これぞまさに神騎乗!名手・内田博幸に導かれ、ゴールドシップが皐月賞を制す ~第72回皐月賞(GⅠ)レース回顧~


2012皐月賞

レース終了後しばらく経つが、未だに興奮が収まらない。
春晴れの空の下、若き優駿18頭によって生み出された素晴らしいドラマ。

『本当に競馬って良いモノだな・・・』
レースを見終わった私の心には、実に清々しい想い、そして感動が去来していた。。。
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今回最大に賞賛されるべきは、間違いなく内田博幸騎手であろう。
勿論、勝ったゴールドシップは強かった。そしてここまでの状態に仕上げた厩舎サイドも、素晴らしい仕事を成し遂げた。・・・しかし、内田騎手の神業とも言える騎乗が無ければ、ここまで鮮烈な勝ち方は出来なかったはずだ。

ゲートを無難に出た後、ゴールドシップは道中最後方を追走する。
トリッキーな中山コースで、この位置取り・・・。並みの騎手なら間違いなく慌ててしまうだろう。しかし、内田騎手は全く慌てること無く、冷静に最後方から各馬の動きを、レースの流れを観察していた。

3コーナー入り口。内田騎手は手綱を動かし、ゴールドシップにゴーサインを送る。
一瞬の切れには欠けるが、良い脚を長く使えるのがゴールドシップの強み。彼の特徴を良く理解した、内田騎手らしい早仕掛けだったと思う。

そして、ここからが今回のハイライト。
殆どの騎手が馬場の良い外に進路を取るなか、内田騎手は敢然と空いた内に進路を取る。
ここまでの雨で、内側の馬場は相当傷んでいた。この日のレースでも、外に進路を選んだ馬が好走しており、内を選んだ彼の判断は、間違いなく一か八かの際どい博打。一歩間違えば大敗も予想できたが・・・彼は、そしてゴールドシップは、その博打に見事に勝利した。

3コーナーから4コーナーにかけて、馬場の良いギリギリのところを疾走するゴールドシップ。追い出し開始時には最後方の位置取りだった彼らが、見る見るうちにポジションを上げて行く。

最後の直線、既に前には存在するのはメイショウカドマツのみ。他馬よりも50mは少ない距離を走ったゴールドシップは、更にギアを上げ末脚を爆発させる。

重い芝を、そして中山の急坂をもろともせず、力強く駆けて行くゴールドシップと内田博幸。後方からは人気のワールドエースや、ディープブリランテが必死に追いすがろうとするが、その差は全く詰まらない。

中山競馬場に集った大観衆。その熱い声援を一身に受けながら、先頭でゴール板を通過したゴールドシップ。それは間違いなく、ゴールドシップと内田博幸に対する、競馬ファンの心からの賞賛の声であった・・・。


■各馬短評

1着 ゴールドシップ(内田博幸騎乗、須貝尚介厩舎)
内田騎手の好騎乗が目立ったが、馬も皐月賞馬に相応しい強さを見せた。重い馬場にもへこたれず、全力で走りぬける精神力の強さは、間違いなくステイゴールドから受け継いだものだろう。元々良い脚を長く使うのが同馬の特徴。戦前から距離の伸びるダービーの方が向いていると思われていただけに、この勝利で2冠達成の可能性も出てきた。ステイゴールド産駒による牡馬クラシック5連勝なるか?次走ダービーも大注目だ。

2着 ワールドエース(福永祐一騎乗、池江泰寿厩舎)
心配されていた輸送減りも無く、良い状態に仕上がっていたと思う。スタート直後に躓くアクシデントがあったが、何とかリカバリーで来て事なきを得た。道中は後方から。これは同馬の特性上、仕方が無い戦法だろう。またパワーに欠ける馬だけに、勝負どころで外を廻したのも理解できる。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げてきたが、内を突いた勝ち馬とは、通った距離が違いすぎた。しかし筆者の想像以上の脚を使って見せた同馬。ダービーは間違いなく条件が好転するだけに、ダービーでの逆襲に期待したい。

3着 ディープブリランテ(岩田康誠騎乗、矢作芳人厩舎)
肩とトモの筋肉が盛り上がった、素晴らしい仕上がりだった。先行した馬にとっては結構厳しい流れだったが、それでも掛かってしまった同馬。同じように掛かって前に行ってしまったアダムスピークが大敗しただけに、そのまま馬群に沈んでもおかしくなかったが、しぶとく3着に粘り通したのは、同馬が持つ高い能力の証明だろう。ただやはりベストの距離はマイル。ダービーには向わず、マイル路線に路線変更するのが同馬の為ではないかと思うが・・・。

4着 コスモオオゾラ(柴田大知騎乗、高橋義博厩舎)
道中は好位の真ん中を追走。周りの馬が折り合いに苦労する中、実にスムーズに追走していた。直線ではデイープブリランテの外を通り前を追い掛けるが、伸びはジリジリとしたもの。3着馬を交わせなかった辺りが、現状での同馬の限界かもしれない。

5着 グランデッツァ(M・デムーロ騎乗、平田修厩舎)
出来は悪くなかった。今回はとにかく大外枠に泣いた印象。他馬が外に進路を取るので、その煽りを受けてかなり外に振られてしまった。また騎手によれば、今回は馬場にも脚を取られていたとのこと。道悪はこなせるものと思っていたが、想像以上に悪い箇所を通らされてしまったのかも知れない。

18着 アダムスピーク(N・ピンナ騎乗、石坂正厩舎)
仕上がりは良かったが、レース序盤から折り合いを欠いてしまった。鞍上が馬を全く御せておらず、コントロール出来ずに暴走させてしまう始末。元々そんなに上手い騎手だとは思っていなかったが、大舞台で馬脚を現してしまった印象だ。正直日本人騎手でも、彼以上に上手い騎手は沢山いる。社台グループは外国人騎手を乗せることに躍起になっているが、どうせ連れて来るならば、もう少し上手い騎手を連れて来てほしいところだ。


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[ 2012/04/15 19:00 ] レース回顧 | TB(0) | CM(0)
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