三冠馬に死角なし


『馬体を見極めることが、馬券勝利への近道』
古くからこのように言われているが、馬体を見ることは実に難しい。
1頭1頭にそれぞれ個性があり、また『これが正解!』という基準も無いからだ。

実際のところ、調教師や生産者といった関係者であっても、相応の相馬眼を備えている人物はごく僅か。殆どの関係者は『馬を見れる』と思い込んでいるだけの場合が多い。

今回から、週刊競馬ブックに掲載されている写真(PHOTOパドック)を参考に、『馬想家の当てにならない馬体診断』というコーナーを始める。

筆者もまだまだ相馬に関しては勉強中の身だが、この世界に入って10数年。これまで数千頭以上の馬たちを見続けてきた。その日々の積み重ねの結果、それなりの相馬眼が備わってきたという若干の自負は持っている。

今回このコーナーを始める大きな理由は、自身の相馬眼の更なる向上の為だが、結果として皆さんの馬券検討の一助になるならばこれに勝る喜びは無い。

とは言っても、筆者はまだまだ未熟な相馬眼の持ち主。
過度に大きな期待などされず、肩の力を抜いて気楽にお付き合い頂けたら嬉しい次第だ(苦笑) 


◆第60回 阪神大賞典(GⅡ・芝3000m)◆

オルフェーブル
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逞しいというよりもスラッとした馬体の持ち主だったが、4歳を迎えて身体全体に筋肉が付き、一回り大きくなった印象を受ける。またピカピカの毛ヅヤからは、内臓面の逞しさ・調子の良さを感じ取ることが出来る。繋ぎは長くしなやかであり、また程よい太さも併せ持つ。この事は長距離への適性も高さ、道悪をも苦にしないパワーを併せ持つことを示す。正直馬体からも死角が見当たらず、どんな勝ち方をするのかが焦点となるのではなかろうか。

ギュスターヴクライ
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未勝利を勝ちあがった頃は線の細いイメージが強かったが、それから一年かなり逞しく成長した印象を受ける。垢抜けた好馬体の持ち主であり、歴戦の古馬たちと混じっても全く見劣りしないのは頼もしい。使って来ているだけに皮膚はかなり薄く、仕上がりの良さは一番だろう。繋ぎは適度に立っており太い。今のパワーの要求される阪神の馬場には、ピッタリの形ではなかろうか。古馬一線級とは始めての対戦となるが、充分互角にやれる素質は持っている。

ジャガーメイル
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如何にもステイヤーという感じの、スラッとした馬体の持ち主。ただ今回は休み明けの分、多少緩さが残っている印象を受ける。写真を撮ったのは1週前追い切りの時点なので、最終追い切りでどこまで仕上げられるか?と言ったところか。同馬は典型的なステイヤーの馬体をしており、繋ぎは長く細い。こういった馬はスピードの生きる軽い芝の方が向くため、今の阪神の馬場には合わない可能性が高い。ここは様子見をし、本番の淀で買いたい馬だ。

ヒルノダムール
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前走は毛ヅヤがイマイチだったが、今回は前回とは段違いの毛ヅヤの良さを見せている。この事からも相当出来が上向いていることは間違いない。本質的にはクラシックディスタンス・2000~2400m近辺がベストの馬だろうが、脚が長く競馬センスも良い為、3000m超の距離もこなせるのだろう。繋ぎは長くしなやか。本質的には軽い芝で切れを生かしたいタイプか。ただ重い馬場もこなせる馬なので、ここでも充分勝負になるとは思われる。


◆第61回 スプリングステークス(GⅡ・芝1800m)◆

アルフレード
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相変わらずド迫力な馬体の持ち主。一冬を越した訳だが、朝日杯時よりも緩さが抜けて引き締まった印象を受ける。繋ぎはやや立ち気味で短め、そして太い。力を発揮できる距離は1600~2000m近辺。シンボリクリスエス産駒にしては飛節が曲飛気味で、それなりに切れる脚も使えそうだ。また時計の掛かる馬場は得意で、道悪もドンと来いと言うタイプだろう。今回の条件などは特にピッタリでは。皐月賞でも充分主役を張れる逸材だと思われる。反面、軽さを求められる府中は苦手だと思われ、NHKマイルCやダービーでは評価を落としたい。

グランデッツァ
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前走時との比較はつかないが、如何にもアグネスタキオン産駒らしく全身バネといった印象。毛ヅヤも良くアバラが薄っすらと浮き上がるほどで、前哨戦としては充分過ぎるほどの仕上がりではなかろうか。繋ぎは立ち気味で長く細い。道悪もこなせる感じでは有るが、本質的には軽い芝でスピードを生かすタイプだろう。今の中山が合うタイプではないので、今回は過剰な評価は避けたいところ。

サトノギャラント
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シンボリクリスエス産駒は大柄な馬が多く、ともすれば鈍重な印象を与える馬が多いのだが、同馬は母方の血を色濃く継いだのか素軽い印象を受ける。繋ぎは角度・長さ・太さとも標準的で、飛節の角度も標準的。中距離近辺で長く良い脚を使うタイプに育ちそうだ。今回の条件も全く問題ないと思われ、上手くレースの流れに乗れれば掲示板も充分ありえるだろう。

ゼロス
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実際には500キロ近い大型馬らしいが、写真の印象からそこまでの大きさは感じさせない。コンパクトにバランス良く纏まった好馬体が、そのように錯覚させるということではなかろうか。キングカメハメハ産駒らしくパワーとバネを感じさせる馬体の持ち主で、今の中山にはピッタリという感じ。また繋ぎと爪の形から、道悪は鬼の部類で有ることも推測される。スラッとした馬体の持ち主で脚も長いため、距離の融通はかなり利きそう。ダービーまでは充分楽しめる馬ではなかろうか。

ディープブリランテ
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前走時はかなり冬毛が残っており、またボテッとした馬体をしていた同馬だが、一叩きした事により別馬のように大きく変わってきた。研ぎ澄まされた馬体は如何にもバネの塊と言った趣で、良馬場ならば爆発的な末脚を繰り出す筈。恐らくベストは府中のマイルから2000m。今の中山は向かないだろう。能力の高さで健闘は可能だろうが、過度の期待はしない方が良い。

マイネルロブスト
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如何にもゼンノエルシド産駒らしい、パワフルな馬体の持ち主。脚が短くガッシリとした馬体の持ち主で、距離は2000mぐらいが限界だと思われる。繋ぎは短く太く爪も立ち気味。一度道悪で大敗しているが、馬体的には道悪は得意な筈。その時はかなりチグハグな競馬になった為、この辺が影響し大敗したのかも。また道悪競馬となっても、再度買ってみたい馬である。


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[ 2012/03/14 22:20 ] 馬体診断 | TB(0) | CM(0)
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