初勝利を上げた前走で、2着を2秒6も突き放す圧巻の走りを見せたゴールデンバローズ。
ただ圧勝した次走で人気を集めるも、いざレースに行くと凡走という例は枚挙に暇がないだけに、ここは真価を問われる形になったが・・・。
そういった不安もなんのその。着差こそ3馬身半差と前走ほどの派手さは無いものの、前走以上の中身で圧勝。その強さが本物であることを証明して見せた。
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大物感溢れる馬体の持ち主
タピット産駒に関してはそれほど多く見ていないので確かな事は言えないが、今まで日本で活躍してきた産駒のイメージで言うと、パワフルさよりもスピード、切れが売りの馬が多かった気がする。
例えばテスタマッタなどは完全にそういうイメージに合致するタイプの競走馬だったし、昨年の全日本2歳優駿で2着になったタップザットなども、パワフルさよりはスピードが勝った感じの馬体をしていた。
そういうイメージからするとゴールデンバローズは少し異質なタイプで、スピードとパワフルさを高いレベルで持ち合わせている競走馬と言えるかもしれない。また今までのタピット産駒があまり持ち得なかった大物感を備えている事も注目すべき点だろう。
馬体の造りから窺い知れる適性だが、基本ダートの中距離馬だと思う。また脚長で大きな動きをする馬だけに、広い競馬場の方が真価を発揮するタイプなのも間違いない。
ただ馬体の完成度が高く、また全般的に能力値が高い為、どのようなコースでも安定して結果を出すタイプではなかろうか。
芝に関してはデビュー戦でこなしてはいるが、少し肩の出が硬いタイプなのでやはりダートの方が良いだろう。強いて言えば中京のようなパワーを要求される馬場なら、良い結果を出す可能性は有るかもしれない。
強さばかりが目立ったレース振り
芝の部分であまり行き脚がつかなかったせいもあり、中団からの競馬となったゴールデンバローズ。
その後は徐々にポジションを押し上げながら追走し、4コーナーでは前を射程圏に捉える位置に。直線では外から堂々と抜け出し2着に3馬身半差の完勝と、強さばかりが目立つ内容だった。
鞍上の石橋脩騎手としてはゴールデンバローズの能力に絶対的な自信が有り、それが故に外々を回すという安全策を取ったのだろうが、今回道中はかなり速いペースで流れており、その中でロスの多い競馬をして且つ完勝したという事実は、数字以上に同馬の能力が抜けているという証明だろう。
この時期の3歳馬がダート1600mで1分35秒6という破格のタイムを記録したことだけでも素晴らしい事なのに、更に時計を詰めれていた可能性があるとは・・・。末恐ろしい馬という感想しか出てこない。
3歳ダート路線はゴールデンバローズ中心に展開
ダートに転戦後、それぞれ圧巻の内容で2連勝を飾ったゴールデンバローズ。外国産馬と言うことで完成度の高さで一歩リードしている面は確かにあるが、それにしてもそのポテンシャルは相当高いのは間違いない。
距離も全然こなせるだろうし、このまま順調に行けばユニコーンS、そしてジャパンダートダービーの最有力候補であることは間違いないだろう。相当高い確率で、2レースとも連覇しそうな気がする。
勿論生き物なので今後何があるか分からないが・・・。少なくとも上半期の3歳ダート路線は、ゴールデンバローズ中心に展開する事は間違いないだろう。
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