オークストライアルのフローラSを快勝し、今週行われるオークスの有力馬の1頭として注目されているデニムアンドルビー。
そのデニムアンドルビーがオークス出走に先駆けて、今秋行われる凱旋門賞に登録を済ましたことが、管理する角居勝彦調教師から明らかにされました。
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■角居師『オーナーからの指示で登録』▼樫の有力馬デニムが凱旋門賞に登録 / 日刊スポーツ 以前
キズナが凱旋門賞に登録した時にも解説しましたが、凱旋門賞の出走登録期限が現地時間の明日15日午前10時半までとなっており、オークスの結果をもって登録の是非を決めることが出来ない為、とりあえずこのタイミングで登録に踏み切ったのでしょう。
いわば必要に迫られての登録といったところですが、それでもそれなりの期待が持てなければ凱旋門賞に登録するなんて考えない筈。しかも前走重賞勝ちを果たしたとはいえ、まだ一線級とやっていない牝馬ですからね。
今までディープインパクトやキングカメハメハを始め、それこそ幾多の名馬を所有してきた金子オーナーですが、その金子オーナーに『凱旋門賞に登録してみよう』と思わせる何かを、デニムアンドルビーは持っているということなんでしょうか。
こういうニュースを耳にすると『オークスでも充分期待出来るんじゃないか?』と、思わず期待してしまいますね。金子オーナーは所謂『持っている人』ですから、そのオーナーが期待しているなら・・・と考える人は多そうです。
■デニムアンドルビーの評価 ちなみに今回フォトパドックで初めてデニムアンドルビーを見たのですが、予想してた以上に良い馬だと感じました。単純に馬の形だけなら、アユサンやレッドオーヴァルといった桜花賞上位組と比べても全然ヒケを取らないんじゃないかな。
血統的にはキングカメハメハの肌にディープインパクトという配合なので、『マイラー色が強いのかな?』と思っていましたが、馬体をみると意外とそんなこともなく・・・。
肩とトモはキングカメハメハの影響を強く受け継いだのか、ディープインパクト産駒にしてはパワーを感じさせる筋肉に包まれていますが、胴は案外長くスラッとしていますし、繋ぎもやや立ち気味ながらも標準的な長さで且つ強靭さを感じさせます。
さすがに距離が長ければ長いほど良いというタイプではありませんが、2000mぐらいを中心に柔軟に距離をこなすタイプでは。
フランス向きのパワーは充分兼ね備えていると思いますし、器の大きさも世代トップクラス。結構面白いんじゃないかと思います。
■まずはオークス いずれにしても、まずはオークスで結果を出すことですね。器は確かに大きいですが、まだまだキャリア4戦の牝馬。しかも一線級とはここで初めて対決する事になります。
過去の幾多の名馬たちも、経験の浅い時期には思わぬ敗戦や苦戦を強いられることは良くありました。傑出した能力を持っていても勝てるとは限らないのが、競馬というものなんですね。
デニムアンドルビーも、今回のオークスでは今までに経験した事のない、厳しい戦いを強いられることでしょう。果たしてその試練に屈してしまうのか。それとも見事試練に打ち勝ち、樫の女王の座を掴み取ることが出来るのか?
今週末、もし彼女が見事樫の栄冠をその手に掴むことが出来たなら・・・。10月。華やかな空気に包まれたロンシャン競馬場に、日本が誇る一輪の可憐な花が咲き乱れているかも知れません。
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