いよいよ今週末は競馬の祭典、『第80回 東京優駿(日本ダービー)』です。
2010年に誕生した7000頭余りのサラブレッドたち全てが目指した夢の舞台。その夢の舞台に見事駒を進めた若き優駿18頭が、今週末一生に一度の大勝負に打って出ます。
果たしてこの夢の舞台に挑む彼らは今どのような状態なのか。有力と目される13頭の状態をここでチェックしてみたいと思います。
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■第80回 東京優駿(日本ダービー)ロゴタイプ ズバ抜けて良いという馬体では無いが、欠点が少なく総合力が高そうな感じの馬体をしている。前走時までは若干肩の方が目立つ姿をしていたが、今回は肩とトモのバランスが良くなった。肩周りの無駄な肉を削ぎ落としたのと同時に、トモの筋肉もボリュームアップしたのだろう。2歳時はマイラーの印象が強い馬体だったが、現在は胴も伸びて見た感じはまさに中距離馬。脚も標準的な長さだし、距離の心配はほぼいらないだろう。
評価:★★★★エピファネイア 一目見て凄い馬体になってきたな・・・と。皐月賞時も素晴らしい馬体をしていたが、更に無駄な肉が削ぎ落とされ研ぎ澄まされた馬体となってきた。それでいて肩やトモの筋肉はボリュームアップしているように見えるのだから、角居厩舎の仕上げの素晴らしさに感心するしかない。これだけハードなトレーニングを課されている事が窺える姿ながら、顔付きは落ち着き払っており余裕が感じられる。心身のバランスが高いレベルで安定している証拠だろう。これでダービーを勝てなかったら仕方が無い。そんなレベルの素晴らしい馬体だ。
評価:★★★★★キズナ 元々腹袋のしっかりした馬体ではあるが、それにしても若干余裕の感じられる馬体。ここから本番までどれだけ絞り込めるか懸念される部分はあるが、反面京都新聞杯のダメージ自体はそれ程心配しないでも良さそうだ。ディープインパクト産駒の中では骨格がしっかりした馬で、肩とトモの筋肉量の豊富さが目立つ。がっしりした馬なので、パンパンの良馬場よりも時計の掛かる荒れた馬場の方が良さそうな印象。ダービー当日の馬場が高速馬場になった場合、スピード勝負にどれだけ対応できるかが好走の鍵を握りそう。
評価:★★★★コディーノ 皐月賞時のフォトパドックでは、全体的に随分と余裕を感じさせる馬体をしていたが、今回はきっちりと調教を詰まれてきたのか、かなり絞り込まれてきた印象を受ける。お腹周りにはまだ若干余裕を残しているが、肩とトモの筋肉がボリュームアップしており、マイラーの理想型に近い馬体になってきた。反面どうしても距離の不安は感じてしまうが、筋肉が柔軟で身のこなしが柔らかい馬だけに、何とかこなしてくれるのではないか。藤沢厩舎にしては何時になく本気度を感じる仕上げだけに、どうにかなっても全然おかしくない。
評価:★★★★マイネルホウオウ NHKマイルCの激走を経た訳だが、立ち姿自体に大きく変わったようなところは見られず好調をキープしている。馬体的には中距離も充分こなせるマイラーという感じなので、3歳のこの時期なら2400mも折り合いひとつで何とかなるのでは。硬めの筋肉をした馬なので、理想は若干パワーを要求される馬場だろう。GⅠを勝った馬だから当然かもしれないが、馬体から受ける雰囲気やスケールは4強と目される馬たちと比べても見劣らない。展開一つで馬券圏内に食い込む可能性は有ると思う。
評価:★★★メイケイペガスター フジキセキ産駒らしい、身の詰まったボリュームのある馬体をしている。腹袋のある馬なのでお腹周りがボッテリと映るがこれは体型だろう。上半身だけ見てるともろマイラー体型だが、脚が長めの馬なので距離はそんなに心配しなくても良さそう。状態はかなり良さそうだが神経質そうな顔をしている。課題はやはり折り合い面か。
評価:★★★テイエムイナズマ 肩の造りは大きくボリュームを感じられるのだが、反面トモが若干寂しく映る。このメンバーに入ると馬体に迫力を欠ける印象で正直厳しい感じも。皐月賞の時はもっと良く見えた気がするので、出来も落ち気味なのかもしれない。
評価:★★タマモベストプレイ こちらもフジキセキ産駒らしいがっちりとした馬体の持ち主。ただ全体的にメリハリに欠ける印象で、正直GⅠで勝負になる馬には見えない。毛ヅヤは良いのだがお腹周りはボテッとしているし、腰の甘さも目立つ。競馬センス自体は高いので、上手く立ち回ってどこまで・・・というところだろう。
評価:★★アポロソニック 意外と見栄えのする好馬体の持ち主。全体的に骨太な印象で、スピードと切れを求められる馬場になるとどうしても鈍重さが顔を覗かせそうな気はする。東京よりは中山や阪神といったパワーを求められる馬場向き。さすがにここは前に付けてどこまで?というところだろう。
評価:★★ヒラボクディープ ストームキャット肌のサンデー系産駒はキズナやショウナンマイティの様にがっしりとした馬が多いが、ヒラボクディープはそこまで母父の影響が出ておらずスラッとした馬体をしている。ただここに入ると仕上がりにかなり甘さが目立ち、これからの馬という印象が強い。素質でどこまで?といった感じか。
評価:★★サムソンズプライド 毛ヅヤが非常に冴えており、一目見て体調の良さが窺える。若干胴詰まりの馬体だが脚の長さは標準的で、肩やトモのボリュームは中々。マイルよりの中距離馬という印象で距離に対する不安は若干あるが、マイペースで行ってどこまでと言う感じだろう。さすがにこのメンバーに入ると見劣る馬体だが、父の代表産駒として頑張って欲しい。
評価:★★★レッドレイヴン 非常に見栄えのする好馬体の持ち主。今回出走する藤沢厩舎3頭の中で将来性では1番ではないだろうか。肩とトモのボリュームが目立つが、全体的に流れるような流線型の馬体をしており身体が非常に柔軟。距離は恐らく問題ないだろう。仕上げレベルの比較では有力馬たちと比べるとかなり甘さも目立つが、素質は全然見劣らないだけに思わぬ大駆けが有っても驚けない。
評価:★★★フラムドグロワール 前走時もかなり良い状態だったが、一叩きされて更に良くなっている印象。父よりも寸の詰まったガシッとした馬体の持ち主なので正直距離は微妙だが、競馬センスの良さでどこまで迫れるか。馬体から受ける素質では4強と呼ばれる馬たちにそう劣る馬ではない。順調に行けば将来的にマイルGⅠで好勝負になっておかしく無い馬だと思う。
評価:★★★★※各評価の意味は以下の通りですメンバー中1番 | : | ★★★★★ |
抜群の好馬体 | : | ★★★★ |
好調をキープ | : | ★★★ |
平凡 | : | ★★ |
全然ダメ | : | ★ |
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新しいブログ『馬事総論ドットコム』を開設しました。今後はこちらのブログで更新を続けます。
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