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ルージュバックの持つ可能性は過去の名牝にも見劣らない ~2015きさらぎ賞回顧vol1~



 その勝ちっぷりの派手さにより、先週の競馬の話題を独占した3歳牝馬ルージュバック。

 既にファンやメディアの間ではブエナビスタやウオッカなど、過去の名牝と比べる声が多く湧き上がっているが、それだけの存在感を多くの人たちに見せ付けたと言えるだろう。

 一躍クラシックの話題を独占する形となったルージュバック。そのきさらぎ賞を改めて振り返ってみたい。


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重苦しさを全く感じさせず、堂々とした周回

 初めてルージュバックを生で見た印象は、「マンハッタンカフェ産駒の重苦しさが全く出ていないな」というもの。

 マンハッタンカフェはステイヤーだった自身のイメージとは違い、筋肉質でスピードとパワーを売りにした産駒を多く輩出する傾向がある。

 しかしその売りの一つであるパワーが強く出過ぎてしまうパターンも多々あり、結果筋肉が付き過ぎて鈍重となり、サンデー系全体の売りである俊敏さが失われ、最終的にはダートに活路を見出すしかなくなる産駒も多く存在している。

 しかしルージュバックは筋肉質な馬が多いマンハッタンカフェ産駒の中で、そういった面は全くなく逆に若干薄いイメージも持った。

 もちろん同馬は牝馬なので牡馬に比べたら薄く出るのは当然である。しかし同じマンハッタンカフェ牝馬の代表格であるレッドディザイアは、ルージュバックよりも明らかに幅があり、そして硬質な筋肉の持ち主だった。

 逆にルージュバックはマンハッタンカフェ産駒らしからぬ柔軟な筋肉の持ち主で、それはどちらかと言うとディープインパクト産駒が良く見せるもの。
 
 そう考えるとルージュバックは軽い馬場でこそ真価を発揮する馬で、パンパンの良馬場ならさぞかし切れるんだろうなと想像できると同時に、この日のような良馬場といえどもある程度水分を含んだパワーも必要となる馬場では、いつものような走りは出来ないのでは?という疑念も同時に抱いた。

 ちなみにその他の馬体から窺える適性に関してだが、バランスに関してはあらゆる面に関して標準的で、ベストは1800から2000辺りだろうが、それこそマイルから2400mまで幅広くこなせるタイプだろう。

 道悪に関しては上記に述べたようにパワーよりも切れタイプの馬だけに恐らくマイナス。ただ競馬センスの良い馬だけに、こなすレベルの走りは出来るかもしれない。

 仕上がりに関しては休み明けということを考慮するとマズマズの出来に見えた。牝馬なのに毛ヅヤは冴えており、内臓面の強さと新陳代謝の活発さが見て取れた。

 驚いたのは精神面でどっしりとしていたこと。この日のパドックでは隊列の1番後をエメラルヒマワリが周回していたのだが、チャカチャカうるさく時折暴れたりもしていた。

 その様に影響されて他の馬も暴れたりする事が多かったのだが、ルージュバックは全く影響される事なく淡々と周回。時折観客を窺う余裕すら見せていた。その姿に繊細な馬が多い牝馬らしからぬ、図太い性格の馬なんだなと感心させられた。

今までとは違う競馬で完勝


 これまでの2戦では中団後方から差す競馬をしてきたルージュバックだが、今回はスタートが良く行き脚も付いたことから、3番手からという今までにない位置での競馬となった。

 道中は今までにない行きっぷりで、若干力み気味にも見えたルージュバック。戸崎騎手が上手く抑え込んでいたので大きな体力の消耗はなかったが、いつもより前目の競馬も相まって、もしかしたら多少末脚の切れに影響したかもしれない。

 あと初めての右回りも影響したのかも知れないが、コーナーワークもイマイチだったように見えた。

 京都外回りは下り坂を利用した一気の加速が勝負の明暗を分ける事が多いのだが、ルージュバックはここで加速しきれずにモタつき、ポルトドートウィユに並ばれかけている。

 ポルトはコーナーでレガッタが外にふくれた影響を受けていたのにも関わらず、そこから一気に進出しルージュバックに並び掛ける事が出来た。ポルトがコーナーワークが上手い事を差し引いても、ルージュバックが加速に手間取ってることは間違いないと思う。

 これはルージュバックの独特な走法に問題があるのではないだろうか。ルージュバックは他馬に比べ前肢を高く持ち上げ叩きつけるような走り方をする。一戦ごとにその度合いはマシになっているとはいえ、まだまだお世辞にもキレイなフォームとは言えない。

 また重心も後肢重視の走り方の為に高いので、コーナーリングの際に前肢を上手く使えないのではないだろうか。今回も直線の入り口で勢いが付き過ぎて、結構外に振られる場面があった。

 それでも直線で態勢を立て直した後からの加速は流石だった。一旦は並びかけたポルトを再度突き放し、逆に2馬身の差を付けてのフィニッシュ。

 JRA公式ではラスト1ハロンのラップが11秒6と発表されているが、この開催の芝レースではラスト1ハロンの誤差が大きく、後から時計を取り直してみると、大体0秒2から0秒3差の誤差があることが多かった。

 これは時計を目測かつ手動で取っている事。あと計測員はゴール板正面あたりに立ち計測していると思われるので、斜めからハロン棒を見る形になり、通過する正確なタイミングを計り辛いのが影響していると思われる。

 しかし特に最後の1ハロンなどのラップは予想の際でも重要視されるだけに、これだけ信頼性がないと正直困ってしまうのだが・・・。諸外国では無線による自動計測を導入している国も有るだけに、いい加減導入の検討をして欲しいものだ。

 話が横道に逸れたが、ルージュバックのラスト1ハロンのラップは大体11秒3前後だと思われる。最後まで加速し続けていることがこのラップからも見て取れ、また2着馬との差が開いた理由は、ポルトの末脚が鈍ったせいだけではないことが証明されている。

 パワーの要求される馬場、多少力んでいたレース序盤の内容、コーナーリングでの戸惑いなど、特にルージュバックに有利になる材料が並んでいた訳でもないだけに、それでも2馬身差を付けて完勝したという事実は、同馬の強さが本物だという事の証明ではないかと思っている。

過去の名牝たちに比肩する可能性

 牝馬として51年ぶりにきさらぎ賞を制したルージュバック。牡馬クラシックの有力候補を退けたという事実は大きく、これで間違いなく牝馬クラシックの大本命へと躍り出たといえるだろう。

 その余りの強さからダービーへと言う声も上がっているが、馬主であるキャロットクラブは牡馬クラシックにもアヴニールマルシェ、シャイニングレイ、アダムスブリッジという有力候補を抱えているだけに、まず牡馬クラシック参戦はありえないだろう。

 この後は一旦短期放牧に出すという話もあるので、桜花賞に向かうなら多分直行だろう。阪神芝1600mは同馬の末脚を爆発させるに絶好の舞台であり、まず勝ち負けになるはずだ。

 その後はオークスで2冠を目指し、それを果たしたなら秋は海外へ・・・という話もあるが、まずは目の前のクラシックに全力投球が好ましい。結果を残せばその後の話は自然と付いて来るからだ。

 派手な勝ちっぷりを見せたことにより過去の名牝と比べる声が上がっているが、比較は難しいもののそれら名牝と比肩する可能性を備えている事は間違いないだろう。精神的にも図太いものを持っていそうで、その点でも今後に期待を持てる。

 ルージュバックの母ジンジャーパンチはアメリカ競馬に名を残す名牝だった。残念ながら母としてはこれまで期待に応える仔を残す事が出来ていなかったが、遂に自身の血の確かさを証明できる素晴らしい仔を送り出したといえるだろう。

 エクリプス賞を受賞した母を髣髴とさせる活躍を、ルージュバックが出来るのか。彼女の今後に大きく注目していきたい。


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[ 2015/02/10 12:09 ] 次代のスター候補生たち | TB(-) | CM(-)


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