カレンチャンはやっぱり強かった!! ~第42回高松宮記念(G1)レース回顧~


2012高松宮記念

■レース展開■

人気のロードカナロアが抜群のスタート。
大外トウカイミステリーがやや立ち遅れるが、それ以外の馬はまずまずのスタートを切った。

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まずはスタートで飛び出したロードカナロアが先手を窺う勢いを見せるが、外から予想通りエーシンダックマンが気合を付けて先頭へ。2番手には一方の人気馬 カレンチャンが続き、その外にマジンプロスパー。半馬身差の内ラチ沿いにロードカナロアは控え、その外にレジェトウショウとダッシャーゴーゴー。ジョーカ プチーノは好位集団の後ろを追走し、中団からはグランプリエンゼル・サンカルロが続き、後方にはトウカイミステリー。最後方からはアグネスウィッシュが追 走する展開となった。

前半の600m通過は34秒5。時計の掛かる馬場ではあったが、G1ということを考えれば平均的なペース。逃げるエーシンダックマンは快調に飛ばし、馬群もひと塊のまま最後の直線に突入した。

直線に入って直ぐ、逃げ粘るエーシンダックマンをカレンチャンが交わして先頭へ。
外からは抜群の手応えでダッシャーゴーゴーが迫り、2頭の間をロードカナロアが突こうと鞍上が追い出しを開始する。

急坂を駆け上がり必死に末脚を伸ばすカレンチャン。
同馬を射程距離に捕らえたかに見えた同厩2頭、ダッシャーゴーゴーとロードカナロアは思ったほど伸びない。
変わりに外から伸びてくるのは、昨年の雪辱に燃えるサンカルロ。
差しが効き辛い馬場をモノともせず、後方から素晴らしい末脚で一気に先頭を窺う。

残り100mを通過。
池添の必死の激に応え、2の脚を繰り出して粘りこみを図るカレンチャン。
もう2着は要らないと、懸命に脚を伸ばすサンカルロと吉田豊。
G1に相応しい2頭の激しい意地のぶつかり合い。
この意地のぶつかり合いを制し先頭でゴール板を通過したのは、可愛らしい名前とは裏腹に芯の強さを見せ付けた銀色の女傑、カレンチャンであった。

■各馬短評■

1着 カレンチャン(池添謙一騎乗、安田隆行厩舎)
オー シャンS4着からの見事な巻き返し。前走は仕上がり途上の分と、不利な大外枠が影響し負けただけなので、この結果は有る意味妥当だったと言えよう。スプリ ンターズSから高松宮記念を連覇した馬はそれ程いないらしいが、その意味でも真のスプリンター女王と言えるのではないか。正攻法での勝利にケチを付けられ るものは無く、今後は世界を相手に頑張って欲しいと思わせる馬で有る。

2着 サンカルロ(吉田豊騎乗、大久保洋吉厩舎)
自 分の競馬に徹しての2着。直線の末脚は素晴らしかったが、勝ち馬の粘りが一枚上だった印象。同馬も力は出し切っており、良くやったと褒められる走りだった と思う。やはり時計の掛かる馬場が向いており、中山や中京は同馬にとって格好の舞台。今後もまだまだチャンスは有ると思われる。

3着 ロードカナロア(福永祐一騎乗、安田隆行厩舎)
抜 群のスタートからいち早く好位にポジションを獲り、そのまま末脚を伸ばす競馬。道中の位置取りは完璧に近く、不利らしい不利も無かったので、これで負けた のなら致し方ないか。色々と言われている福永騎手だが、今回に限っては落ち度は無かったように思われる。ロードカナロア自身は中間不安説が流れ、暫く時計 の出せない時期が続いた。最終的追い切りで好時計をマークし帳尻を合わせてきたが、ベストの状態では無かっただろう。それでも3着はこの馬の能力の高さの 証明。まだまだ馬体的にも未完成なだけに、秋以降の走りを大いに期待したい。

4着 ダッシャーゴーゴー(横山典弘騎乗、安田隆行厩舎)
一 言で言えば完璧な競馬。鞍上もコメントしていたが、これで負けたのだから仕方が無いと言ったところだろう。坂下では抜群の手応えでカレンチャンに並びかけ たが、そこから伸びきれなかった。強いて敗因を探せば、急坂とパワーの要る馬場が向かなかったかな?というところか。本質的にはスピードよりのサクラバク シンオー産駒。平坦馬場でこそというタイプが多いだけに、スプリントG1・2レース共に急坂が有るレースになったのは痛いかもしれない。

5着 マジンプロスパー(浜中俊騎乗、中尾秀正厩舎)
道中好位を追走し、直線上位馬に喰らい付いての5着。初G1にしては頑張った方ではないか。ベストは1400mの馬だろうし、まだまだこれからの馬。地力強化は間違いないので、今後の更なる成長に期待したい。

6着 グランプリエンゼル(藤岡佑介騎乗、矢作芳人厩舎)
サンカルロと同じような位置からの競馬。同じタイミングで追い出して2着と6着なのだから、これはもう力差としか言いようが無いか。近走好走を続けていたが、G1では荷が重かった模様。今後は繁殖入りの可能性が高いらしいが、今までお疲れ様と声を掛けてあげたい。

7着 アグネスウィッシュ(武豊騎乗、長浜博之厩舎)
最後方から万が一に賭けたが、前が残る展開になってしまってはこれが限界だったろう。素晴らしい末脚を持っているので、今後も展開次第では重賞でもやれるかもしれない。

11着 ジョーカプチーノ(内田博幸騎乗、中竹和也厩舎)
中 団からの競馬で全く見所なし。プラス10キロと出来も今一つだったかも知れないが、それにしても負けすぎだろう。やはりこの馬は変に控えたりせず、持ち前 のスピードでガンガン行った方が力を発揮できるのでは?今の競馬は良いところを殺してしまっているように見えてならない。

■総括・感想■

比較的混戦の感があった同レースだが、終わってみれば人気どころが上位を占める堅い結果に。
カレンチャンの力強い走りは、スプリント女王の称号は伊達ではないと訴えかける迫力が有ったと思う。

しかし勝ちタイムが1分10秒3というのには驚いた。
いくら馬場が重いと言っても10秒は切ると思っていただけに、今の馬場のタフさは改めてこちらの想像を超えていたと感じざるを得ない。

元々スプリント路線はサンデー系種牡馬にとっては不得意な領域だが、3頭出走した父サンデー系の馬たちが揃って大敗しているのも、この重い馬場が影響したことは間違いないであろう。

今回こういった馬場が出現したのは決して人為的なモノではなく、全国的な厳冬により芝の寝付きが悪くなったことが影響しているのだろうが、こういった時計の掛かる競馬場が1つぐらい有っても良いんじゃないか?と筆者は思う。
その方が色々な種牡馬の仔が活躍できて、ファンもまた楽しいのではないかと思うのだが・・・どうだろうか。

何事も一つに偏っては面白みが無くなるのは当然の理。
バラエティー豊かな競馬を提供することも、売り上げ回復の一つの方策ではないかとJRAには問いかけたい。

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[ 2012/03/26 07:09 ] レース回顧 | TB(0) | CM(0)
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