6月6日。大井競馬場で行われたダービーウィーク第四戦、『第58回 東京ダービー(S1)』。
地方競馬に所属する3歳馬にとって最高峰の争い。今年も16頭の優駿たちが『砂のダービー』の称号を求めて、カクテル光線輝く大井競馬場に勇躍参戦した。
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●同一父、同一馬主、同厩舎のワンツーフィニッシュこのレースを制したのが、最後方から競馬を進め、直線素晴らしい末脚で全馬まとめて差し切ったプレティオラス。羽田盃でも素晴らしい末脚で3着に入っていたが、その末脚に更に磨きを掛けていたようで、見事この大一番で爆発させた。
同馬はフィガロの産駒。フィガロはグラスワンダーの勝った朝日杯3歳ステークス(現・朝日杯フューチュリティーステークス)の3着馬で、故障が原因でその一戦を最後にサンシャイン牧場で種牡馬入りした。
東京ダービーは過去にアンパサンドで制しており、これで産駒2頭目のダービー馬を輩出。また2着のプーラヴィーダもフィガロ産駒だ。他にもハーミアやオリークック、パンタレイなど南関東の重賞ホースを送り出しており、その生産頭数に比べ非常に優れた成績を残していると言えるだろう。
管理する森下淳平調教師は、2着のプーラヴィーダも管理しており、初の東京ダービー出走でワンツーフィニッシュという快挙を達成した。彼は若干32歳という若手調教師だが、世界各国で競馬を学んできた国際派調教師で、地方競馬に新たな風を吹かせる存在として注目されている。同師の今後の活躍に大いに期待したいと思う。
●日高が誇る名門、サンシャイン牧場1着馬プレティオラス及び2着馬プーラヴィーダは、馬主の伊達泰明氏のオーナーブリーディングホース。同氏が所有するサンシャイン牧場は北海道日高に牧場を構えており、これまでも地味ながらも優れた優駿たちを続々と輩出してきた。
自己所有馬に拘る生産スタイルは一歩間違うと諸刃の剣となり、自身の首を絞めることが良くある。しかしそこは長年活躍馬を輩出し続けてきたサンシャイン牧場。そういった落とし穴に嵌ること無く、毎年良い馬を輩出し続けている。決して派手な存在ではないが、日本が誇る名門牧場の一つとして、もっと注目を浴びるべき存在だろう。
●ダービー馬として、JRA勢を迎え撃つ晴れて第58代東京ダービー馬に輝いたプレティオラス。次走JDDでは南関東の総大将として、JRA勢および各地のダービー馬を迎え撃つことになる。
特にJRA勢は強力メンバーが揃っており苦戦は必至の状況だが、プレティオラスも一戦ごとに大きく力を付けており、全く歯が立たない状況とは思わない。更に大きな上積みがあれば、ホームの利を生かしての一発も充分考えられるのではなかろうか。
如何にも地方というような味の有る血統背景を持ち、新進気鋭の若手調教師に鍛えられるプレティオラス。その姿はまさに挑戦者というに相応しい雰囲気を漂わせている。
挑戦者に徹したプレティオラスが、更に大きなサプライズを起こす瞬間を、いまから心待ちにしている。
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