名牝アドマイヤグルーヴが急死。。。ライバルの元へと旅立つ


2012_10_16アドマイヤグルーヴ

【日刊スポーツ】女王杯連覇アドマイヤグルーヴ急死
http://www.nikkansports.com/race/news/f-rc-tp0-20121016-1033341.html
 G1を2勝した名牝アドマイヤグルーヴ(牝12)が15日、北海道安平町のノーザンファームで急死した。

 吉田勝己代表は「朝の放牧から戻ってきた際の様子がいつもと違うので経過観察していましたが、突然息を引き取りました。解剖したところ胸部に出血が確認されました。引退して繁殖牝馬になってからも、ファンの皆さまから応援をいただいた馬でもあり、スタッフ一同、大変残念に思っております。冥福を心から祈りたいと思います」とコメントした。

 エアグルーヴの初子としてデビュー(父サンデーサイレンス)。03、04年のエリザベス女王杯を連覇するなど通算21戦8勝、重賞5勝の成績を残した。

悲しい報せが入ってきました。

2003年、2004年のエリザベス女王杯を連覇するなど、日本競馬に素晴らしい足跡を刻み込んできた名牝アドマイヤグルーヴ。そのアドマイヤグルーヴが昨日の朝、胸部の出血により急死した事がJRAおよび繋養先のノーザンファームより発表されました。享年12歳。

まだまだこれからと言う矢先のこの訃報。本当に残念と言う言葉しか浮かんでこないですね。。。

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■スティルインラブとのライバル物語


アドマイヤグルーヴを語る時、やはり欠かせないのはライバルであったスティルインラブの存在でしょう。

2003年の桜花賞。ここまで3戦して無敗。前走は皐月賞トライアルである若葉Sに出走し、見事牡馬を撃破してここへ臨んで来ていたアドマイヤグルーヴ。

その素晴らしい血統、そして牡馬を破りつつ無敗でここに臨んで来ていた実績から、当然の事のように圧倒的1番人気に支持された同馬の前に立ちはだかったのが、後の三冠牝馬であるスティルインラブでした。

レースでは出遅れたこともあり、初めて他馬に先着を許すという屈辱を味わったアドマイヤグルーヴ。ここから同馬の苦難の日々が始まります。

いつも1番人気に支持されるものの、レースではライバルに勝てない日々。秋緒戦のローズSで初めてスティルインラブに先着し、今度こそはと意気込んで臨んだ秋華賞でも、やはりライバルには先着できずに2着・・・。メジロラモーヌ以来となる牝馬三冠達成の瞬間を、一番近い距離で見届ける羽目になってしまいました。

当時の厩舎サイドの無念さたるや、口舌に尽くし難いものがあった事でしょう。決して能力では負けていない筈なのに、どうしても本番で勝てない。。。

『もう負ける訳には行かない、絶対に勝つ!!』4度目の正直とばかりに、全身全霊、全力で挑んだエリザベス女王杯。

道中はライバルをマークするかのように、後方から競馬を進めたアドマイヤグルーヴ。最後の直線、先頭に立とうとするスティルインラブの外から、一気に襲い掛かった同馬。直線半ばで一旦は完全に交わし去ったものの、ライバルも三冠馬の意地を見せ、もう一度差し返さんとばかりに食い下がります。

ライバル同士の壮絶な叩き合い。意地と意地とのぶつかり合いを制したのは、絶対に負ける訳にはいかないと覚悟を決めて臨んだアドマイヤグルーヴ。

まさに意地と執念でもぎ取った悲願のGⅠタイトル。このエリザベス女王杯こそが、アドマイヤグルーヴの競走生活のハイライトではなかったか?今改めて振り返ると、そう思えてなりません。


■愛娘達により血は未来へと繋がっていく・・・


その後は翌年のエリザベス女王杯で連覇を果たし、また牡馬相手の一戦となった2004年の秋の天皇賞で3着に入線するなど、アドマイヤグルーヴは素晴らしい成績を残しました。

特に牝馬同士のレースでは、3歳秋のエリザベス女王杯以降4戦して3勝3着1回という、特筆すべき素晴らしい成績を残した同馬。

主戦の武豊騎手曰く、アドマイヤグルーヴは牡馬相手では萎縮してしまう面があったということで、牡馬と一緒のレースでは成績に大きなばらつきが有ります。しかし牝馬同士のレースでは最後まで衰えを見せること無く、引退レースとなった阪神牝馬Sも見事に制して有終の美を飾るなど、まさに名牝と呼ぶに相応しい姿でターフを去って行きました。

その後は生まれ故郷のノーザンファームで繁殖牝馬として暮らしていた同馬。ここまで6頭の産駒を産んでおり、まだまだこれから!というところで、大きな期待を掛けられていたのですが・・・本当に残念としか言い様がありませんね。

ライバルだったスティルインラブは、2007年に病気の為他界しています。今回アドマイヤグルーヴの訃報に接した際、『もしかしたらスティルインラブが呼びに来たのかも?』と、私と同じ様に感じられた方が結構おられたのでは・・・。もしかしたらずっと一人で、寂しかったのかも知れませんね。

ここまでアドマイヤグルーヴがこの世に送り出した6頭の産駒の内、半分の3頭が牝馬です。つい先日は、2番仔であるアドマイヤセプターがいよいよ本格化か!?と思える強さで勝ち上がっており、これら愛娘たちの活躍によって祖母のダイナカールから続く日本屈指の名牝系は、未来へと繋がっていくことになるでしょう。

愛され、そして惜しまれつつこの世を後にした名牝アドマイヤグルーヴ。あの世でスティルインラブと茶飲み話でもしながら、子供達の行く末を見守っていて欲しいと思います。


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[ 2012/10/16 23:50 ] お疲れ様 | TB(0) | CM(-)
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