【2012クリスフライヤー・インターナショナルスプリント(星GⅠ)】※ゼッケン番号2番。白い勝負服にピンクと白の染め分け帽、芦毛の馬がキャプテンオブヴィアス。今週末に行われる予定のグローバルスプリントチャレンジ第8戦、GⅠスプリンターズS。
このレースには3頭の外国馬が出走する予定ですが、その中で1頭異色の経歴を持つのが、アジアの競馬新興国シンガポールから挑戦してきたキャプテンオブヴィアス(Captain Obvious)。
この馬、実は同じアジアの競馬新興国であるマレーシアで、競走馬としてデビューした馬なんです。
スポンサードリンク
■マレーシアでローカルGⅠ2勝キャプテンオブヴィアスは父ヴァグラス(Verglas)、母シャソー(Shathor)、母の父ティロル(Tirol)という血統のオーストラリア産の7歳せん馬。
2009年の4月にデビューすると、2011年の2月までマレーシアで15戦10勝という好成績を記録。その内マレーシアG1を2勝し同地の頂点に立つと、その後は現所属厩舎であるシンガポールのS・バリッジ厩舎に移籍。
転厩緒戦のウッドランズハンデキャップ(星LGⅢ)は6着に敗れるものの、続くジャンボジェットトロフィー(星LGⅢ)で優勝し、シンガポールでの初勝利&重賞初制覇を達成。最近アジアの中ではメキメキ実力をアップさせているシンガポールでも、充分通用する事を結果で示すことが出来ました。
その後はドバイ遠征を敢行して、メイダン競馬場の一般戦で見事優勝したり、国際GⅠのクリスフライヤー・インターナショナルスプリントでも、勝ったアトーに小差の4着と検討するなど、マレーシア出身馬とは思えない活躍を披露。
近走は4戦して前走から2着・3着・3着・4着と勝ちきれませんが、スプリント戦のレベルが高いシンガポールでも、屈指の実力馬ということが出来るでしょう。
■甘く見てると痛い目にも・・・近年、シンガポールはメキメキと競馬のレベルを上げてきています。
特にスプリント路線のレベル向上は顕著で、昨年もシンガポール最強馬と言われたロケットマンがスプリンターズSに参戦し4着と好走していますし、今年のクリスフライヤー・インターナショナルスプリントは地元馬のアトーが制すなど、国際GⅠでも好走する馬が出てくるようになりました。
今回参戦するキャプテンオブヴィアスも、一般戦とはいえドバイで勝ち星を挙げていますし、国際グレードレースでも僅差の勝負を演じるなど、実力は折り紙つきです。
さすがに世界トップクラスである、香港馬やオーストラリア所属馬と比べると一枚落ちますが、それでも日本馬相手ならばそうヒケは取らないはず。
マレーシア出身のシンガポール調教馬という事で、ともすれば軽く見てしまいがちですが、日本馬の層が薄いスプリント戦だけに、甘く見てると痛い目に会いそうです。
ドバイでも勝ち星を挙げている遠征巧者が、果たして日本の芝でどのような競馬を見せるのか?香港馬2頭の影に隠れがちですが、キャプテンオブヴィアスのレース振りも、しっかりと注目したいところですね。
※キャプテンオブヴィアスの詳しいプロフィールは
こちら※キャプテンオブヴィアスの全成績は
こちら

競馬ブログランキングに参加しています
◆ブログ移転しました◆
新しいブログ『馬事総論ドットコム』を開設しました。今後はこちらのブログで更新を続けます。
新しいブログのURLはhttp://bajisouron.com/です。
恐れ入りますがお気に入りの変更をお願いします。
スポンサードリンク