オルフェーヴルには、ナリタブライアンの二の舞を演じさせてはならない。


オルフェーヴル復権へ

【Gallop】オルフェ軽快、坂路52秒2/宝塚記念2週前
http://gallop.sanspo.com/gallop/headline/news/120607/jra12060717130006-n1.html
 復権を果たすことができるのか-。天皇賞・春で11着と惨敗した4冠馬オルフェーヴルが、思いもよらぬ正念場となった宝塚記念に向け、坂路で追い切った。

 時計を出すのは、先月31日に放牧から帰厩して以来初めて。単走で気負うところもなく、スムーズな行き出しから徐々に加速。最後まで鞍上の手綱はほとんど動かないまま、ラスト1F12秒3でフィニッシュした。4Fから52秒2-38秒2-12秒3。昨年の絶好調時のド迫力は感じなかったものの、身のこなしは軽快だった。

 「最初は走る気持ちがあまりないのかな、と思ったが、キャンターに降ろしてからは、いい雰囲気だったね。時計は、GI馬なんだからこれくらいは出る。前走に比べ、トモの張りなんかはかなり戻ってきたしね」と、池江寿調教師はホッとした様子だった。

 今年初戦の阪神大賞典は3角で逸走し2着。天皇賞・春は調教再審査の影響があったのか、最初から最後まで精彩を欠いていた。年度代表馬の威光を取り戻すには、上半期グランプリを勝つしかない。

春の天皇賞で11着と惨敗してしまった4冠馬オルフェーヴルが、今正念場を迎えている。2週間後の宝塚記念に向けて、懸命の調整が続けられている同馬。地に堕ちた4冠馬の威光と誇りを取り戻すためには、宝塚記念は是が非でも勝たなくてはならないレースだが、管理する池江泰寿調教師のトーンはイマイチ上がってきていない。

はたしてオルフェーヴルは復権することが出来るのだろうか?私はきっと復活してくれると信じているが、一方で現在のオルフェーヴルを見ていると、あの先輩三冠馬の姿が重なって見えてしまうのも正直否定できない・・・。
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●苦難の道を歩んだナリタブライアン

その先輩三冠馬とは、1994年にクラシック三冠を達成したナリタブライアンである。文字通り圧倒的な強さでクラシック三冠を制したナリタブライアン。初の古馬との一戦となった有馬記念も圧勝し、その強さに『ルドルフよりを超えたかも』とあの野平祐二氏に言わしめるほどの強さを誇っていたが、明け4歳(当時は5歳)を迎えるとその競走生活は一転してしまう。

休み明けの阪神大賞典を圧勝した後、ナリタブライアンは春の天皇賞を目標として調整中に右股関節炎を発症してしまう。これによりその後のプランが白紙に戻され、秋の天皇賞での復帰を目指し再度調整が重ねられたが、関係者の意に反しナリタブライアンの状態は中々上がってこない。

その姿を見た多くの競馬関係者からは、彼の体調を疑問視する声が続々と寄せられるほどだったが、当時マスコミと対立していた大久保正陽調教師は、その声に半ば意地になってしまい出走を強行。体調が戻っていなかったナリタブライアンは12着と惨敗し、三冠馬の誇りと威光を失ってしまった。

その当時のナリタブライアンと現在のオルフェーヴルが、私はどうしても重なって見えてしまうのである・・・。


●三冠馬は特別な存在

日本の競馬界において、三冠馬というのは特別な存在だ。過去の三冠馬たちを見てきても、文字通り『最強馬』という称号がピッタリな馬たちばかりで、いわば負けることが許されなかった馬たちと言って良いほどである。

そう、三冠馬とは負けることが許されない存在。レースのアヤで負けることは過去の三冠馬たちもあったが、少なくとも『負けるかもしれない』という懸念がある状態での出走は、その称号の重みから許されなかった。他の馬たちと違って一叩きという概念は三冠馬には存在せず、レースに出る以上、常に『1着』を求められるのが三冠馬だと思っている。

オルフェーヴルも例外ではない。たとえ体調が万全ではなくとも、出走する以上ファンは彼に大きな期待を賭ける。それは先日発表された宝塚記念のファン投票で、彼がダントツの1位に輝いたことからも明らかだ。

だからこそ彼を管理する池江泰寿師には、より慎重になって欲しいと思う。中途半端な状態で出走させ、あのナリタブライアンのような悲劇を繰り返す愚だけは冒してはならない。


●オルフェーヴル復活への願い

ナリタブライアンはあの秋の天皇賞以降、愚かな人間の都合に振り回され、元の輝きを取り戻すこと無くボロボロとなって引退した。オルフェーヴルは先輩三冠馬の後半生を反面教師にしなくてはならない。

池江師に求めることは唯一つ、少しでも不安が有るならば勇気を持って回避して欲しいということだけだ。競走馬は難しい。9割方仕上がったと判断し、『これなら勝てる』と思いレースに送り出しても、残り1割の仕上がり不足から力を思うように発揮できず大敗することが良く有る。9割仕上がったからといって、9割の力を発揮できるとは限らないのだ。

同じことはオルフェーヴルにも言える。彼なら9割の力を発揮すれば、宝塚記念を勝つことも充分可能だろう。しかし9割の力を発揮できるという保証はどこにもない。特に彼は前走で心に大きな傷を負った。下手をすれば肉体面の不調より深刻な状態に陥っている可能性すら有る。だからこそ次のレースには、 言い訳の出来ない万全の状態で望まねばならぬと思っている。

去年オルフェーヴルが見せた怪物的強さは、日本馬による初の凱旋門賞制覇の可能性を強く感じさせた。そしてその思いはまだ消え失せてはいない。元通りのオルフェーヴルが戻ってくれば、あの夢の続きがきっと見られると私は信じている。

先日宝塚記念のファン投票の結果が発表され、オルフェーヴルはダントツの1位に輝いた。私と同じように、彼の復活を期待している競馬ファンは多いということであろう。

あの傍若無人、暴君といった称号がピッタリだったオルフェーヴルが再び帰ってくる日を、私は心待ちにしている。


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[ 2012/06/08 12:00 ] 競馬雑談 | TB(0) | CM(0)
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