8月19日、フランス・ドーヴィル競馬場で行われた3歳以上牝馬によるG1ジャン・ロマネ賞(仏G1・芝2000m)。
このレースは、昨年のエリザベス女王杯1着以来の出走となったスノーフェアリーが、後方待機から直線外に持ち出されると、同じような位置から伸びてきたイジートップとの追い比べを制し快勝。
長期休養明けとは思えないような素晴らしい走りで、見事6個目のG1タイトルを獲得した。
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●安馬が欧州牝馬の頂点にスノーフェアリーは父インティカーヴ、母ウッドランドドリーム、母の父チャーンウッドフォレストという血統の5歳牝馬。
お世辞にも良血とは言い難い血統構成でデビュー当初は注目されていませんでしたが、3歳時に英オークスと愛オークスの二冠を制すると一気にスターダムに。
その年の秋に行われたエリザベス女王杯で圧巻のパフォーマンスを発揮し快勝すると、返す刀で香港カップも制して年間G1・4勝を達成。
昨年はG1勝ちこそエリザベス女王杯1勝のみでしたが、愛チャンピオンSで先頃引退したソーユーシンクの2着になるなど、牝馬の枠を超えた活躍を見せていました。
今回も長期休養開けながら、イジートップやガリコヴァといった牝馬の一線級を破るのですから、その力はまるで落ちていないと考えるのが自然でしょう。今後のスノーフェアリーの走りが益々楽しみになってきましたね。
●スノーフェアリーの今後その気になるスノーフェアリーの今後の予定ですが、どうやら期待されていた日本への再来日の可能性は消え、アメリカのブリーダーズCを最大目標に調整されることが濃厚となってきました。
先頃、管理するエド・ダンロップ調教師のインタビューが現地のサイトに掲載されましたが、それによると今年の最大目標はブリーダーズC制覇に置くとの事です。
今後は9月8日に行われる愛チャンピオンSかヴェルメイユ賞を使った後、凱旋門賞またはオペラ賞を使ってブリーダーズCに向うとか。
3連覇が期待されるエリザベス女王杯については、『彼女は日本で2回勝っている。もう出走させる必要は無いでしょう』とコメントしている為、出走しない可能性が濃厚となっています。
彼女の走りが日本で観れないのは残念ですけど、さすがにエリザベス女王杯3連覇にそれほど価値があるとも思えないので、この判断は妥当ですかね。
稀代の名牝の一頭として、大舞台で更なる輝きを見せてくれる事を期待したいと思います。
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