Photo by arima0208
21日、ジャパンカップへ挑むオルフェーヴルの最終追い切りが行われました。
あの悔しさばかりが残った凱旋門賞から帰国し、初めて挑むレースとなるジャパンカップ。果たしてオルフェーヴルの現在の状態がどれほどのモノなのか心配されていましたが、体調面に関しては悪くない出来に仕上がっているようですね。
スポンサードリンク
■あんまり心配しなくてもいつものように坂路で追い切りを消化したオルフェーヴル。
今回もパートナーを外に置いての併せ馬で、前日の夜の降雨の影響で馬場はかなり重くなっていましたが、いつものように回転の速いフットワークを披露。一杯になったパートナーをあっという間に置き去りにしたのですから、体調は確実に上がってきていますね。
跨った池添騎手もコメントしていましたが、間違いなく宝塚記念の時より数段良い状態でしょう。オルフェーヴルの能力を充分に発揮出来る状態だと思います。
ところで一部スポーツ紙などでは、追い切り時に右にもたれる面を見せたなどとして大きく取り上げられているようですね。ただ追い切りの映像を見る限りでは、多少フラフラするところを見せていたものの、そんなに特筆ほど酷い刺さり方をしたところは確認できませんでした。
どうやら映像に映り切らなかったゴールに近いところで、そういった右にもたれる面を見せたようですが、個人的にはそこまで心配しなくても良いんじゃないかと思っています。
そもそも競走馬というものは、案外真っ直ぐと走らないものです。JRAのホームページに掲載されているパトロールビデオを幾つか見てもらえば判ると思いますが、どの馬も直線では右へ左へと結構フラフラしながら走っています。
これは競走馬の走法の性質上、後肢の蹴りで生み出される推進力が斜め前方へと働く為で、例えば競走馬が右手前で走っている時は右斜め前方へ。左手前で走っている時は左斜め前方へと推進力が働き、その為に真っ直ぐではなく斜めに走り易くなってしまうのです。
基本的にこういった斜め前方に働く推進力を制御し、真っ直ぐ走らせるのは前肢の役目ですが、後肢が生み出す推進力はとても大きい為、制御しきれない場合も多々有ります。
オルフェーヴルの場合で言えば、彼は今回の追い切りでは終始右手前で走っていました。これだと推進力が右斜め前方へと発生するので、一部スポーツ紙で取り上げられた様に右にもたれてしまうのはある意味必然なのです。
特に追い切りのラストの方ともなれば馬も坂路を駆け上がるのに必死になるので、姿勢を制御する意識も力も弱まり、推進力に任せてある程度斜めに走ってしまうのは仕方ないのでは?
オルフェーヴルの場合は確かに前科(苦笑)がありますので心配するのも分かるのですが、そうは言っても悪い部分を見せたのは新馬戦や阪神大賞典、凱旋門賞といった一部レースのみ。全てのレースで悪癖を見せた訳ではありません。
今回は癖を良く知る池添騎手に手綱が戻る訳ですし、そこまで心配する必要は無いのかなとも思います。逆にこれでオルフェーヴルが人気しなくなるようなら、馬券を買う側としては非常にありがたいことなんですけどね(笑)
◆ブログ移転しました◆
新しいブログ『馬事総論ドットコム』を開設しました。今後はこちらのブログで更新を続けます。
新しいブログのURLはhttp://bajisouron.com/です。
恐れ入りますがお気に入りの変更をお願いします。
スポンサードリンク