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カレンブラックヒルは何故フェブラリーSで大敗してしまったのだろうか?


2013フェブラリーS@カレンブラックヒル
Photo by livedoor

競馬ファンの間で物議を醸したカレンブラックヒルのフェブラリーS挑戦が終了した。

結果は・・・16頭中、15着という大敗。。。なぜカレンブラックヒルはこれほどの大敗を喫してしまったのだろうか?その要因を私なりに分析したいと思う。

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■体調・仕上がりがイマイチだったのではないか


今回、秋の天皇賞以来のレースとなったカレンブラックヒル。

この記事の一つ前のエントリーで、同馬のこのレースに臨む調整過程が物足りなく映ったと懸念を表したのだが、フェブラリーSのパドックで同馬を見た瞬間、その懸念が現実のものとなってしまったことを実感した。

馬体重こそ昨秋の天皇賞時と同じだが、その当時よりボリュームに乏しく細く仕上がった馬体。明らかに昨秋よりも筋肉が落ちており、『これでダートのGⅠに挑むの?』と思わせる姿。

また元々身体を大きく使って歩くタイプではないものの、いつも以上に硬さを感じさせる脚捌き。後肢の稼動域もいつもより小さめで、脚を踏み込んだ時のバネ感も物足りなかった。

もちろん明らかに悪い状態と言うわけではない。例えば休み明けで大阪杯に使うとか、マイラーズカップを使うという前哨戦用の仕上げであるならば、まあまあ及第点が与えられる出来だったのではないだろうか。

しかしこのレースは前哨戦ではない。ダート最高峰のレース、GⅠフェブラリーSである。その最高峰のレースで歴戦の強豪たちに挑むには、明らかに物足りない仕上がり・・・。

厩舎サイドも別に舐めていた訳ではないだろうが、『先に目標もあるし、この程度の仕上げで何とかならないか』と言う気持ちがあったことは否定できない筈。

それが結果としてG1に挑むには物足りない仕上げとなって馬に現れてしまい、その輝かしい戦跡に傷を付ける結果となったのでは・・・。

残念ながら、そんな印象を抱かざるを得ないレースとなってしまった。


■スタートの失敗と、ダートGⅠ特有の厳しい流れ

もちろん体調・仕上がりだけが、今回の大敗の要因すべてと言うつもりは無い。一つの要因だけで大敗してしまうほどカレンブラックヒルという馬の底は浅くないし、競馬はそんなに簡単なものではない。

カレンブラックヒル大敗の第二の要因・・・。これはレース後に秋山騎手もコメントしていたが、スタートの失敗から始まった、その後の一連のレースの流れに求めることが出来ると思う。

秋山騎手によるとカレンブラックヒルはゲートの中で突進してしまい前扉に衝突。その反動で後ろに下がったところでゲートが開いてしまい、やや出遅れる形でスタートしたと言う。

確かにリプレイを観ると、ゲートの開く直前にゲートの中で前後に激しく動くカレンブラックヒルを確認することが出来る。そして明確に出遅れたと言うほどではないものの、半馬身ほど遅れてゲートを飛び出す同馬の姿も確認できた。

スタートで失敗してしまった秋山騎手とカレンブラックヒル。秋山騎手は同馬のいつものレースパターンに持ち込むため、手綱を扱き馬を前に導く。ここで無理に脚を使ってしまい、且つリズムが崩れた為に大敗してしまったと秋山騎手はコメントしていた訳だが、確かに大敗した要因の一つであることは間違いないだろう。ただ当然ながら、これが敗因の全てではない。

このフェブラリーSと言うレースは例年スタートから早いラップを刻み、中間もあまりペースが緩まない展開となることが多いのだが、今年もこの例に漏れず典型的なワンペースの厳しいラップの競馬となった。

レースの中間で一旦ペースの緩むことが多い芝の競馬と違って、ダート競馬はこのようなワンペースの競馬が多いのだが、カレンブラックヒルはこのような流れの緩まない競馬の経験値があまり無い。

NHKマイルCも毎日王冠も、そして秋の天皇賞でも道中一旦息を入れる場面があったのだが、今回はスタートで立ち遅れたこともあり、道中で息を入れる場面が全く無かった。要は一息でずっと走っていたことになる訳で、そういう競馬の経験が豊富ならばいざ知らず、あまり経験したことの無い流れでこういった走り方をすれば、それはガス欠になっても仕方ないだろう。

どこかで一旦息を入れることが出来れば、また最後の粘りも違ったのだろうが・・・。秋山騎手も同馬のレーススタイルを貫くことに囚われ、局面局面で柔軟な対応をすることを忘れてしまっていたようだ。

初めて経験するダートの展開に、まるで対応できていなかった秋山騎手とカレンブラックヒル。その結果が4コーナーで既に余力を失い、ズルズルと下がって行く姿に現れていた。


■カレンブラックヒルのダート適性

競馬ファンが一番気になっているのは、『果たしてカレンブラックヒルにダート適性は有ったのか?』ということではないだろうか。

今回の大敗の大きな要因は同馬の仕上がりやレース運びにあるので、この結果で『カレンブラックヒルにダート適性は無い』と断言するのは難しいのだが、私個人の考えを述べさせてもらうと、『全くダート適性が無いとは言わないが、少なくともGⅠを勝てるほどの適性は無い』という結論になる。

当然のことながら、芝とダートでは大きいレースを勝つために求められるものが異なる。共に一級のスピードが必要なことは変わらないのだが、芝ではそれにプラスして切れ(瞬発力)が、ダートでは重い砂をもろともしないパワーが求められる。

過去10年のフェブラリーS勝ち馬を見ると、ある一つの共通項が浮かび上がってくる。それは・・・馬体重。過去10年のフェブラリーS勝ち馬で、馬体重が500キロ以上の馬は6頭。このラインを480キロ以上とすると、実に9頭もの馬が同レースを制していることになる。

また3着までに範囲を広げると、全体の約9割の馬が480キロ以上の馬体の持ち主と言う結果に。『馬体重=パワー』などと単純なことを言うつもりは無いが、少なくともダートGⅠを勝ち負けするためにはそれなりの馬格・パワーは必須だと言えるのではないだろうか。

その観点から考えると、カレンブラックヒルの466キロと言う馬体重は、ダートGⅠで覇を競うには軽すぎると言わざるを得ない。

それほど厳しいレースにはならないGⅢやGⅡといったレースならば、その天性のスピードで勝ち負けできる可能性もあるかもしれないが、あらゆる要素が問われるGⅠの厳しい舞台では、最後の最後でその差が出てしまうのではないだろうか。

もちろん過去にはアドマイヤドンのように450キロ台の小さな身体でダートGⅠを勝ちまくった馬もいないではないが・・・そんな存在は非常に稀である。

アドマイヤドン自身は、日本のダート競馬史上に残る屈指の名馬。だからこそあのような小さな身体で、これだけの実績を残すことが出来たと考えることも出来るわけで・・・。このような馬は例外的と考えた方が良いだろう。

繰り返すが、今回のレース結果を受けてカレンブラックヒルにダート適性が全くないと言うことは出来ない。しかしGⅠレースで勝ち負けできるほど高い適性を持っているかと言うと、正直疑問。。。

これが現時点でのカレンブラックヒルのダート適性に対する、私の考え方である。


■チャレンジすること自体は否定しないが・・・

今回の結果を受けて、芝路線の馬がいきなりフェブラリーSに挑戦することに対して上がる否定的な声は、間違いなく今まで以上に強くなることだろう。

現実問題として今回挑戦した2頭、カレンブラックヒルとガルボが大敗。また今までのフェブラリーSの歴史上いきなり結果を出した馬が、未だにトゥザヴィクトリー唯1頭という現実がある以上、そういった声が上がるのも仕方ないのかな・・・と思う。

ただ芝路線のトップホースがフェブラリーSに挑戦するということまで否定するのは、さすがにどうなのかな?と思ってしまう。

例えばぶっつけではあるが本気で勝つために全力で仕上げ、勝つために出来る全ての策を講じ挑戦してきた馬が今後登場してくるならば、たとえ結果が出なかったとしても、そのチャレンジは称えられるべきではないだろうか。

逆に言うと『使うレースが無かったから使った』とか、『この程度の仕上げでどうにかなるだろ』といった不純な動機で挑んでくるのならば、その意識・見識の浅さは当然非難されるべきものだろうし、レースに挑んでも手痛い結果が待っていることは間違いない。その結果、大きな傷を負うのは関係者ではなく馬なのだ。それは到底許されることではないだろう。

チャレンジすることは否定しない。ただチャレンジするならば本気の仕上げで、全力で勝ちに来て欲しい。それが同じレースに出走するほかの馬たちに対する礼儀でもあるし、送り出す愛馬に対しての当然の義務だと思うのだが・・・。

残念ながら今回のカレンブラックヒル陣営の姿に、このレースを本気で勝ちたいという意思を感じることは出来なかった。厳しいようだが、あの大敗も当然の結果だと私は思っている。

来年以降、また同じようにフェブラリーSに挑戦しようとする馬が登場するかもしれない。もしそのような馬が現れた時は、今回の出来事を他山の石とし、是非とも全身全霊でレースに挑んで来て欲しいと願う。

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[ 2013/02/18 23:30 ] レース回顧 | TB(0) | CM(-)
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