ストークアンドレイが他馬より勝っているものとは? ~第44回函館2歳S(G3)レース回顧~


2012_07_16ストークアンドレイ@函館2歳S

『2歳戦といえば山内厩舎!!』

私が競馬を始めた頃はこのように呼ばれ、競走馬を早くから活躍させる厩舎の代名詞的な存在だった山内厩舎。しかし近年はあまりパッとした成績を残せなくなってきており、いつしかこの格言も忘れられたモノとなっていた。

そんな山内厩舎が、2003年の同レース覇者フィーユドゥレーヴ以来、実に9年ぶりに手に入れた2歳重賞のタイトル。果たしてこの勝利は、名門山内厩舎復活への良いキッカケとなるのであろうか?
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●完成度が非常に高いストークアンドレイ


デビュー戦、そして今回のレースと2戦続けて観て思ったのは、とにかく競馬振りが大人びている馬だなということ。道中も鞍上の手を煩わせるような場面は全く見られないし、ゴーサインが出ればしっかりと反応してくれる。川島騎手にとっては非常に乗り易い馬ではないだろうか。

それに精神的に強そうなのも良い。今回も直線で一瞬前が狭くなる場面が有ったが、それをモノともせずにこじ開けるように伸びてきた。あれが出来る2歳牝馬はいるようで、実は中々いないものだ。現時点の2歳馬としては言うこと無い完成度を誇っている馬だと思う。

正直大物感はそれほど感じないが、完成度の高い馬なので今後は積極的に使っていくと良いのではなかろうか。クロフネ産駒の牝馬らしく、基本は短いところ向きの馬だろう。母系にロベルトの血を持っているし、父もクロフネだから勿論ダートも合いそうだ。

軽い芝のスピード勝負となると血統的に正直微妙なので、次走はダート交流重賞のエーデルワイス賞(Jpn3)なんか面白いかもしれないね。


●4コーナーの位置取りがクビ差に・・・

道中勝ち馬と同じような位置で競馬して、直線同じように伸びてクビ差届かなかったのが、2着のコスモシルバードだ。このクビ差は、4コーナーの位置取りがそのまま現れたと思われる。

必要以上に外を廻さず馬の間を突いた勝ち馬に対して、コスモシルバードは大外に進路を取った。この差が最後のクビ差に現れたのは想像に難くない。まあ4コーナーの手応えが抜群だったので、外を廻したくなるのは分からないでもないけどね。

直線も素晴らしい末脚を見せて勝ち馬と共に伸びてきたが、あと一歩追い込むことは出来なかった。勝ちに等しい競馬は出来ただけに、大きなクビ差だったと言えるかもしれない。

同馬の父も、どちらかといえばダートに良績を残すスウェプトオーヴァーボード。ただ母系はバリバリの芝血統だけに、今後も時計の掛かる芝なら活躍できそうな気もする。

父の産駒は小回りの競馬場に滅法強い印象があるので、今後はローカルの競馬場や中山などで狙ってみたいところだ。


●武豊騎手は上手く乗ったが・・・

このレースは先行した馬が皆崩れてしまう展開になったが、唯一最後まで頑張ったのが3着のティーハーフだ。

好スタートから先行する構えを見せたティーハーフ。強引にポジションを取りに行くのではなく、ジワッと押し出すように前に付けるという、武豊騎手らしい当たりの柔らかい手綱捌きで2番手のポジションを得る。

4コーナーでは抜群の手応えで先頭に並びかけるティーハーフ。この手応えを見た時には『やられた!』と思ったが、そこから思った以上に伸びなかった。

直線はギリギリまで粘りこみを図るものの、最後は力尽きて3着という結果に。多少厳しい展開では有ったものの、武豊騎手の騎乗振りは申し分ないものだっただけに、この結果は現状では力負けと言うところかも知れない。


●非凡な能力を見せたアットウィル

このレースで一番能力を感じさせる競馬をしたのは、5着に終わったアットウィルだろう。直線内ラチ沿いでブレーキを踏む不利が有りながら、そこから立て直し再度伸びて来た末脚は、中々凄いものがあった。

正味100m程しか追えなかったのにも関わらず、あそこまで急加速し追い込んでこれるのは、純粋に能力の高さとしか言い様がない。岩田騎手の騎乗振りは決して褒められたものではないし、負けて良かったということは有り得ないが、同馬の資質の高さが再確認できたのは、陣営にとって収穫だったのではないかと思う。


●道営馬二頭は残念な結果に・・・

このレースに挑戦してきた道営馬二頭は残念な結果に終わってしまった。

9着のシーギリヤガールは芝適性も有るかも知れないが、何よりも大外枠で終始外々を廻されたのが応えたと思う。4コーナーでは一瞬良い脚を見せたが、そこで一杯になってしまい止まってしまった。五十嵐騎手もコメントしていたが、内枠だったらもう少し頑張れたような気がする。

12着のミータローに関しては、完全に芝適性の差が出たと言えるだろう。もともとスタート後の行きっぷりが良い馬ではないのだが、それにしても今回はダッシュが効かな過ぎた。一番良いスタートを切ったのに、あっという間に後方に下がってしまった姿には、思わず苦笑してしまったほど。

それでも直線ではそれなりの脚を見せていたように、ダートならもっとやれる馬だろう。中々迫力ある好馬体の持ち主なので、今後の巻き返しを期待したいと思う。


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[ 2012/07/16 09:00 ] レース回顧 | TB(0) | CM(0)
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