【Gallop】トレイルブレイザー 米GIブリーダーズCターフ挑戦へ!http://gallop.sanspo.com/gallop/headline/news/120719/ovs12071911360001-n1.html 今年の京都記念を制したトレイルブレイザー(牡5歳、栗東・池江寿厩舎)が、今秋の米GIブリーダーズCターフ(11月3日、サンタアニタパーク、芝2400メートル)に挑戦することが決まった。19日、池江寿調教師が明らかにした。
「米国の芝に適性があると思う。(鼻出血予防の)ラシックスを使用できるのもいい。ジャパンC(4着)や京都記念くらい走れば勝ち負け。鞍上は武豊騎手に打診中です」とトレーナー。9月下旬に渡米し前哨戦も使う予定。海外は昨暮れの香港ヴァーズで6着がある。 |
去年のジャパンカップ4着馬で、今年の京都記念の覇者トレイルブレイザーが、今秋のブリーダーズカップ・ターフ(米G1)に挑戦することが19日発表された。
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●意外にも日本馬初出走
今回トレイルブレイザーが出走を表明したブリーダーズカップ・ターフは、凱旋門賞やキングジョージといったレースには格的にやや劣るものの、その2レースに次ぐ価値を誇っている重要なレースの一つ。
ただ日本の競馬関係者は、凱旋門賞やキングジョージと言ったヨーロッパの競馬には関心を示すものの、レースレベル的に明らかに勝ち易いと思われるアメリカの芝競馬にはあまり見向きもしない。
そういったアメリカの芝競馬に対する関心の無さが、これだけ世界的に重要なレースの一つであるブリーダーズカップ・ターフに、過去に日本馬の出走が一度も無いという意外な事実に結びついているのだと思う。
どう考えても、凱旋門賞なんかよりも数段勝ち易いレースなのにね。
●ラシックスが決め手?
今回のトレイルブレイザーのブリーダーズカップ・ターフ挑戦。同馬にアメリカ競馬への適性が見込め、ちゃんとした勝算が立っていることが挑戦を決定した大きな決め手なのは当然だろうが、もう一つ挑戦を決定した大きな決め手の一つが、鼻出血防止に効果があると言われる、利尿剤ラシックスの存在だろう。
アメリカ競馬は伝統的にスタートからガンガン飛ばして行き、道中に脱落したら負けというタフな競馬をし続けてきた。こういった競馬は当然のことながら心肺に大きな負担を強いるので、肺から出血が生じるケースも多くなる。
それを予防する為に、アメリカ競馬では昔からラシックスと呼ばれる薬物を投与される場合が多いのだが、宝塚記念の追い切りで鼻出血を発症し回避したトレイルブレイザーにとって、このラシックスが使えるというのが出走を決断した大きな理由の一つであることは間違いないだろう。
程度にもよるが、肺から生じる鼻出血は一度発症すると癖になり易い。過去にもウオッカやレッドディザイアが鼻出血が癖になり引退に追い込まれており、トレイルブレイザーも今後が危ぶまれていただけに今回の決断は英断だろう。
同馬を管理する池江泰寿調教師は薬物関係に非常に明るいと聞いたことがあるが、その師の知識が今回の選択肢を閃かせただろうね。
●そろそろビックタイトル獲得の報せを聞きたいところ今後の予定だが、トレイルブレイザーは9月下旬に渡米後、今年のブリーダーズカップが行われるサンタアニタ競馬場で行われる前哨戦を叩き、中2週ほどの間隔で本番へ臨むとのこと。
ただ調べてみたところ、その週にサンタアニタ競馬場で適当な重賞レース等は組まれていないので、一般戦に使うのか池江師の記憶違いのどちらかだろう。
どちらにしても一回叩いて本番へというローテが本気度を示しており、前哨戦の結果次第では大きな期待を抱いても良さそうな気がする。
今年はオルフェーヴルの凱旋門賞挑戦を始め、外へ打って出る馬の話題が多い。向こうの競馬が容易いものではないのは当然だが、これだけ挑戦が続けば成功する可能性も多少上がることだろう。
まずは今週末、キングジョージにダービー馬ディープブリランテが挑戦するが、日本馬によるビックタイトル獲得という素晴らしい報せが飛び込んでくる事を期待したい。

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