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芸術的な逃げでトウケイヘイローを勝利に導いた武豊 ~2013函館記念(GⅢ)レース回顧~



2013_7_15トウケイヘイロー
Photo by 日刊スポーツ

 14日に函館競馬場で行われた伝統の中距離重賞、『第49回 函館記念(GⅢ)』。

 ハンデ重賞という事でフルゲート16頭が集い、上位人気も拮抗したこのレースを制したのは、前走鳴尾記念を制し勢いに乗るトウケイヘイローでした。


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■パドックでは余り良く見せなかったトウケイヘイロー

 1番良く見えたのはサトノギャラント。

 藤沢和雄厩舎の馬は良く躾けられており、基本的にパドックで良く見せることが多いのだが、毛ヅヤ・馬体の張りとも良くキビキビと歩いていた同馬は、掛け値なしに状態が良く見えた。

 次に良く見えたのが、やはり良く見せることが多い角居厩舎のエアソミュール。後肢を踏み込む際に腰の位置が若干上下するのが気になったが、状態自体は好調をキープしていたと思う。

 毛ヅヤの良さと、馬体の張りが目立っていたのはアンコイルド。追い切りの動きから状態を上げてきていると思っていたが、実際パドックに登場した同馬はだいぶ状態が良くなってきていた。

 あとは4連勝していた時のような、パドックで担当を引っ張るような勢いを取り戻せれば、完調といえるのではないだろうか。

 それ以外の馬で状態が良く見えたのは、共に前走から一息入れたトウカイパラダイスとアスカクリチャン。一息入れたことによって、体調の波が上向きになった印象を感じた。

 トウケイヘイローに関しては、正直鳴尾記念の時より出来が落ちたように見えた。

 前走時はパドックでも非常に伸びのある柔らかい動きを見せていたが、今回は歩様に勢いが無く捌きもちょっと硬め。

 基本的に飛びの大きい馬で、切れ味よりもスピード持続力を武器としてここまで実績を積み上げて来ただけに、今回身体が硬くなっている姿を見て『長所がスポイルされるのでは?』と思っていたのだが・・・。

 結果は皆さんご存知の通り。心配は杞憂に終わった。


■さすが天才と唸るような絶妙の逃げ

 レース内容に関しては、トウケイヘイローの強さもさることながら、武豊騎手の手綱捌きが秀逸だったというしかない。

【2013函館記念レースラップ】
2013函館記念ラップ

 こちらは今年の函館記念のレースラップだが、ほぼ一定の非常にキレイなレースラップを刻んでいる。

 これは現役騎手の中で、随一の体内時計を持つといわれる武豊騎手でなければ刻むことの出来ない、素晴らしいラップではないだろうか。

 一般的に効果的な逃げとは、前半ゆっくりとスローで入ってスタミナを溜め、後半徐々にペースアップして粘りこむのが良いとされている。

 実際レースでこういう逃げを打ち、まんまと逃げ切る馬は多数存在するので、こういった逃げ方が理想的な形の1つであることは間違いないのだが、残念ながらレースは1頭でやるものではない。

 人気薄の馬ならともかく、ある程度人気を背負っている馬を楽に逃げさせてくれることなど、そうあるものではないのは皆さんご存知の通り。

 そうなると、人気をある程度背負っている逃げ馬は違った形の逃げを打たなければならなくなるのだが、今回トウケイヘイローと武豊騎手が見せた逃げは、人気を背負った馬が見せる逃げの理想型の1つだと言えるだろう。

 競走馬にとってレース中にスタミナを消耗する一番の原因は、急激なペースの加減速にある。

 逆に一定のペースを刻み続けると、ある程度速いペースで有ってもスタミナの消耗が最小限に抑えられるのは、競走馬理化学研究所の研究結果でも明らかになっている。

 今回武豊騎手は1コーナー突入時から勝負どころの残り400m地点まで、1ハロン(200m)ごとのラップ差が最大0秒3という、時計の波の少ない非常にキレイなラップを刻んで見せた。

 これはある意味芸術的なラップ推移といえるもので、急激な加減速が無かったことで、トウケイヘイロー自身も非常に気分良く走れたのではないだろうか。

 また科学的にも、今回の逃げはトウケイヘイローのスタミナの消耗を最小限に抑える、理想的なラップ推移だったと言えると思う。

 こういうスローでもない、ハイペースでもない一定のペースの逃げを打たれると、後続の人馬は為す術が無くなる。

 なぜならこの緩みのないペースでトウケイヘイローに絡んでいくことは、その時点でレースの勝ち負けを諦めるに等しいことだからだ。

 レース後、『何故楽に逃げさせた』という意見がファンの間から出たようだが、ラップを良く見れば決して楽な逃げではなかったのは一目瞭然。

  大体逃げ馬に絡んでいくとなれば、スタートから2ハロン目で絡んでいくのがセオリーなのだが、この区間トウケイヘイローは11秒0という非常に速いラップ を刻んでいる。

 これ以上のラップを刻んでトウケイヘイローに絡むのは、正直至難の業だろう。それをするならば、その時点でレースの大敗を覚悟しなければならない。

 トウケイヘイロー陣営や、武豊騎手個人に何か思うところがある騎手でもない限り、レースを捨ててまでそんな馬鹿なことをすることはありえない。

 今回人気が割れていたことからも分かるように、ハンデ戦らしく多くの馬にチャンスが有るレースだった。殆どの騎手が大なり小なり色気を持って、レースに臨んでいたことだろう。

 レースに色気を持っている騎手が、自らレースを壊しに行くことは騎手心理上ありえるはずがなく・・・。

 今回の武豊騎手の逃げは、技術的にも『さすが天才!』と唸るべきものだが、騎手心理をも巧みに利用した、競馬史に残すべき絶妙な逃げだったのではないだろうか。


■今後について

 武豊騎手の好アシストを得て、見事重賞連勝を飾ったトウケイヘイロー。

 今回に限っては武豊騎手の手腕が大きかったのは言うまでもないが、同馬はこれで重賞3勝目。その実績に恥じない実力の持ち主であることは間違いないだろう。

 今後は札幌記念を目指すらしいが、使い詰めのせいか気配が落ち気味なのが気になるところ。

 本来の同馬はもっと体調の良さを前面に押し出すタイプだけに、札幌記念までに落ち込み気味の体調の波を、陣営がしっかりと上向きにできるかどうか。

 札幌記念のパドックで、本来のトウケイヘイローらしい身体を大きく使った歩きを見せていれば、ロゴタイプ相手でも充分勝負になるのではないかと思う。

 2着のアンコイルドは吉田隼人騎手が上手く乗っていた。

 体調も明らかに上向きで復調気配が感じられるので、今後も暫らくは大崩れすることはないのではないだろうか。ローカル重賞なら充分チャンスの有る馬だと思う。

 3着のアスカクリチャンも、一時期のスランプは脱したように思える。

 昨年は七夕賞を制した後に、西へ東へと遠征を繰り返した訳だが、今年はこのまま函館に滞在し次走は札幌記念という感じだろう。個人的にはその次に予定されているであろう新潟記念で狙って見たい。

 サトノギャラントは基本末脚勝負の馬だけに、小回りの函館では厳しかったかと言う印象。

 鞍上の北村宏司騎手もその辺を意識して、早め早めの競馬を心掛けていたようだが、結果として持ち味を殺してしまったか。

 やはり直線までじっくり構えられる、新潟のような広いコース向きの馬なのだろう。新潟記念では再度評価してみたいところだ。

 1番人気のエアソミュールは10着大敗。レース序盤からかなり行きたがっており、和田騎手が折り合いに苦労していたのが印象的だった。

 元々気性的に難しいところのある馬で、3歳時の毎日杯では勝負どころで暴走して大敗したりしていた同馬。最近は大分気性面も成長し、結果も残していたのだが・・・。ここで再度難しい面を見せてしまったようだ。

 今回は能力云々よりも自滅したといえる内容なので、次走大きく評価を下げる必要はないだろう。ただ気性に爆弾を抱えている馬だけに、今後も全幅の信頼を置ける軸馬と評価するのは危険な気がする。

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[ 2013/07/15 12:30 ] レース回顧 | TB(0) | CM(-)
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