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現代日本競馬の申し子ジェンティルドンナ、有終の美を飾る ~2014有馬記念レース回顧Vol.1~



 今年も有馬記念が終わった。

 結果としてはこのレースでの引退が発表されていたジェンティルドンナが、その自身の花道を祝うような快走で有終の美を飾って見せ、大団円的な形で幕を閉じた訳だが、そのレース内容に関しては色々と議論を呼ぶような形になってしまったような気がする。

 ある意味現在の日本競馬を象徴するようなレースとなった今年の有馬記念。久々に回顧記事を起こし、自分なりに振り返ってみたいと思う。


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最後まで女王の輝き失わず

 JRAの有馬記念公式レースラップは以下の通り。

 ハロンタイム:7.0 - 11.8 - 12.3 - 12.6 - 12.5 - 13.6 - 13.2 - 13.0 - 12.3 - 12.4 - 11.5 - 11.2 - 11.9
 上がり:4F 47.0 - 3F 34.6

 ラップ分析の大家である@mahmoud1933さんによると、レース全体ラップは概ねこの通りで間違いないとのこと。ただ1頭1頭の個別ラップについては結構誤差が生じているとのことなので注意が必要。

 詳しくは次号のサラブレに掲載されるとのことなので、そちらを参照してください。

 レース全体の流れをみた感想としては、戦前の展開予想通り道中スローからの上がり3ハロンの脚が勝負を決める競馬になったかな?というもの。

 勿論ゴールドシップやジャスタウェイの出方次第では、上がり3ハロンの瞬発力勝負ではなく、4ハロンから5ハロンに掛けての持久力勝負になった可能性も無きにしも非ずではあったのだが・・・。

 では1頭1頭の走りを個別に振り返って見よう。

 引退レースを見事勝利で飾って見せたジェンティルドンナは、素晴らしい走りを見せた。

 終わってみれば道中スローからの瞬発力勝負という、同馬の良さが1番出る展開となったのは僥倖だったろうが、鞍上の戸崎騎手もスタートから好位3番手という絶好のポジションを確保し、道中スローにも関わらず縦長になるという異例の隊列の中で慌てて動くことをせず、終いの勝負に徹しきったのは見事だったと思う。

 今までのジェンティルドンナのレースを振り返って観ても、道中しっかりと息の入るスローな流れ、きちんとした良馬場、しっかりと追える騎手という3つの条件が揃っていた時は、ほぼ勝ち負けを演じている。それを考えると、今回ジェンティルドンナが快勝したのも、必然の流れだったのかもしれない。

 競走生活の晩年。そのレース履歴から一部で「スローペースの女王」と呼ばれていたジェンティルドンナだが、最後までその女王と呼ぶに相応しい強さを維持したままターフを去るのは、本当に素晴らしいとしか言えない。

 消長が激しく難しい牝馬をしっかりと管理し、いつも素晴らしい状態でレースに送り出していた石坂厩舎スタッフの仕事ぶりは賞賛に値するものだし、更にそれを裏で支えたノーザンファームスタッフの尽力も忘れてはならないと強く思う。

 名馬ディープインパクトの子供としてこの世に生を受け、親仔2代における3冠制覇という偉業を成し遂げたジェンティルドンナ。血統的にもレース振り的にも「現代日本競馬の申し子」と言えた名牝の新たな舞台での活躍を願いたい。


メンバー中屈指の中山適性を活かしきったトゥザワールド

 2着には3歳馬トゥザワールド。

 結果的に9番人気と言うことで一般的には穴馬の激走という評価が下されがちだが、今回出走した全メンバーを見渡しても中山適性は1~2を争う存在だったので、この走り自体には特に驚くところはない。

 トゥザワールドの最大の武器と言えば、身体の大きさに見合わないコーナーリング性能と操縦性。そして一瞬でトップスピードに達することが出来る加速力だろう。これらの武器はコーナーがタイトで乗り難しい中山では、かなりのアドバンテージになる。

 逆に一瞬でトップスピードには達するものの、そのスピードを長く維持できるタイプではないので、直線の長い東京などでは最後失速してしまい惜敗が多くなる。

 またスピードの頂点もディープ産駒などと比べると若干低いので、やはり時計が掛かり機動力を求められる中山が同馬にとって1番向いているのは間違いないだろう。

 今回の激走を見ても分かる様に、適性さえ合えば古馬GⅠでも充分やれる存在であるトゥザワールド。

 全兄のトゥザグローリーは体質の弱さなどもあって大成し切れなかったところがあるが、その分弟には今後大きく羽ばたいて欲しいところだ。


歴戦の雄が見せた新たな一面

 3着には前年に引き続きゴールドシップが入線。

 競馬ブックなどに掲載されたフォトパドックを見た時点では背中やトモの筋肉がかなり落ちていた状態で、「おいおい、これで大丈夫か?」と心配になったものだが、そこから2週間足らずで仕上げてきた陣営の手腕は素晴らしかったと思う。

 気性の激しさを良く伝えられるわりには、パドックではいつもノソノソ歩くことが多いゴールドシップだが、この日は手先が軽く腰も高い位置で安定しており、厩務員を引っ張るほどの気合を見せていた。

 余程体調が良かったのではないかと思うし、飛節も後ろにグングン伸びていて、この姿には驚いたというのが正直なところ。こんな軽やかなゴールドシップは初めて見た気がする(苦笑)

 さてレースだが、いつもスタートで立ち遅れることが多いゴールドシップがこの日は良いスタートを切った。

 ただやはり外枠ということもあり岩田騎手も悩んだのだろう。スタート後暫くは手綱を動かして馬を促してはいたが、内の馬たちの行き脚も良いので無理をせず最終的には中団にポジションを取ることに。

 レース後、岩田騎手もこの時の消極的な選択を悔やむコメントを出していたが、この選択が勝負の分け目の1つとなったであろうことは私も否定しない。

 ただその後は勝負どころで1番早く動き出すなど正しい選択を行っていたし、根本的に上がり3ハロンの瞬発力勝負には向かないゴールドシップを、あわや差し切るかと思える位置まで持ってきたのだから、さすが名手・岩田康誠と言える騎乗は見せたのではないだろうか。

 いくら名手といえども、癖の強い同馬を実質2度目の騎乗で完璧に乗りこなすことは正直難しい。

 しかしこの豪華メンバーでは尚更完璧に乗りこなさないと勝ちは覚束ない訳で、そういう意味では岩田騎手は勿論、エピファネイアに初騎乗となった川田騎手は同情の余地は有ったのではないかと個人的には思っている。

 最後にゴールドシップが好走した要因であろうと思われる要素をもう一つ。

 最終追い切りの時点から一部で話題になっていたが、実はゴールドシップはここに来て若干走法が変ってきた。

 今までは同馬の代名詞と言える四肢を一杯に伸ばしたストライド走法だったが、今回追い切りでは今まで見せたことが無いような高速ピッチで駆けていたのだ。

 この変化が果たしてレースでも見られるのか?注目してレースを観ていたのだが、一目見て分かるほどではないものの確かにピッチよりへと走法が変化していた。

 具体的にいうと以前のゴールドシップは背中がUの字に見えるぐらい背中を弛ませ、且つ四肢を一杯に伸ばして走っていたが、今回は背中のラインが弛むことなく一直線に安定していて、しかも前脚も掻きこむ様な感じで使っていた。また背中と腰が高い位置で安定したことにより、後肢の回転もいつもよりスムーズだった。

 以前ゴールドシップが見せていたストライド走法は一完歩が大きい分、最後までスピードが持続し易く長距離戦では安定した成績をもたらし易い。

 しかし長所が有れば短所も有る訳で、ピッチ走法に比べて脚の回転が遅くなることによりスピードのノリが悪くなる。要は加速性能では劣り易くなり、勝負どころでそういったピッチ走法で加速性能に優れる馬に一気に突き放されてしまう形になってしまうのだ。

 これが阪神外回りのような、直線も長く最後に急坂が待ち受けているような競馬場なら、ピッチ走法の馬は最後大きく失速することが多いので慌てる必要は無い。

 しかし今回有馬記念が行われた中山競馬場は急坂こそあるものの、直線部分の長さは310mしかない。阪神外回りの直線の長さは476m(Bコース使用時)。その差は実に160mもある訳で、これではストライド走法でスピードのノリの悪いゴールドシップは、今回のようなスローペースからの上がりの速い競馬では、トップスピードまで加速しきる前にゴール板を通過する・・・筈だった。

 ところが今回ピッチよりに走法を修正した結果、勝負どころでも左程立ち遅れることなくスムーズに加速。最後は根本的なスピード差からジェンティルドンナなどには後塵を拝する形にはなったが、あの競馬で3着と言う結果は以前のゴールドシップでは考えられない結果で、走法変化による恩恵は想像以上に大きかったと言えるだろう。

 この変化が騎手の乗り方によってもたらされたのか、または馬の成長によってもたらされたのかは今のところ判断できない。ただ今の日本競馬はある程度ピッチで走れる馬の方が有利な馬場なので、この変化が持続するなら今後のゴールドシップには今まで以上に期待しても良いのではないだろうか?

 ※4着以下の馬たちについては次の記事で。
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[ 2014/12/29 08:17 ] レース回顧 | TB(-) | CM(-)


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