凱旋門賞の第一次登録が終了。意外な馬たちが凱旋門賞に登録した理由とは?


凱旋門賞@エルコン・モンジュー
◆日本人ホースマンたちの『夢』に一番近づいた瞬間・・・◆

今年の凱旋門賞の第一次登録が9日に締め切られ、日本からは8頭の登録があったとJRAが発表した。

春の天皇賞で11着と大敗したオルフェーヴルを始め、QE2Cを制したルーラシップ。春の天皇賞を制したビートブラックなどが登録したが、登録した8頭の中でも異色の存在なのが、ハナズゴールとアヴェンティーノだろう。
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●オーナーの夢

来週のオークスに出走を予定しているハナズゴール。
まだG1での好走歴が無い同馬が登録したのは意外だったが、同馬を管理する加藤師によれば登録した理由は『オーナーの夢だから』だそうだ。

オーナーのマイケル・タバート氏といえば、根っからの競馬ファンとして良く知られている。
JRAの馬主とは言えども、あくまで一企業のサラリーマンである同氏からしてみれば、ハナズゴールはまさに宝物のような存在だろう。それだけに凱旋門賞という途轍もない夢を追いたくなるのも良く分かる。この機会を逃してしまえば、次のチャンスなんていつ有るか分からないんだからね。

同氏はダビスタ好きでも知られているが、今の状態はまさにリアル・ダビスタというところか。ゲームをキッカケにこの世界を知り、そしてこの業界に飛び込んだ私としては、素直に羨ましいなと思う(苦笑)


●アヴェンティーノ登録の狙い

ハナズゴールの登録以上に驚いたのが、アヴェンティーノの登録だ。
同馬は未だ準オープンクラスに在籍する身。さすがにこのメンバーの中に入ると、場違いという印象しかない(苦笑)

同馬は前走時まで同じ栗東の高野友和厩舎に所属していた。しかし前走後は池江泰寿厩舎に転厩している。同厩舎からは他に3頭が凱旋門賞に登録しているが、恐らくオルフェーヴルかワールドエース、どちらかの帯同馬として選ばれたのだろう。ラビット的な存在では?という声も上がっているが、さすがに同馬のレーティングでは、凱旋門賞がフルゲートになった場合出走できない。なので恐らくはただの帯同馬だと思われる。

※同厩舎からはもう1頭トレイルブレイザーも登録しているが、さすがに馬主の関連性が無いので、同馬の帯同馬としては考え辛い。

昨今、海外遠征時に帯同馬をつけることは別に珍しいことではない。
ただ他厩舎所属の馬をわざわざ転厩させてまで帯同させるとは・・・これには少々驚いている。

この事実を鑑みると、『いよいよノーザンファームも本腰を入れて凱旋門賞を獲りに来たのか!?』と感じずにはいられない。


●キッカケはヴィクトワールピサ?

個人的には、ノーザンファームは海外遠征には積極的ではないと今まで考えていた。

今までの実施してきた生産馬による海外遠征も、大体が厩舎主導のものか、ドバイや香港といった比較的行きやすいところのものばかり。それにブエナビスタの時に見られた凱旋門賞挑戦に対する消極的な動きを見ていると、そこまでヨーロッパのビックタイトルには拘っていないのかと思っていた。

ノーザンファームの総帥・吉田勝己氏に対する私の印象は、ホースマンというよりも敏腕ビジネスマンといった印象で、あくまで現実的なそろばん勘定に基づき行動しているイメージだったのだが・・・いよいよ欧州制覇も視野に入れ始めたのだろうか?

もし欧州に目を向けるキッカケが有ったとするならば、それは昨年のドバイWCかも知れない。
昨年のドバイWCでは、見事ヴィクトワールピサが日本馬初制覇の快挙を達成した訳だが、同馬は社台ファームの生産馬である。実は巷で言われるよりも、社台ファームとノーザンファームのライバル意識は強い。特にここ数年はノーザンファームが社台ファームを圧倒する場面が多かっただけに、ドバイWC制覇という偉業をライバルに先に達成させられたのは、吉田勝己氏としても忸怩たるモノがあったのではないだろうか。

ドバイWC制覇の偉業を社台ファームに先に越された以上、ノーザンファームが挽回するためにはそれ以上の価値が有るレースを勝つしかない。となると現状では凱旋門賞かブリーダーズカップの2レースしか存在しないだろう。特に凱旋門賞には、ディープインパクトで負った苦い思い出も存在する。。。

生産界の巨人・ノーザンファームが本気を出すには、充分の材料が揃っていると言えるだろう。


●挑戦し続ければ、いつか『夢』は叶う

個人的には、凱旋門賞は決して手の届かないタイトルではないと思っている。
今年勝てるか?と問われると答えに窮するが、毎年挑戦し続けていれば何時かは勝てるのではないか?確固とした理由は無いが、漠然とそんな想いを抱いている。日本馬のレベルは皆が想像する以上に高いのだ。

マイケル・タバート氏の言葉じゃないが、凱旋門賞は日本のホースマンにとって『夢のレース』だ。

1969年、スピードシンボリによる日本調教馬・凱旋門賞初挑戦から、実に40年余りの月日が経過した。その間何頭もの優駿たちが挑戦し、そのたびに涙を呑まされ続けてきた。栄冠まであと一歩と迫ったこともあれば、愕然とするほどの力の差を見せ付けられたことも有る。それでも挑戦することを諦めないのは、まさに『夢』だからであろう。

今年もまた何頭かの日本調教馬が、ロンシャンの地で夢を追うことだろう。挑戦の先で彼らを待っているのは厳しい現実かもしれない。でも現実を恐れず挑戦しないことには、『夢』を見る権利すら得られない。

私は願う。
いつの日か、晩秋のロンシャンに日本のホースマンたちの歓喜の声が響き渡る日が来る事を。


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[ 2012/05/10 23:00 ] 競馬雑談 | TB(0) | CM(0)
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