先週土曜日の東京4Rで行われた2歳の新馬戦、『メイクデビュー東京(芝2000m)』。
このレースで1番人気に指示され圧勝したタイダルベイスンの走りは、まさに圧巻と呼ぶに相応しいもの。また1頭来年のクラシック候補が誕生したと言える、見事なレース振りでしたね。
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■母はチリの3歳牝馬チャンピオン勝ったタイダルベイスンは父アグネスタキオン、母ワシントンシティ、母の父ワゴンマスターという血統の2歳牡馬。
母のワシントンシティは現役時代南米チリで活躍した馬で、同地でチリオークスを始めとして4つのGⅠを制し、チリの3歳牝馬チャンピオンにも選ばれた名馬。
現役引退後は新ひだか町のタイヘイ牧場によって輸入され、ここまで3頭が日本でデビュー。半兄のラトルスネークは気性難が影響し出世し切れていませんが、一度歯車が噛み合えば重賞級の能力を秘めていることは、コアな競馬ファンには良く知られています。
そんなワシントンシティに初めてサンデー系の種牡馬が配合され、誕生したのがこのタイダルベイスン。如何にもアグネスタキオン産駒らしい垢抜けた好馬体で、パドックでも一際目を引く存在でした。
レースでも気性難に悩まされる半兄とは打って変わった好パフォーマンスを披露。道中は全く掛かるところを見せず、鞍上の指示に素直に従う競馬センスの高さ。
4コーナーでは一瞬ズブさを見せましたが、直線に向いて勢いが付くと、バネが効いた走りで他馬とは別次元の末脚を見せていました。あの末脚は実に力強く、同馬のポテンシャルの高さを充分感じさせるものでしたね。
現時点でもかなりの能力を感じさせるタイダルベイスン。今年のアグネスタキオン産駒の中では角居厩舎のリジャネレーションが評判になっていますが、おそらくタイダルベイスンの方が上でしょう。
今年の2歳馬は今のところコディーノが一歩リードしていますが、そのコディーノに迫る器と言っても良いかも・・・。底知れる能力を秘めているタイダルベイスン。あとはタキオンタイマーとも呼ばれる脚元の弱さが出なければ良いんですけどね。こればっかりは運を天に任せるしかないですけど(苦笑)
アグネスタキオンのラストクロップから誕生した大物タイダルベイスン。果たしてどこまで行くことが出来るか。今後の活躍に注目したいと思います。
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