予想通りの裁定結果・・・ 小島茂之調教師とJRAの戦いは、いよいよ法廷に舞台を移す


東京8R

【日刊スポーツ】小島茂師不服申し立てJRA裁定委が棄却
http://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20120613-966953.html
 JRA裁定委員会が13日午後2時から開かれ、小島茂之調教師(44)が提出した不服申し立てを棄却した。岡部幸雄元騎手ら外部委員3人を含む5人の裁定委員が、小島茂師、裁決委員からそれぞれ意見を聞き、パトロールビデオを検証。以下の2点によって、走行妨害の申し立て棄却の裁決は相当と判断した。

 1加害・被害に直接の関係を有しない馬との着順の変更の可能性をもって加害の程度は判断されない。

 2被害馬ランパスインベガスは決勝線に到達するまでの約2完歩の控えであり、その被害の大きさから競走能力の発揮に重大な影響があったとは認められない。

 午後8時過ぎに裁定書を受け取った小島茂師は「こういう結論しか出せないのかと思うと残念。結果ではなく、納得する答えが出なかった。覆ってくれると思ったけど…。これで多大な被害でないと言うなら、競馬は長く続かない。ベストの方法を考えていきたい」と話した。今後は日本スポーツ仲裁機構や裁判に訴える手も考えていくことになる。不服申し立ては過去に7件あったが、いずれも棄却されていた。

当ブログでも何度も記事にしている、10日の東京8レースの審議の件。

その時に下された審議結果を不服とし、被害馬ランパスインベガスを管理する小島茂之調教師が、12日に裁定委員会に不服申し立てを行ったが、その裁定結果が昨日13日の夜8時頃に発表された。

結果は・・・まあ、予想通りと言える『不服申し立て棄却』。私も審議結果が99%覆ることは無いだろうと思いつつ、残りの1%にかすかな望みを賭けていたのだが、やはりJRAには自浄作用はなかったようだ。彼らに期待しただけ、私が馬鹿だったと言うことだろう。

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●矛盾だらけの棄却した理由

今回の裁定委員会は裁決委員の主張を妥当と判断し、小島茂之調教師の訴えを退けた訳だが、その理由として以下の2点を棄却に相当する理由とした。

1、加害・被害に直接の関係を有しない馬との着順の変更の可能性をもって加害の程度は判断されない。

2、被害馬ランパスインベガスは決勝線に到達するまでの約2完歩の控えであり、その被害の大きさから競走能力の発揮に重大な影響があったとは認められない。

この二つの理由が如何に馬鹿げたもので、しかも矛盾だらけだということは、既に多くのブログや知見を持つ競馬関係者・ファンに語られ尽くされている感があり、また以前の記事でも私の考えは述べているので、ここで改めて考えを記すことはしないでおこうと思う。

ただ一言感想を言わせてもらえば、『こいつら(裁定&裁決委員)・・・アタマ大丈夫か?』というところだろうか(苦笑)


●何故、このような馬鹿げた審議結果が出たのか?

それよりも私が気になるのは、『今回裁決委員は、何故こんな馬鹿げた審議結果をわざわざ下したのか?』ということである。聞くところによると、審議結果というのは3人の裁決委員による合議により決定されているという。

これがたった一人の裁決委員による判断でなされているとなれば、その時々の状況で認識違いや勘違いが生じ、今回のような目を疑うような審議結果が出てもおかしくはないと思うが、3人の合議による裁決で、何故こんな理屈に合わないおかしな審議結果が出るのだろうか?

一人の裁決委員が今回の処分を主張したとして、残る2人の委員は異論など何も言わなかったのだろうか?普通に考えれば、このような審議結果を下せばこれだけ揉める事態となるのは容易に想像できたと思うのだが・・・。今回の処分を主張した人物は、他の2人に有無を言わせない程の力の持ち主なのであろうか?


●曰く付きの人物

そもそも現在のような不服申し立て制度が、JRAに制定されたのは1994年になる。それから現在までの18年間に、不服申し立ては合計8件発生したが、その内5件は2004年以前に発生したものだった。

その後はしばらく不服申し立てが無い時期が続き、久々に不服申し立てが成されたのが昨年の2月27日。競馬ファンやマスコミの注目を大きく集めた、あの幸騎手とゴールデンアタックの件である。これから今回のファイナルフォームの件まで、僅か1年余りで3件の不服申し立てが行われている。

この3件の不服申し立て、ひとつ共通していることがある。それはこの3件の裁決全てに、ある一人の裁決委員が関わっていると言うことだ。

先に審議結果は3人の裁決委員の合議によって決まると書いたが、通常2場開催であれば6人、3場開催であれば9人の裁決委員が競馬開催時に存在することになる。

そしてこれら裁決委員は開催ごとに競馬場間を移動しており、一つの競馬場にずっと留まっているわけでは無い。そう考えると、この3件の不服申し立て全てに、その一人の裁決委員が関わっているというのは、少しタイミングが良すぎではないだろうか?

しかもこの裁決委員、現在は結構な力を持ったポストに就いているという話である。他の二人の裁決委員がどのようなポジションにいる人かは知らないが、そのポストを考えると2人に対する影響力も高いのではないか。私個人としては、この裁決委員が今回の審議結果を主導したものと思っている。


●裁決委員の示威行為の可能性

では何故今回、このような理屈に合わない審議結果が下されたのだろうか?ここからは私の勝手な想像でしかないが、今回の不可解な審議結果は、不特定多数の競馬関係者に対しての裁決委員の示威行為では?という疑念を持っている。

明らかに黒いモノを、敢えて力ずくで白いと言い通すことにより、『俺たち(裁決委員&JRA)はこれだけの力を持っているんだぞ!お前ら調子に乗るなよ!』というポーズを、多くの競馬関係者に対して見せつけたかったのではないだろうか?

『そんな馬鹿な・・・』という声も有ろう。私も書いていてどうかな?とは思った。だが一つ言えることは、こんな馬鹿げた理由でもないと説明が付かないほど、今回の審議結果は理屈に合わないということだ。

3人の合議制による裁決で、何故あれほど常識外れの審議結果が出るだろうか?それこそ常識外れと言えるような理由でも無いと、あの審議結果が導き出された過程は説明できないのではないか?

これは私個人が勝手に想像した理由である。正直馬鹿げているなと思うし、こんな事が理由で有って欲しくないと強く願っている。いくら無能な裁決委員でも、さすがにそこまで馬鹿じゃなかろうと・・・。

ただそういった想像をしてしまうほど、私の裁決委員に対する印象は真っ黒なのである。未だかつて、これほどJRAに不信感を抱いたことは無い。今のままではJRAからどんな弁解をされたとしても、正直信じることは出来ないと思う・・・。


●公正競馬が破壊された日

先週の中央競馬は、日頃お題目のように『公正競馬』、『公正競馬』と唱えている人たちの手により、公正競馬が破壊された記念すべき週となった。今後このままの状態で放置すれば、日本競馬(JRA)は間違いなく衰退していくであろう。わざわざ自分の手で自分の首を絞めるのだから、JRAも相当なマゾである(苦笑)

だがそうなっては困ると言う人間はたくさんいる。私もその一人だ。正直JRAみたいなクソな組織は潰れようが消滅しようがどうなっても良いのだが、日本の競馬そのものが衰退してしまうのは非常に困る。こんな素晴らしいスポーツ・文化を、日本から消滅させるような事態に陥らせてはいけない。

だからこそ、不本意ながらもJRAの中の膿を取り出し組織を再生させねばならない。JRA内部の改革を実行しなければならないのだ。その為に私に出来ることはなんでもやろうと思うし、小島茂之調教師にも是非とも今回の件に負けず、JRAと戦って欲しいと思う。


●戦いは次の舞台へ

今後は戦いの舞台を法廷などに移していくことになるであろう。仲裁機関や法廷に訴えたからと言って、今回の裁定が覆る保証はどこにもない。どちらかと言うと負ける公算の方が大きいかも知れない。スポーツ全般において、裁く側の権限は絶対視されることが多いからだ。

だが、だからと言ってここで泣き寝入りしてしまえば、今までと同じ事を繰り返すだけになる。日本競馬が衰退する道へ、抗らうことなく身を委ねることになってしまう。それでは駄目だ。

たとえ勝てなくとも、外部機関へ提訴し戦う姿勢を見せることで、間違いなく今までに無い動揺をJRAに与えることが出来るだろう。そしてその動揺が、硬直化したJRAと言う巨大組織を改革・再生させるキッカケになるかも知れないのだ。

今後、小島茂之調教師にはJRAから様々な圧力が加えられるだろう。厩舎経営、調教師と言う稼業を考えれば、ここは泣き寝入りするのが賢いかもしれない。だが競馬ファンとして競馬を愛するが余りに、競馬の世界に飛び込み遂には調教師にまでなってしまった小島師だ。決して引くとは思えない。恐らくトコトン戦い抜くだろう。

日本競馬の今後の為に、敢えて苦難を省みずに立ち上がった小島茂之調教師。その勇敢なる姿に、同じ競馬を愛するものとして深く共鳴し、また感動した。今後も師には様々な苦難に襲われることになるであろうが、その都度苦難に打ち勝ち前進される事を心から期待し、また応援している。


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[ 2012/06/14 23:43 ] 競馬雑談 | TB(0) | CM(1)
はじめまして。
いつも楽しく拝見させて頂いております。

今回の審議結果について、効果は無いでしょうが何もせずにはいられなかったのでJRAにメール送りました。

僕は馬券買っていませんでしたが、買っていた方はたまらないでしょう。

堀先生の事をとやかく言っているが、JRAもファンを見ていないのは同じです。

JRAの体質は永遠に変わることがなさそうですが、このままではよくありません。日本の競馬が衰退してしまいます。

調教師・騎手が抗議したところで変わらないし、何より本業に悪影響が出かねないと思います。

僕ら競馬ファンもネットであーだこーだ言うのではなく、行動に移すことってできないでしょうか?
(僕が言う行動とは不買運動するとかではないです。)


[ 2012/06/15 17:56 ] [ 編集 ]
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