Photo by スポニチ
4日、京都競馬場ではダービーへ向けての重要なレース『第61回 京都新聞杯(GⅡ)』が行われます。
ここには前走毎日杯を圧勝し、日本ダービーでも上位人気が予想されるキズナが登場してきましたが、果たして状態はどうなのでしょうか?
調教診断を実施し、京都新聞杯出走馬の状態をを分析してみたいと思います。
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■京都新聞杯の追い切り評価1番 マズルファイヤー 栗東坂路で2頭併せの外。この厩舎特有の終いだけ軽く伸ばす形の追い切り。特に目立つ動きでもなかったが、リラックスして登坂できていたし、動き自体は柔らかかった。疲れも感じられないし状態は良い意味で平行線。
評価:★★★2番 サンガヴィーノ 栗東坂路で2頭併せの外。一杯に追われるパートナーに馬なりで並び掛け、終いは一杯に追われて突き放す。一見して良い動きに見えないこともないが、フットワークには伸びが無く硬さが目立つ。パートナーが動かな過ぎただけという印象で、状態は平行線。
評価:★★4番 アクションスター 栗東坂路で単走。身体を斜めに傾けて登坂しており、途中ふらつく場面があった。正面から見た感じでも線の細さが目立っており、まだ馬体に芯が入っていない模様。時計は出ているが正直それほど良い動きではない。
評価:★★5番 キズナ 栗東坂路で2頭併せの外。一杯に追われるパートナーに馬なりで並び掛け、終い強めに終われると突き放す。形としては強めに追われているものの、前半セーブしておりダービーへとお釣りを残す内容。それでもここではメンバー中上位の動きを見せており、やはり力は抜けているか。
評価:★★★6番 サトノキングリー 栗東CWコースで2頭併せの内。終始馬なりでグンと来るところは見せなかったが、身体全体を良く使えていて動きは良かった。ここも高いレベルで好調をキープ。
評価:★★★★8番 ペプチドアマゾン 栗東CWコースで単走。中1週と言うこともあり終い13秒程度のセーブした内容。ただフットワークは非常に大きく、身体の柔軟性が目に付く。良く動く前肢に比べると後肢の蹴りは若干物足りないが、状態は高いレベルで安定している。
評価:★★★
9番 リグヴェーダ 栗東坂路で2頭併せの内。道中は舌を出しながらの走り。随所に幼さは見せるが、フットワークは大きくバネも利いた走り。時計も速く状態はかなり良さそう。きさらぎ賞で大敗したダメージはスッカリ抜けたようだ。
評価:★★★★★10番 ライジングゴールド 栗東CWコースで3頭併せの外。直線で何度かノメる。フットワークは大きいのだが首が上手く使えずに、推進力が前へではなく上に働くような走り方。こういう馬は追える騎手じゃないと辛いだけに、川田騎手という人選は良いと思う。道悪は余り上手くなさそうなので良馬場前提で。
評価:★★★12番 ジャイアントリープ 栗東坂路で単走。前肢の回転は速く非常に力強く映るのだが、腰が甘くて後肢が流れ気味。途中左右に大きくふらついたのは腰が甘いせいだろう。それだけに直線平坦な京都に変わるのはプラス材料か。状態自体は好調をキープ。
評価:★★★14番 ウインアルザス 栗東坂路で単走。若干後肢が外に流れ気味も、身体はぶれずに真っ直ぐと登坂。直線平坦な京都なら気にする必要はなさそう。若干前の捌きが硬い気もするも、それなりに身体は使えている。順調だ。
評価:★★★15番 キングデザイヤー 栗東坂路で2頭併せの外。頭が高く後肢に比重を掛けた走り。後肢の力だけで馬体を支えられるほど力が付いていないせいか、追い出すと左右に頼りなくふらつく。フットワークは大きめだがその利点を全く活かせていない。これでは厳しい。
評価:★※各評価の意味は以下の通りですメンバー中1番 | : | ★★★★★ |
抜群の出来 | : | ★★★★ |
好調をキープ | : | ★★★ |
平凡な仕上がり | : | ★★ |
全然ダメ | : | ★ |
■まとめ 映像の無かったサンライズピーク、ニホンピロバロン、ハッピーモーメント、シンネン、ヒルノドンカルロの評価は除外してあります。
追い切りを見た印象ですが、全体的に仕上げレベルが低い印象を受けました。
トライアルでは無いものの、実質ダービーへの東上最終便とも言える同レースですが、このレースに賭けて仕上げてきた馬はホンの数頭しかいないのでは?
これもキズナという大本命馬が出走して来たせいかも知れませんね。
今回1番良いなと思ったのはディープインパクト産駒のリグヴェーダです。追い切りでは舌を出すなど幼さを見せていましたが、動き自体は中々素晴らしいものを見せていました。
最後はプリンシパルSに出走する僚馬のジューヴルエールに遅れてしまった訳ですが、追走していましたし遊ぶところも見せていたので、内容自体は互角でしょう。
ここで何とか出走権をという意欲も感じられましたし、京都外回りに強いディープインパクト産駒というのも好材料。展開次第では後ろから競馬するキズナに一泡吹かすことも充分可能だと思います。
サトノキングリーも良い動きでしたね。元々追い切りでは良い動きを見せる馬ですが、今回も馬なりながらも全身を使い、大きいフットワークで走れていました。
力むところが有った馬なのですが、今回の追い切りではそういった面を見せていないので、前走勝ったことにより一皮向けた可能性も。
素質自体は元々高いモノを持っていた馬ですし、ここでも充分やれると思います。
そして大本命のキズナですが、ダービーへ向けて余裕は残しつつもマズマズの動きを見せましたね。
やっぱり先を見据えて余裕を残した調教内容なのは間違いないのですが、それでもこれだけ動いてしまう自体、能力の高さの証明なのだと思います。
今回も力量的には1つ2つ抜けていることは間違いないでしょう。ただ後方から行く馬なので、展開次第では追い込み届かずという可能性も結構残しています。
余裕を残した仕上げと、今の前が止まらない馬場状態。この2つを上手く利用して、キズナに先着することが出来る馬を探すことが出来るかどうか。
これが京都新聞杯の馬券検討の核になることでしょうね。
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