香港の地で目覚めた王者の血。ルーラーシップが次に統治すべき地は日本か?それとも・・・





『統治地位』
ルーラーシップの、香港での表記名である。

リーディングサイヤーに輝いた父と、競走馬として、そして繁殖牝馬として、素晴らしい実績を残してきた母との間に生を受けた同馬。

生れ落ちたその瞬間から、日本の競馬界を制圧する事を期待されてきた同馬だが、その道程は決して平坦ではなかった。

強力なライバルたちの存在。
なかなか芯が入らず、安定して能力を発揮できない自身の身体。

今年で同馬も既に5歳。
今だGⅠタイトルは獲得できず、周囲の人間たちの焦りは募るばかり。
同馬は種牡馬入りを宿命付けられた存在。無冠のままではいられない。

その現状に、指揮官の目は世界へ向いた。
『ルーラーシップに適したレースは、日本だけに有るわけじゃない』と。
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向った先は、香港。

かつては日本馬の活躍が目立っていた同地も、近年はレベルアップ著しく、思うような成績を残せていない。

しかし、角居には迷いは無かった。
『このレースなら、ルーラーシップの実力を思う存分発揮することが出来る!』。

そして角居には借りがあった。
そう、出走直前まで行きながら、無念の回避となってしまったヴィクトワールピサの借りが。
その想いが、ルーラーシップの挑戦を後押しした。

パドックに姿を現したルーラーシップの姿は、実に堂々としたものであった。
『威風堂々』、この言葉がこれほど似合うサラブレッドも、そうはいない。
その姿に、期待以上の結果を予感した人は、数多く存在しただろう。

ゲートが開き飛び出すルーラーシップ。
久々にその背に跨ったリスポリは、何ともリラックスした姿で好位へと同馬を導く。
流れは遅い。日本の競馬なら超スローと呼ばれるほどに。
しかしルーラーシップは全く掛かるそぶりを見せず、リラックスした姿で走っていた。

最終コーナー、レースはいよいよ動き出す。
スパートを開始したフェイフェイが、コーナーを回る際の遠心力で少し外に膨らむ。
その瞬間、ルーラーシップの前に僅かにスペースが出来た。
それを見逃さず、瞬時にリスポリは動く。それは柔から剛へ転換した瞬間。
ジッと息を潜めていた獣が、獲物を一気に仕留めるかのように。

堂々と先頭に立つルーラーシップ。
リスポリの魂のこもった激に応え、一完歩ごとに後続を引き離す。
湧き上がる大歓声。一頭だけ抜け出したその姿は、まさに王者のよう。
後ろからはサムザップやカルフォルニアメモリーが必死に追い掛けるが、まるで届きそうも無い。

後続に大きな差を付け、堂々とゴール板を駆け抜けたルーラーシップ。
実況が最後に洩らした『・・・アンビリーバブル』という言葉が、その受けた衝撃を素直に物語っていた。

念願の、そして待望のGⅠタイトル獲得を、最高の形で成し遂げたルーラーシップ。
同馬の今後の行く先は、はたして何処になるのだろうか。
香港の統治は成し遂げた。ならば次は日本か?それとも世界か。

王者としての血に目覚めつつあるルーラーシップ。
彼の行く先に更なる栄光が待ち構えている事を、私は信じてやまない。


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[ 2012/05/01 15:00 ] 競馬雑談 | TB(0) | CM(0)
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