池添騎手にはガッカリした!騎手の力量差が勝負の明暗を分けたジャパンカップ




ジェンティルドンナとオルフェーヴルが熱い叩き合いを見せた今年のジャパンカップ。

着差は僅かにハナという際どい決着だった訳ですが、これは2頭に跨った騎手の力量差がそのまま着差に現れたのではないでしょうか。

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■予想以上に強かったジェンティルドンナ

マイナス14キロと大きく馬体を減らしてきたジェンティルドンナでしたが、パドックを見る限り細身には見えず、問題ないように映りました。

そもそも460キロという馬体重はオークス時と同じもの。ここまでの秋2戦は余力を持たせた仕上げで、このレースでは一杯に仕上げてきたということだったのかも知れませんね。

さてジェンティルドンナがジャパンカップを制した最大要因ですが、間違いなく鞍上・岩田騎手の手綱捌きが一番大きいと思います。

大外15番枠という不利な枠からの出走となったジェンティルドンナ。しかしゲートをポンと出ると、ハナに立つかの勢いで果敢に先行し、内ラチ沿いの3番手という絶好のポジションを獲得しました。これは岩田騎手の手腕以外の何物でもないでしょう。

普通あれだけ出していくと折り合いを欠きやすくなってしまうのですが、そこはジェンティルドンナとずっとコンビを組んでいる岩田騎手。出していっても折り合いを付けられるという絶対の自信が、あの強気な競馬を生んだのだと思います。

大外枠の不利を帳消しにした見事なポジション取り。好位の内でロスなく立ち回り脚を溜めていられたからこそ、最後の直線での見事の末脚に繋がったのは間違いありません。一連の挙動は実に見事でしたね。

さて物議を醸した最後の直線での進路取りですが、あれはある意味しょうがなかったと私は思っています。

ビートブラックと内ラチとの間にスペースがあったのだから、無理に外に出す必要は無かったという意見もあるようですが、岩田騎手が外に進路を取る決断を下したと思われる時点で、ビートブラックと内ラチの間のスペースは馬1頭ギリギリ入れるかどうかという程のスペースしか有りませんでした。

それだけしかスペースがないならば、リスクを負うことの少ない外に進路を取るのは当然の判断でしょう。しかもその時点では外に1頭分のスペースがありましたし。

ジェンティルドンナが一方的にオルフェーヴルを吹き飛ばした様に見えるあの場面ですが、オルフェーヴル自身もジェンティルドンナが入ろうとしたスペースにヨレながら入ってきており、要はスペースの奪い合いに敗れただけなんですよね。岩田騎手のアクションが大きかったから一方的にぶつけられた様に見えますが、お互い様だった訳です。

しかもジェンティルドンナは最後のゴール板まで、終始オルフェーヴルに寄せられる不利を受けています。パトロールビデオを見てもらえば判るのですが、何度も何度も外からぶつけられています。何故か話題になっていませんが、これは先の衝突と同じくらいの不利でしょう。要はお互い様なのです。

それにも怯まず前に出て交わされなかったのですから、これはジェンティルドンナの強さを賞賛すべきでしょう。今回のレースに関してはジェンティルドンナと岩田騎手のコンビが、オルフェーヴルと池添騎手のコンビを上回った。これは疑いようのない事実だと私は思っています。


■騎手の差で敗れたオルフェーヴル

心配された馬体重は458キロ。6月の宝塚記念よりプラス2キロという馬体重で出てきたオルフェーヴルですが、マズマズの仕上がりだったと思います。

レースでは中団から。多少行きたがる面は見せましたが、前に馬を置く形で何とか折り合いを付け、道中は良い感じで運べていました。

4コーナーでは他馬よりも速く動き出し、直線入り口では2番手に並び掛けるという積極的な競馬を見せたオルフェーヴル。この日の東京競馬場の馬場は極端に内が残る馬場でしたので、池添騎手のこの判断は良かったですね。

さてジェンティルドンナとぶつかった件ですが、先にも書いたとおり個人的にはどっちもどっちだと思っています。要はポジションの奪い合いに敗れただけであり、それによって不利な左手前になってしまったというのは結果論でしょう。

そもそも最後の直線における池添騎手の騎乗振りは、相当にお粗末なものでした。レースVTRを見てもらえば分かると思いますが、このレースで池添騎手はムチを一回も使っておりません。競り負けたレースでこれは異常なことです。

最後の直線で池添騎手は左手にムチを持っていたので、使いたくても使えなかったのだと言う意見も有るかもしれません。しかしVTRを見直してみると、池添騎手はムチを持ち替える素振りを全く見せておらず、最初からムチを使う気がなかったのでは?と思わせるほどです。

またオルフェーヴルを追っている時の姿勢にしても、へっぴり腰でただ手綱を前後に動かしているだけ。他の騎手のように体重移動を繰り返し、馬の屈伸運動を助ける動きがまるで出来ていない有様・・・。あれでは競り負けて当然ではないでしょうか。

またオルフェーヴルは最後の追い比べでずっと左にモタれ続けており、その為ジェンティルドンナに何度もぶつかっていた訳ですが、池添騎手はそれを矯正する訳でもなく、逆に重心を左側に掛けてオルフェーヴルがヨレるのを助長していたと疑われるような動きを見せていました。

池添騎手はレース後に今回の岩田騎手の進路取りや、降着等が無かった判定について不満を述べていたそうですが、この一連の挙動を見る限り彼に不満を口にする資格はないと思わざるを得ません。『お前が言うな』という心境ですね。

タラレバを言っても仕方が無いのですが、今回オルフェーヴルの手綱を取っていたのがスミヨン騎手だったら、恐らくオルフェーヴルが勝っていたのでは無いでしょうか。今回の池添騎手はただオルフェーヴルに捕まっていただけ。騎手ではなくただの重石だったからです。

一度は降ろされて、そして再び帰って来たオルフェーヴルの手綱。池添騎手にはオルフェーヴルの主戦として意地を見せて欲しかったのですけどね。あれほど腰の引けた騎乗をされるとは思いませんでした。正直池添騎手に戻したのは失敗だったと言わざるを得ません。

オルフェーヴルの次走はどうやら有馬記念となるようです。個人的にはオルフェーヴルは今年一杯で引退するのでは?と思っているので、次走がラストランになる確率は結構高いのではないかと思っています。

そのラストランとなる有馬記念で、オルフェーヴルの手綱を握っているのは誰なのでしょうか。今回のジャパンカップの結果は、オーナーサイドに乗り代わる格好の口実を与えたように思えるのですが・・・。

個人的にはもう池添騎手にはオルフェーヴルの手綱を握って欲しくはありませんね。自身の不甲斐無さを嘆くでもなく不満を口にするような人間は降ろし、しっかりと勝負できる騎手に跨ってほしいと思います。

【追記:11/26 22:00】
ジェンティルドンナとオルフェーヴルが衝突した場面について、以下のブログで詳しく説明されています。非常に素晴らしい内容ですので、興味のある方は是非見て頂きたいと思います。

http://ameblo.jp/mahmoud1933/entry-11413556812.html

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[ 2012/11/26 12:00 ] レース回顧 | TB(0) | CM(-)
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