全てが上手く行ったストロングリターン  ~第62回安田記念(G1)レース回顧~


2012安田記念
★会心のレースに拳を握り吼える福永騎手★


史上まれに見る大混戦と伝えられていた今年の安田記念。

香港から実績馬2頭が来日した為、『今年の日本馬のメンツでは香港馬にやられるのではないか!?』という心配すらされたが、終わってみれば日本馬が上位を独占する結果となった。
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●ストロングリターンの勝因

ストロングリターンの勝因は、一言で言えば『全てが上手くいった』ということだろう。生涯最高と言って良い素晴らしい仕上がり。余力を充分残した余裕ある臨戦過程。一番得意とする高速馬場。ロスの少ない内目の枠順。前に行った馬が総崩れになるほどのハイペース。一切不利の無かった展開など、これだけ好走する条件が揃えばそれは勝って当然だと思う。

福永騎手も今回に限っては上手く乗ったと思う。ゲートを出てから変に押さえつけることをせず、馬を自然に流れに乗せていた。その後もレースの流れに身を任せながら、馬場の良い外に上手く持ち出せていたし、今回は周囲の期待に充分応える騎乗振りだったと思う。

元々騎乗技術に関しては現役でもトップクラスの福永騎手。彼に足りないのは積極的に乗る度胸と勝負勘だけだ。今回の勝利が呼び水となって一皮向けることが出来れば面白いのだが・・・さてどうなるだろうか。


●負けて強しのグランプリボス

グランプリボスの快走には驚いた。直前追い切りでは時計こそ出ていたものの、気配そのものは今一つだった同馬。今回のパドックでもまだ後肢に物足りなさを感じさせていたし、本調子にはないと思っていたのだが・・・きっちりと同馬を復活させた矢作調教師と厩舎スタッフの手腕には、素直に脱帽するしかない。

13番人気でこれだけの快走を見せたグランプリボスだが、一つ悔やまれる点を上げるとすれば、道中かなり掛かってしまった事だろう。スタートから400m余り行ったあたりでガツンと掛かった同馬。その後暫くは折り合いを欠き行きたがっていたので、もしあそこをスムーズにクリアしていたら・・・と内田騎手が悔やむのも無理が無い気がする。


●低評価を覆しての3着好走

コスモセンサーの3着に関しては当然驚きはしたが、馬の充実ぶりを見ていればこれも当然の快走だったいうことが言えると思う。今までとは別馬のように充実した馬体。追い切りで素晴らしい動きを見せ、絶好調と言って良いほどの仕上がり。またスタートをポンと出て、いち早くレースの流れに乗せた松岡騎手の手綱捌きも、人気を大きく上回る快走を見せた大きな要因の一つということが出来ると思う。

今回先行馬の中で唯一粘り3着と好走したコスモセンサー。これは決してフロックなどではない。今の充実ぶりを今後も維持することが出来れば、秋のマイルCS。再度同馬が大きな輝きを放つ場面を見ることが出来るかもしれない。


●捌きが少し硬かったサダムパテック

逆に1番人気だったサダムパテックは、9着と大きく期待を裏切る結果に終わってしまった。この日のパドックでは雰囲気は良かったものの、前脚の捌きにやや硬さを見せていた同馬。最後の直線で思うように弾けなかったのは、この硬さが影響したのでは無いだろうか。

調教では問題ないと判断していたが、パドックでの捌きの硬さを見ると間隔が詰まったことにより、疲れが抜け切っていなかったようだ。この辺の見極めがまだまだ甘いなと反省するばかりである。


●大敗は想定内だった香港二騎

大きな注目を集めていた香港の2頭だが、ラッキーナインが11着、グロリアスデイズが14着と、文字通り惨敗と言って良い結果に終わってしまった。レースを見た多くの人たちは『こんなに大きく負けるとは思わなかった』という感想を持っているみたいだが、個人的には充分想定できた結果だったと思う。

調教診断の記事でも述べたが、香港の2頭は調教時からフットワークが非常に硬かった。パワーが必要な中山・阪神の馬場ならともかく、軽さを要求される府中の馬場ではああいう硬い走りでは辛い。案の定2頭ともスピードに乗り切れずに終わってしまった。ラッキーナインに関しては連戦の疲れ等も有ったかもしれないが、主な敗因は馬場適性と言い切って良いと思っている。


●実績馬たちは揃って惨敗

今回は多くのG1馬、そしてG1好走歴の有る馬が出走してきたが、皆揃って大敗してしまった。特にグランプリボスとリアルインパクトを除く5頭のG1タイトルホルダーが、揃って二桁着順に沈んだのには驚くばかり。

皆それぞれに敗因はあるのだが、共通して言えるのは本調子では無かったと言うことだろう。いくらG1馬と言えども、本調子に無い馬が好走できるほど、安田記念は甘いレースではないと言うことではなかろうか。

一時代を築いてきた名馬たちが大敗する姿は見たくないが、これもまた競馬の厳しさの一つ。まだまだ終わっては困る実績馬たちだけに、今後の巻き返しを期待したいところだ。


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[ 2012/06/05 12:00 ] レース回顧 | TB(0) | CM(0)
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