今回競馬ファンが一番頭を悩ましているのが、ここがダート初参戦となるGⅠ馬カレンブラックヒルの取り捨てではないだろうか?
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■過去に幾多の名馬が跳ね返された初ダートの壁・・・ここまで6戦5勝、無敗でNHKマイルCを制し、現役屈指の実力馬であるカレンブラックヒル。
その実力の高さは疑い様のないものの、過去にフェブラリーSで初めてダートに挑んだ芝馬たちが、皆悉く馬券圏外に沈んでいった同レースの歴史(過去に初ダートで馬券に絡んだのはトゥザヴィクトリーのみ)を考えると、そんなに簡単なものでは無いのでは・・・と思ってしまうのが正直なところ。
それに今回フェブラリーS参戦を一番強く主張したのは主戦の秋山騎手らしいのだが、その主張に半ば引きずられるようにして平田調教師がしぶしぶ賛成したのではないかと言う空気が、師のコメントと同馬に課した調教内容から漂ってきている。
たとえ初ダートと言えども渾身の仕上げであるならばそれなりの評価を下すべきなのだが、今回の調整過程を見ていると一流馬が普通の休み明けに挑む仕上げ方にしか見えない。もちろん出来自体は同じ休み明けだった毎日王冠の時より良く見えるのだが、「GⅠを勝つ!」という意欲溢れる調整かと言われると・・・正直首をかしげる内容だ。
そういうことを考えると、とてもじゃないが高い評価は出来ないカレンブラックヒル。今回のフェブラリーSは例年に比べると手薄な印象で、その能力の高さであっさり勝ってしまう可能性もゼロではないだろうが、惨敗する可能性も決して低くないだろう。
全くの無視は危険だけど、高い評価も出来ない。この記事を書いている時点で3倍台の1番人気と言うのも妙味に欠けるし、ここは連下(△)評価に留めたいと思う。
■一長一短のある本命候補2頭では本命は何なのかと言うわけだが・・・これにも頭を悩ました(苦笑)
頭に浮かんだのは昨年の覇者であるテスタマッタと、武蔵野Sの勝ち馬であるイジゲンなのだが、2頭とも一長一短がありこれと言った決断材料に乏しい。
テスタマッタは昨年の同レース覇者であり、仕上がり途上で展開も向かなかった根岸Sでも後方から良い脚をみせて6着と、能力に問題が無いところは確認している。
ただ折り合いに難がありどうしても追い込み一手の競馬になる為、勝つには展開の助けが必要になる。あと追い切りの動きが思った以上に良くなってきていないのも、躊躇する理由のひとつだ。
逆にイジゲンはJCD以来の競馬となるが、追い切りの動きは出走馬中一番と言える位のもので、久々を感じさせない素晴らしい出来に仕上がっている。
ただ同馬はここ2戦続けてスタートで大出遅れを見せており、また出遅れするのでは?という不安を抱いてしまうのが正直なところ。武蔵野Sこそ、鞍上のムーア騎手が素晴らしいリカバリーで不利を帳消しにして見せたが、レースの流れに緩む場面がなかったJCDでは大出遅れが響き15着と大敗してしまった。
今回のフェブラリーSもおそらく流れが緩むような場面は無いと思うので、大きく出遅れてしまうとそのビハインドを埋めることは至難の業。
まともにゲートを出ることが出来ればあっさり勝っても不思議の無い実力馬なのだが・・・正直頭を悩ませる存在だ。
■結論は・・・こうなった
で、結局どうなったのかというと・・・ここは伸び行く可能性にかけてイジゲン本命(◎)で行こうと思う。
確かに出遅れの懸念は残るものの、関東屈指の腕利きである堀調教師とその厩舎スタッフたちが、JCD以来ゲート難払拭に向けて重ねてきた努力を信じようかと思う。
そして対抗(○)にはイジゲンと天秤に掛けたテスタマッタを置き、単穴(▲)には仕上がりが素晴らしいナムラタイタン。
連下(△)には実力の割には低い評価のマルカフリートと、昨年2着の実績を持つシルクフォーチュン。そして取り捨てに悩んだカレンブラックヒルをあげたいと思う。
いずれにしても非常に難解なレースとなった今年のフェブラリーS。人気の割れ具合を見ても競馬ファンの頭を悩ましていることが良くわかる(苦笑)。
今回上げた印もパドックを見たら大きく変わりそうな気が非常にしているのだが・・・さあどうなるだろうか。何はともあれ今年最初のG1レース。ビシッと当てて幸先の良いスタートを切れたらと思う。
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