シュトラールは久々に現れたマル外の大物候補




いやぁ~・・・たまげましたね。

まさに圧巻、脅威的という言葉しか思い浮かばないような勝ちっぷり。2着のランドクイーンだって水準レベルの時計で走ってはいるんですけどね。

そのランドクイーンに、実に2秒5もの大差を付けたシュトラール。レース後、他馬の陣営は口々に『相手が悪すぎた』、『あんなの反則だよ』と言っていたそうですが、シュトラールが見せたあの驚異的な走りは、そう呟かざるを得ない程の素晴らしいパフォーマンスだったと思います。

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■久々に現れたマル外の大物候補


シュトラールは父Speightstown、母Ling、母の父Fusaichi Pegasusという血統のアメリカ産の2歳牡馬。

父のSpeightstownはミスプロ系の名種牡馬ゴーンウェストの代表産駒の1頭で、現役時代は主にスプリント路線で活躍。アメリカとカナダでキャリアを積み重ね、生涯成績は16戦10勝。2004年のブリーダーズCスプリントの覇者であり、同年のエクリプス賞最優秀短距離馬にも選ばれたトップホースでした。

先のブリーダーズCスプリントを最後に現役を引退したSpeightstownは、2005年からアメリカ・ウィンスターファームで種牡馬入り。まだ産駒がデビューしてから数年しか経っていませんが、既にフランスで1頭、アメリカで4頭のGⅠホースを輩出しており、また日本でも産駒のドスライスがクラスターC(Jpn3)を制すなど、種牡馬としても成功しつつ有ります。

そんな種牡馬として前途洋々な父を、同じミスプロ系のFusaichi Pegasus産駒であるLingに種付けし、誕生したのが今回取り上げたシュトラール。

2010年にアメリカで誕生したシュトラールは、今年のキーンランド・エイプリルセールで前田オーナーに15万5000ドルで落札され来日。同馬の母Lingは未出走ですが、その産駒はこれまで堅実な走りで皆勝ちあがっているようで、同馬も同セールで1ハロン10秒フラットという素晴らしい動きを披露していました。

またシュトラールの血統に目を転じてみると、まず目に飛び込んでくるのが大種牡馬ミスタープロスペクターの3x3という強いインブリード。ミスタープロスペクターはその類稀なスピードを武器に種牡馬として世界的大成功を修めた訳ですが、今回シュトラールがデビュー戦で見せたあの爆発的なスピードは、この偉大なる曽祖父譲りのモノだったのかも知れませんね。

ただこのシュトラール、レースで見せられたパフォーマンスをそのまま鵜呑みにすると、ダートの短距離馬というイメージを強く持ってしまいそうですが、私個人としてはもう少し幅広いカテゴリーで活躍できそうな気がするんですよね。

というのもパドックを周回している動画を見る限り、同馬は結構ゆとりの有る馬体の造りをしており、ダートの短距離馬に有りがちなずんぐりむっくりな体型というよりも、マイルぐらいがベストのような馬体に見えました。

またSpeightstown自身はスプリンターでしたが、その産駒は父とは違いマイルから中距離ぐらいのレースで結果を出しています。今年も産駒のGoldent Ticketが真夏のダービーと呼ばれるトラヴァーズSを制していますが、このレースはアメリカの中距離GⅠの中でも代表的なレースの一つです。

母父のFusaichi Pegasusもマイルから中距離を得意とする産駒を多数輩出していますし、その2頭の血を引くシュトラールが、一介の短距離馬で終わってしまうということはちょっと考え辛いかな。今回は性能の違いで圧勝したと考えても良さそうな気がしますね。

いずれにしても、思わぬところから楽しみな馬が登場して来ました。最近あまり活躍馬を見かけなくなったマル外。そして美浦所属馬という背景からも、今後の活躍を期待したくなりますね。

今回ド派手なパフォーマンスで見事競走馬デビューを果たしたシュトラール。久々に現れたマル外の大器が、是非とも大輪の華を咲かす事を期待したいと思います。


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[ 2012/10/30 23:13 ] 次代のスター候補生たち | TB(0) | CM(-)
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