【サンスポ】川田騎手、今夏フランスで騎乗http://www.sanspo.com/keiba/news/20120605/kei12060505030004-n1.html 川田将雅騎手(26)=栗・フリー=がこの夏、フランスで騎乗することが4日、明らかになった。29日に日本を出発して、ドーヴィル競馬場を拠点に1カ月間騎乗する予定だ。
川田は以前から関係者を通じて、『フランスで騎乗しないか』というオファーを受けていた。これまでは断ってきたが、今春に再び声がかかると、オファーを受け入れた。
デビュー8年目の昨年、初めて年間100勝を突破する109勝をマークし、全国3位。今年のオークスでは岩田康騎手の騎乗停止により、急きょ依頼されたジェンティルドンナを冷静な手綱さばきで2冠制覇に導いた。次代の競馬界を担うジョッキーとして、着実にステップアップ。だからこそ、さらなる高みを目指すために、“変化”を海外に求めた。
騎乗馬は現地のエージェントに依頼する。最近、英会話を習い始めたが、フランス語となると、未知の世界。言葉のカベも承知した上での渡仏だ。「海外に乗りに行くのも初めて。でも、不安な気持ちより、いい経験ができればと思うほうが大きいですね。(知っている人が)誰もいない中で、騎手として今後に生かせるものを学んできたいです」と決意を語る。欧州で何を感じ、何を得てくるのか。今夏、新たなステージに立つ。 |
もう既に夏競馬に突入しているこの頃だが、先頃関西を代表する2人の騎手の海外遠征が続けて報じられた。昨年のリーディングジョッキーである福永祐一騎手と、台頭著しい川田将雅騎手である。
二人とも昨今の活躍ぶりは顕著だが、日本競馬を引っ張って行くにはまだまだ足りないところも多い。そういう点から考えても、今回の決断は今後の成長に繋がるものであり、是非とも頑張ってきて欲しいと思う。
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●福永騎手はアメリカ西海岸へ福永騎手は秋競馬開幕まで、2ヵ月半ほどアメリカ西海岸を中心に騎乗する予定という。これは良い選択ではなかろうか。西海岸はアメリカの中でも競馬レベルが高い地域。北米の腕達者な騎手が集まっている地域だ。ここで騎乗しているだけで刺激を受けるだろうし、吸収できるものも多い筈である。
個人的には、福永騎手は騎乗技術に関しては海外へ出て行っても恥ずかしく無いレベルに達していると思う。彼に足りないのはレースでの積極性、勝ちを引き寄せる勝負へのこだわりといった部分だと思っている。
アメリカ競馬はとにかくスタートから飛ばして行き、最後まで持たせる競馬が主流。日本のように直線まで我慢させての追い比べの競馬は皆無と言っていいので、否応でも積極的な競馬が求められることになる。こういう競馬に身を置けば、福永騎手の課題で有る積極性が磨かれる可能性は高いだろう。
彼が積極的な姿勢を見につければ、いよいよ手が付けられない存在になることは間違いなく、目標とする武豊騎手の域にもかなり近づけるようになるのではないだろうか。彼にとってこの海外遠征が貴重な経験となることを期待したい。
●川田騎手はフランスへ川田騎手はフランスへ一月ほど遠征することになるという。川田騎手はその迫力有る追いっぷりから分かるように、馬を動かして上位に持ってくるタイプの騎手。そういう点ではヨーロッパの競馬は合うであろう。
一月という短い期間を懸念する声も有るかも知れないが、個人的には海外遠征とは技術を磨くよりも意識を磨く要素が大事だと考えており、たとえ一月と言えども海外の厳しい競馬を経験するメリットは大きいと考える。
特に川田騎手は若いにも関わらず大人で人間性も素晴らしいので、一月の短い期間でも真摯に取り組み多くのモノを吸収してくる筈。目下のところ彼の課題は勝負どころでの冷静な判断なのだが、ヨーロッパの競馬はペースメーカーを除いて各馬が一団となって進み、他馬の一瞬の隙をついて仕掛けるといった競馬が多い。否応でも冷静な判断力と競馬センスを求められることになるので、こちらも修行先としては良い選択肢と言えるだろう。
川田騎手なんかはまさに今後の日本競馬を背負って立つべき存在なので、今回の海外遠征が大きなプラスになる事を期待してならない。
●井の中の蛙ではいけない今回の2人の海外遠征は歓迎すべき出来事だと思う。過去には武豊騎手が度々海外へと遠征していたが、最近では若手騎手はたまに海外に出るものの、トップクラスの騎手が腰を据えて海外遠征をする事例は殆どなくなっていた。
別に海外遠征を必ずしなければならないと言うことは無いだろうが、どうしても国内だけで騎乗していると『こんな感じで良いんだ』と惰性に陥ってしまうことが多い。これは意識の高い騎手でも例外では無いだろう。
海外に出たからといって必ずしも技術が磨かれるわけではないが、刺激は間違いなく受ける。そしてその刺激が騎手の成長を促す起爆剤にもなり、現状の日本競馬に対する危機感にも繋がるはずだ。最近の日本人騎手たちがやや保守的になっているのは、もしかしたら国内に留まりすぎているからなのかも知れない。
今回は福永騎手と川田騎手が海外に打って出るわけだが、他の騎手たちも是非とも後に続いて欲しいと思う。短い期間でも良い。得るものは必ず有るはずだ。
今回の二人の遠征が、守りに入ってしまっている日本人騎手たちに変革をもたらすキッカケとなる事を期待している。
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