雨が降りしきる中、豪脚一閃!オーナーブリーダー不遇の時代に意地を見せる!! ~ファルコンS・レース回顧~


2012ファルコンS

■レース展開■

バラバラっとしたスタート。ハクサンムーンとキングオブローが出遅れる。
しかしハクサンムーンはすぐに盛り返し、エクセルシオールと先行争いを繰り広げる。
飛ばす2頭の後ろ、3番手にメイショウヒデタダ、サドンストーム、ゴーイングパワーなどが続き、中団の内に人気の一角トウケイヘイロー。レオンビスティーは中団の外目を追走。その後ろからスタートでやや後手を踏んだニンジャが、ポジションを挽回するかのように上がって行く。後方からはレオアクティブ、ローレルブレット、ブライトラインが同じような位置で競馬を進め、出遅れたキングオブローが最後方から進む競馬となった。

前半600mは34秒8と重馬場を考慮すると速い流れ。レースの上がりが36秒8と、前半と後半で2秒の差が出る典型的な前傾ラップの流れで、結果として前に行った馬にとっては厳しい流れとなった。

3コーナーから4コーナーに掛けて少しペースが緩むと、後方の馬が差を詰め一気に馬群は凝縮。全馬一塊の形となり、最後の直線コースに突入した。

直線に入ると、内からニンジャが脚を伸ばして先頭へ。
しかし道中で脚を使いすぎたのか、突き抜けるほどの勢いを感じさせない。
すぐさま外からサドンストーム、レオンビスティーが並びかける。特にレオンビスティーの勢いが良い。
抜け出しを図るレオンビスティー。しかしさらに外から、今度はブライトラインが素晴らしい脚で迫ってきた。

粘るレオンビスティー、一完歩ごとに迫るブライトライン。
レオンビスティーも必死に抵抗するが、悲しいかな勢いの差は歴然としていた。

先頭でゴール板を通過したのはフジキセキ産駒ブライトライン。
オープン昇格後は壁に当たっていた同馬が、この条件で復活の狼煙を上げる走りを披露。
NHKマイルCへ弾みとなる勝利を挙げた。

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■各馬短評■

1着 ブライトライン(安藤勝己騎乗、鮫島一歩厩舎)
ア ンカツさんらしい後方からの競馬。それがズバリと嵌った印象で、直線では素晴らしい伸び脚だった。フジキセキはサンデー系種牡馬の中では短距離志向の強い 種牡馬だが、同馬もその影響が色濃いのだろう。現状ではマイルよりも1400mぐらいに適性を感じさせるが、本番も乗り方一つで上手く立ち回れそうな気は する。

2着 レオンビスティー(国分優作騎乗、矢作芳人厩舎)
マ イルのシンザン記念では8着と敗れたが、1ハロン距離短縮されたここでは小差2着と巻き返しに成功。サクラバクシンオー産駒らしく、スプリント適性が高い 馬なのだと思う。府中の馬場は軽いのでマイルでもこなせる可能性は有るが、基本的にはスプリント戦で狙うべき馬だろう。

3着 サドンストーム(勝浦正樹騎乗、西浦勝一厩舎)
先行馬が崩れる流れの中、好位を進んで3着と健闘。同馬もマイルは少し長く、これぐらいの距離が合っている馬の1頭だろう。また馬場が渋ったのも同馬には味方したか。今後も条件を精査した上で買いたい1頭だ。

4着 レオアクティブ(横山典弘騎乗、杉浦宏昭厩舎)
道中は勝ち馬と同じような位置にいたが、直線の脚色では劣り4着まで。フジキセキ産駒の勝ち馬と、アドマイヤムーン産駒の同馬。瞬発力という点ではやはり前者に軍配が上がるようだ。基本的にはスプリント戦よりも、マイル以上の距離のレースで見てみたい馬では有る。

5着 ローレルブレッド(池添謙一騎乗、今野貞一厩舎)
後方から競馬を進めて、最後脚を使い5着入線。長く良い脚は使っているものの、この距離ではやはり一瞬の切れが劣る印象。今回も大勢が決した後に伸びてきた感じだ。個人的にはマイル以上の時計の掛かる馬場で、中団から脚を使う競馬が一番合っていると思うのだが・・・。

6着 ニンジャ(藤岡康太騎乗、宮徹厩舎)
以 前も書いたが、非常に勿体無い競馬。レース序盤では後方に位置していたのに、4コーナーでは逃げ馬の背後まで進出。いくらなんでも道中脚を使いすぎてし まった。直線に入り一瞬突き抜けるかと思わせる脚を使ったが、直ぐに一杯になってしまい後続に交わされてしまう。それでも6着に粘っているのだから、上手 く乗っていれば・・・と思わせるレース振りだった。鞍上は思い切りだけは良いのだが、それ以外の部分は以前から全く成長していないように思う。

10着 トウケイヘイロー(後藤浩輝騎乗、清水久詞厩舎)
思わぬ大敗だが、道中落鉄していたとのこと。こういった馬場での落鉄は余計に堪えるだけに、この凡走も致し方ないか。ただ血統が血統だけに、スピードが足らずに今後芝では頭打ちになる可能性も有る同馬。ダート転向も考えた方が良い気はする。


■総括・感想■

現在の日本競馬は、社台グループが我が世の春を謳歌しているといった現状だが、そういう状況下でもノースヒルズマネジメントの健闘ぶりは目立っている。

過 去にはノーリーズン、ヘヴンリーロマンスの生産馬2頭がG1勝ちを果たし、現役ではアーネストリー、トランセンドがG1戦線で活躍中。他にもトレイルブレ イザー、リディルなど毎年のように重賞級の馬たちを輩出するなど、この規模の生産者としては破格と言って良い実績を上げている。

今回もブライトラインが新たに重賞ウィナーの仲間入りを果たした訳で、前田オーナーの手腕とそれを支えるスタッフの優秀さには、本当に感心するばかりだ。彼らには心からの賞賛の拍手を贈りたい。

昨年は名門メジロ牧場閉鎖のニュースが話題となり、今年になってもカントリー牧場が閉鎖されるなど、オーナーブリーダーにとっては厳しい状況が続く日本競馬界。

そんな中で、孤軍奮闘するかのような活躍を見せるノースヒルズマネジメント。
中規模でのオーナーブリーディングの火を消さぬためにも、今後の更なる活躍を期待したいところだ。


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[ 2012/03/21 07:00 ] レース回顧 | TB(0) | CM(0)
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