★ケンタッキーダービーで素晴らしい走りを見せたアイルハヴアナザー★
アメリカから衝撃的なニュースが飛び込んできた。
日本時間の10日早朝。アメリカはニューヨーク州ベルモントパーク競馬場で行われるのが、過酷なことで有名なアメリカ三冠最終戦、『第144回 ベルモントステークス(G1)』。
今年、このレースで1978年のアファームド以来34年ぶりの三冠達成に挑む予定だったのが、三冠初戦のケンタッキーダービーと、二冠目のプリークネスステークスを強烈な末脚で制してきた
アイルハヴアナザー I'll Have Another だったのだが・・・。
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●本番直前のまさかのアクシデントところが本番直前のアイルハヴアナザーに、まさかのアクシデントが襲う。ベルモントSに向けて、決戦の地ベルモントパーク競馬場に入厩し調整されていたアイルハヴアナザーだが、7日の午後に同馬の左前脚に僅かな熱感が生じてしまう。その時は冷やすことで熱感も取れて関係者を安堵させたが、翌8日の調教後に再び同じ箇所が熱を持ってしまった。
『これは・・・』ということで、ここで急遽獣医師による超音波検査を実施。その結果は同馬の関係者にとって残酷なもので、アイルハヴアナザーの左前脚の浅屈腱部分に、僅かながらも損傷による炎症が発生しているという診断結果だった。
この事態にオーナーのPaul Reddam氏は記者会見を実施。その席上でアイルハヴアナザーのベルモントS回避と、同馬の引退を発表。その時見せたオーナーと調教師のD・オニール師の表情がまさに苦渋に満ちたものであり、彼らが受けたショックの大きさがその表情からまざまざ読み取れ、何とも言えない悲しい気持ちになってしまった。。。
●日本に縁があるアイルハヴアナザー今回引退を発表したアイルハヴアナザーは通算成績7戦5勝で、内G1勝利は3勝を数える。獲得したG1タイトルの内訳は、サンタアニタダービー・ケンタッキーダービー・プリークネスSと、数多く存在するアメリカG1の中でも最高峰のレースばかり。これだけで同馬の桁外れの能力を窺い知ることが出来るだろう。
父のフラワーアレイは、現在日本で繁殖生活を送るプリンセスオリビアの産駒であり、トーセンラーやスピルバーグの半兄にあたる。言わばトーセンラーやスピルバーグにとって甥っ子とも言える存在がアイルハヴアナザーであり、今までのアメリカ二冠馬の中で、一番日本に縁のある馬だと言えそうだ。
●成功は約束されているアイルハヴアナザー今後はアメリカで種牡馬生活を送ることになると思われるアイルハヴアナザー。急な引退ということでさすがにまだ繋養先は決まっていないようだが、アメリカで大成功を修めたフォーティナイナーの血を引くということで、今後については恐らく引く手数多なのではないだろうか。
同馬の血統表を紐解いてみれば、父系のミスタープロスペクターは当然のこととして、ダンジグ、リファール、サドラーズウェルズ、ロベルト、アリダー、ニジンスキー、シーバードといった、世界競馬に絶大な影響を与えた名馬たちがゴロゴロ出てくる。いわば名血の粋を集めた存在と言える訳で、その成功は約束されていると言っても良いのではないだろうか。
今から彼の子供の走る日が楽しみでならない。
●新たな戦場で、更に大きな栄光を・・・残念ながら、道半ばにして現役を去ることとなったアイルハヴアナザーだが、すぐさま第二の戦いは始まろうとしている。その戦場は現役時に負けないくらい過酷なものだが、彼ならばきっと素晴らしい戦いを見せてくれるはずだ。
あと一歩のところで三冠に手が届かなかったアイルハヴアナザー。これから訪れる新たな戦場では、現役時に手にすることが出来なかった大きな勲章と、輝かしい栄光を掴む日がきっと来ることを、私は心から願っている。
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