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オルフェーヴルはやはり怪物だった・・・ ~第60回阪神大賞典・レース回顧~


2012阪神大賞典

『競馬に絶対はない』
使い古された格言の一つであるが、今回改めてその言葉の意味を思い知らされるレースとなった。


■レース展開■

ほぼ全馬揃ったスタート。
まずは各馬が出を窺う中、リッカロイヤルが先手を主張し先頭へ。
それに続くのはビートブラック、ギュスターヴクライの2頭。
断然人気のオルフェーヴルは、折り合いを気を付けながら好位の外に。
好位集団の後ろにはジャガーメイル、ヒルノダムールが続き、その斜め後ろにナムラクレセントが追走。
トウカイトリック、オウケンブルースリは後方を進み、最後方からは久々のコパノジングーが追走した。

最初の600m通過が38秒9と馬場を考慮しても遅い流れ。
この流れに早くもナムラクレセントが動き出す。同馬は1周目の4コーナー辺りで動き出すと、一気に前を交わして先頭へ。
昨年の春の天皇賞でもマクリに出て観衆を沸かしたが、今年も自在性の有る脚質は健在。早々と自分のペースに持ち込んだ。

ナムラクレセントが動いても、レースの序盤だけに他馬は動かない・・・。
筆者はそう思っていたが、この行動が思わぬ馬の闘争心に火をつけてしまう。
この動きに釣られてしまったのが、なんと断然人気のオルフェーヴル。鞍上は手綱をガッチリと抑えているものの、闘争心に火のついた同馬は勝手に前を追いかけてしまう。

『ナムラクレセントと併せる形にしてはマズイ・・・』
鞍上の池添は、前を行くナムラクレセントと馬体を接しないように外々を廻してガス抜きを計るが、その気になってしまったオルフェーヴルは、これに構わずグングン前に進んでいく。

結局向こう正面半ばで、そのまま先頭に立ってしまった同馬。
『これは池添君も腹を決めてこのまま行くしかないか・・・』
筆者がそう思いテレビを眺めていた・・・その時、あの驚愕の場面が目に飛び込んできた。

3コーナーの入り口で、上手く曲がれずに外ラチに向かって飛び込んでいくオルフェーヴル。
一瞬故障でもしたのかと勘違いするほどの逸走振りに、場内のファンも実況も大いに慌てふためく。
必死に手綱を内に引っ張り、逸走する同馬を修正する鞍上。それを見て『チャンス!!』とばかりに動き出す他の各馬たち。
その馬たちの動きが眼に入ったのか、内に進路を取りながら再度加速し、驚異的な末脚で追撃を開始するオルフェーヴル。

これら動きにレースは一気に佳境へ。
場内は大いに盛り上がる中、馬群は最後の直線へ突入した。

致命的なロスをもろともせず、堂々と先頭に踊り出るオルフェーヴル。
ナムラクレセントやジャガーメイル、ヒルノダムールも必死に抵抗するが、その怪物的な強さにはとても抵抗できない。

『こんな無茶苦茶なレースをしても、やっぱり勝ってしまうのか!?』
そう思いかけた時、内から一つの影が一瞬の内に先頭に踊りでる。
それが4冠馬と同世代のギュスターヴクライ。
同馬は他の各馬が一斉に動き出しても、それに惑わされずに内でジッと脚をためていた。その冷静な判断が、素晴らしい末脚となって爆発する。

先頭に立ったギュスターヴクライを見て、みたび追撃を開始するオルフェーヴル。
しかし彼の怪物的な能力をもってしても、これだけのロスを挽回し、再度先頭に立つことは叶わなかった・・・。

そのまま先頭でゴール板を通過したのはギュスターヴクライ。
母である名牝ファビラスラフインに待望の重賞タイトルをプレゼントすると共に、自身にとっても初の重賞制覇を達成。今後の更なる活躍が期待される大きな勝利となった。


■各馬短評■

1着 ギュスターヴクライ(福永祐一騎乗、荒川義之厩舎)
鞍上の冷静なレース振りが目立っていた。各馬がオルフェーヴルの逸走に慌てて動き出す中、それに動じず内でジッと脚を溜め、自分のレースに徹したことが最後のあの脚に繋がったのだろう。また確かにオルフェーヴルの自滅に助けられた面はあるが、それを抜きにしても今回の走りで重賞を勝ってもおかしくない能力を備えていることは証明。期待の良血馬が、古馬を迎えていよいよ本格化してきた印象だ。

2着 オルフェーヴル(池添謙一騎乗、池江泰寿厩舎)
一言でいうと『怪物』。以前から『負けて尚強し』という言葉が有るが、この言葉をこれほど分かり易い形で体現した馬も、中々いないのではないだろうか(苦笑)逸走の原因は様々に言われるだろうが、最大の要因は同馬の気性だろう。元々危うい面を持っていることは以前から言われていた馬。菊花賞のレース後に鞍上を振り落としたように、ヤンチャな面は以前から変わっていなかった。今回逸走時の行動が、以前菊花賞で鞍上を振り落とした時とソックリだったことから、もしかしたら先頭に立った時点でレースが終わったものと、馬が勝手に判断したのかもしれない。再び馬群が眼に入った瞬間に再度加速したが、あの時の加速力には鳥肌すら立った。まさに狂気の上に成り立つ走り。ある意味彼らしいレースだったと言えるだろう。

3着 ナムラクレセント(和田竜二騎乗、福島信晴厩舎)
前走時よりマイナス10キロ。まずはしっかりと馬体を造ってきた陣営に拍手。
和田騎手も相変わらず判断力の良さを見せた。あの辺の思い切りと、読みの良さが彼の良い部分だろう。正直このポジションで甘んじているのが不思議なほどの騎手。もっと馬に恵まれれば、リーディング争いに顔を出しても不思議じゃない騎手なのだが・・・。今回も彼の好判断と、馬の力が合致し好走。これはフロックではなく、春の天皇賞でも流れ次第で馬券圏内は充分有ると思われる。

4着 ヒルノダムール(藤田伸二騎乗、昆貢厩舎)
直線不利を受けたが、あれが無くても3着争いに加われた程度だったろう。昨年の春の天皇賞馬だが、本質的には中距離馬だろうし、こういう馬場よりも軽い馬場の方が合っている。次走の本番でも大崩れはしないだろうが、積極的に狙えるという馬でもないかな。

5着 ジャガーメイル(四位洋文騎乗、堀宣行厩舎)
直線入り口で先頭に立つという積極的な競馬を見せたが、休み明けの分そこで脚が上がってしまった。それでも不向きの重い馬場で悪くない競馬を見せたように、内容は悪くなかった。全ての面で大きな上積みが見込める次走は、主役候補の一頭としてしっかりと狙いたい。


■感想・総括■

良くも悪くも話題の一戦となってしまった今回。
話のネタに上がるのはオルフェーヴルの逸走についてで、勝ち馬には余り触れる人もおらず・・・。
正直、ギュスターヴクライのことが少し可哀想になってしまった(苦笑)

さて、今回の件で池添騎手と厩舎サイドは大きな批判に晒されるだろう。
それは当然だろうし、正当な批判は甘んじて受けなければならないと筆者も考える。

ただ今回の一件全ての責任を、彼らの未熟さに求めるのはどうだろうとも思う。
筆者も元競馬人だから分かるが、馬を御すと言うのは大変なのである。
相手は1馬力(実際にはそれ以上とも言われるが)の力を持ち、人間の力では到底太刀打ちできない存在。その大きな力の差を、人は騎乗技術とかコミュニケーション術を用いて補ってきているが、それにはやはり限界が有る。馬が本気を出して暴走したら、人では抑えきれないのだ。

これは競馬人にも多い考えだが、人は馬を完全に御することが出来ると勘違いしている人は多い。
その考えは思い上がりも甚だしいと断じるほかない。意思の有る生き物である馬を、人が制することなど出来る訳ないのだ。

競馬は人と馬が協力して初めて成り立つスポーツ。
この事を多くの人に理解して欲しいと欲しいと思う。

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[ 2012/03/19 07:00 ] レース回顧 | TB(0) | CM(0)
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