見事日本ダービーを制し、秋には凱旋門賞へと挑戦することが噂されていたキズナ。
そのキズナの凱旋門賞挑戦が正式に決定し、併せて今後の具体的な予定もある程度決まったことが28日、管理する佐々木晶三調教師からマスコミに対し発表されました。
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■現地で前哨戦(ニエル賞)を使うことが決まり『ホッ』▼キズナ、凱旋門賞へ!佐々木師「コース形態も合うと思う」 / スポニチ ダービー終了直後は、『札幌記念を使ってから凱旋門賞』という青写真を周囲に語っていた佐々木晶三調教師。
ところが改めて考え直したのか、若しくは誰かに説得されたのか?この正直無謀と言えるローテを撤回し、改めて現地で前哨戦ニエル賞(仏GⅡ)を使ったのち、本番・凱旋門賞(仏GⅠ)へと向かうことになったようです。
果たしてキズナが凱旋門賞で勝ち負けになるかどうかは別として、挑戦する以上あくまでベストと思われる方策を追及して欲しいと思っていたので、今回前哨戦が札幌記念ではなくニエル賞になったことは、個人的に非常に良かったと思っています。
過去に日本から幾多の名馬が凱旋門賞に挑戦していますが、現地で前哨戦を使うことなく本番に挑んだ馬の中で、まともに勝負になったのはディープインパクト(3位入線後に失格)のみ・・・。この事実を改めて鑑みると、日本で前哨戦を使うという選択にメリットが有るとは到底思えません。
逆に現地で前哨戦(主にフォワ賞)を使って本番へと挑んだ馬たちは、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、オルフェーヴルと栄冠まであと一歩のところまで迫っているだけに、あくまで勝利する確率を少しでも上積みするならば、早めに渡仏し前哨戦を使うというのが一番理に適った選択であることは間違いないと思います。
さすがに札幌記念からだと正直ノーチャンスと思っていたので、この方向転換は本当に良かった。これで快挙達成の可能性が大幅に上昇したことは間違いないでしょうね。
■今年は何時になく期待出来そうな凱旋門賞に これはあくまで個人的な考えなのですが、今年の凱旋門賞は日本競馬にとって最も勝つ可能性が高い凱旋門賞になるのではないかと、現時点では思っています。
というのも、昨年圧巻の走りで栄冠まであと一歩のところまで迫ったオルフェーヴルが、引退せずに再度凱旋門賞へと挑戦することが決まっていますし、何よりも現時点で迎え撃つ側の欧州勢に、正直これといったライバルが登場していないことが一番大きい。
一応前売りの3番人気に、今年も現役に留まっている昨年の英国二冠馬キャメロットが支持されていますが、そのキャメロットは先日行われたタタソールズゴールドC(愛GⅠ)で、2番人気のアルカジームに完敗の2着と敗れており、この余りにも不甲斐無い姿に欧州4歳勢全体のレベルの低さが疑われる事態にまで陥っています。
昨年のこの路線は特に古馬勢が強かったのですが、その代表格だったナサニエルとデインドリームは引退し、日本の競馬ファン御馴染みの女傑スノーフェアリーは屈腱炎で休養中。
フランス古馬最強のシリュスデゼーグルはセン馬の為に凱旋門賞には出走できずと、正直いつになく欧州の古馬路線の層が薄いのですね。
こうなると3歳馬に期待というところですが、現時点では英2000ギニーを圧勝したものの、距離が不安視されるドーンアプローチぐらいしか目立つ馬が居ないという状況。
今週末にはイギリスでは英国ダービーが行われる訳ですが、そこで余程鮮烈な勝ち方を見せる馬が登場しない限り、こういったオルフェーヴル有利の下馬評は本番まで変わらない可能性が高いですし、下手をすればオルフェーヴルの対抗格と目される馬が、キズナやジェンティルドンナといった日本馬になる可能性も。
もしそうなれば、いよいよ日本馬による歴史的快挙達成の可能性を限りなく高まる訳ですが・・・。さあ、果たしてどうなるでしょうか?
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