
今回の馬体診断の舞台は、G1ヴィクトリアマイル。
最近は男勝りの牝馬がたびたび登場する様になったが、それはあくまでごく一部の存在。全体的には、牝馬は昔から言われているように消長が激しく、その時々の状態がレースに大きく影響することが多い。その事実を鑑みると、普段以上に状態・適性の見極めが重要になるのが、牝馬限定戦と言えるのではないだろうか。
今年もフルゲート18頭が参戦する同レース。
例年に比べ確固とした軸が存在せず混戦模様だが、果たして府中の1600mでベストパフォーマンスを発揮できるのはどの馬か?しっかりと分析して行きたい。
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◆第7回 ヴィクトリアマイル(GⅠ・芝1600m)◆アニメイトバイオ⇒
馬体を見る休み明けを二度叩かれて、ようやく走れる身体つきになってきたなという印象。もう少し皮膚を薄く見せて欲しい気もするが、状態としてはまずまずと言ったところではないだろうか。あとは気持ちの問題。すこし表情が惚けている様な気もするので、当日どれだけ気合が乗っているかも気にしたいところ。
評価:★★★
アパパネ⇒
馬体を見る色々言われているが、馬体だけを見れば昨秋より明らかに走れる身体付きになっている。攻め強化によるシェイプアップが如実に現れていると言えるだろう。5歳を迎えたということもあり、馬体の造り自体は大きく変わったところは無い。距離もこなせるが、基本はマイル向きのバランスの取れた馬体の持ち主だ。あとは当日の状態次第。お尻の上に好調を示す銭型紋を見ることが出来れば、それは同馬が必ず好走する合図。現地でパドックが見れる方はそこに注目して欲しい。
評価:★★★★
アプリコットフィズ⇒
馬体を見る中山牝馬S時は如何にも貧相な馬体に見えたが、今回は明らかに良化して来ており別馬のように良く見せている。冬毛が抜けたことによる見栄えの良化も確かに有るが、それ以上に肩とトモの筋肉量が増して来た。立ち姿もビシッと決まっていて集中力が感じられるし、今回は一変も有り得るかも知れない。
評価:★★★★
オールザットジャズ⇒
馬体を見る同厩の先輩、しかも同じタニノギムレット産駒ということでウオッカと比較されているが、さすがにウオッカと比べると一枚スケールが落ちる。それでもその垢抜けた好馬体はこのメンバーに入っても際立っており、充分G1を制する素質は備わっていると判断する。陣営はマイルの距離を不安視しているようだが、馬体を見る限りむしろマイルがベストではないかと思える造り。特にトモの充実振りが著しく、これならば府中の馬場にピッタリの切れる脚が使えそうだ。初めてのG1の雰囲気に戸惑うことがなければ、勝ち負けが期待できる出来だろう。
評価:★★★★★
キョウワジャンヌ⇒
馬体を見る秋華賞時は適度に丸みの有る柔らかな馬体をしていたが、今回は筋肉の輪郭がハッキリと分かる絞り込まれた馬体をしている。果たしてこれが良い方へ出るのかどうか。筋肉が落ちているということは無いが、やや迫力に欠けるというのが正直な印象だ。それに基本的にはマイラーというよりも中距離馬の造りをした馬。はたしてどういった走りを見せるだろうか?
評価:★★
クィーンズバーン⇒
馬体を見るトモ高の馬で、如何にも短距離馬といった風情。かといって筋肉隆々といった訳でもなく、マイル位の距離で軽いスピードを生かすタイプだろうか。肩・トモにしっかりと筋肉が付いており、肌ツヤも良い。仕上がりに関しては申し分なく、あとは展開及び相手関係だ。
評価:★★★
ドナウブルー⇒
馬体を見る全妹のジェンティルドンナと比べると細身で、より切れに特化したタイプか。ディープ産駒は素晴らしく良く見せるといった馬は少なく、同馬もこんな感じで良いのだろう。繋ぎは短め。マイルがベストだが距離の融通性は低そう。パンパンの良馬場で、何処まで身上の切れを生かせるかというところだろう。
評価:★★★
フミノイマージン⇒
馬体を見る牝馬らしからぬパワフルな馬体の持ち主。父マンハッタンカフェの特徴が良く出ていると言える。東京新聞杯時は如何にも緩かったが、暖かい時期を向かえて全体に引き締まってきた。筋肉量・肌ツヤの良さも文句なし。間違いなく上位争いに顔を出してくると思われる。
評価:★★★★
ホエールキャプチャ⇒
馬体を見る葦毛ということも有るが、いつも安定していて大きく変わったところは見せないタイプ。強いて言えば全体的に無駄肉が落ち、かつ筋肉に柔らか味が出てきたかな。距離はこなせる馬だが、基本はマイルがベストではないかという馬体の造りをしている。クロフネ産駒ということもあり、あまりに上がりが速くなる競馬だと苦しいだろうが、適度に上がりが掛かる競馬ならば力を発揮出来るだろう。
評価:★★★
マルセリーナ⇒
馬体を見るいつも思うのだが、良く見せない馬である(苦笑)それでも昨秋のマイルCS時と比べれば、格段に良くなってきた。無駄肉が落ち、且つ要所には筋肉が付いてきた印象。肌ツヤなんかはもっと良くなって欲しい気もするが、力は発揮出来そうな出来だ。
評価:★★★
レディアルバローザ⇒
馬体を見る昨年の3着馬。正直去年の方が馬体に活気が感じられ良かった気がする。今年も悪くは無いのだが、どこか迫力に欠ける印象だ。距離自体はベスト。長く良い脚を使うタイプなので、直線の長い府中は向くはず。去年のように好位からスムーズな競馬が出来れば、見所は充分有ると思われる。
評価:★★★
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