Photo by nobuaki
残念な知らせが入ってきました。
2010年、2011年のエリザベス女王杯を連覇し、2010年の欧州最優秀3歳牝馬にも輝いたスノーフェアリーが、現地時間の16日朝に古傷の屈腱炎を再発。
残念ながら現役続行を諦め引退することが、管理するエド・ダンロップ調教師から先程発表されました。
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■屈腱炎が再発し引退を決断▼Snow Fairy retired after glittering career / RACING POST.com 昨年の凱旋門賞の最終追い切り後に、軽い屈腱炎を発症し、同レースを回避していたスノーフェアリー。
その後は現役続行を目指し休養に入り、一時は今年のロイヤルアスコット開催で行われたGⅠ、プリンスオブウェールズS(英GⅠ)に出走を予定していたのだが、残念ながら脚元の状態が芳しくなく回避。
その後、8月3日にイギリス・グッドウッド競馬場で行われる予定のナッソーS(英GⅠ)に登録を済まし、『いよいよ復帰か!?』と多くのファンを期待させていたのだが・・・。
現地時間16日の朝の調教後、残念ながらスノーフェアリーの前脚に、古傷である屈腱炎が再発したことが判明。
これを受けて急遽関係者一同が協議した結果、これ以上の現役続行は諦めて引退。アイルランドで繁殖入りすることが、管理するエド・ダンロップ調教師からマスコミに向けて発表された。
■世界の競馬史に名を刻む稀代の名牝 スノーフェアリーは父インティカーヴ、母ウッドランドドリーム、母の父チャーンウッドフォレストという血統の6歳牝馬(詳しくは
こちら)。
2010年、2011年のエリザベス女王杯を連覇したことで、日本の競馬ファンにも広く知られている同馬は、ここまで述べ4カ国でGⅠを6勝(1位入線したジャンロマネ賞は薬物違反で失格)している稀代の名牝。
特に結果的に引退レースとなってしまった、昨年秋のアイリッシュ・チャンピオンS(愛GⅠ)では、前年のキングジョージ覇者のナサニエルや、この路線のトップホースの1頭であるセントニコラスアビーを相手に、真っ向勝負で快勝。
トラックレコードのおまけまで付くこの完勝劇により、スノーフェアリーが牡牝の枠を超えたスーパーホースである事を、自らの力で周囲に敢然と知らしめたこのレースは、同馬のベストパフォーマンスが発揮された素晴らしいレースとして、私の脳裏にクッキリと焼き付いている。
■彼女の子供と再会する日を楽しみに 今後は生まれ故郷のアイルランドに戻り、繁殖牝馬としての生活に入るスノーフェアリー。
1歳時のセールでは、日本円で約25万円弱でも買い手が付かず主取りになった彼女が、世界の競馬史に残る稀代の名牝として生まれ故郷に帰るのだから、本当に競馬は分からないし、だからこそ面白いのだと思う。
競走馬として、周囲の期待を大きく上回る走りを次々と見せ続けてくれた稀代の名牝、スノーフェアリー。
母親としても素晴らしい子供達を続々とターフに送り出し、我々の期待や予想を良い意味で裏切る活躍を見せてくれることだろう。
彼女の子供達がターフで躍動するその日を、今から楽しみに待ちたいと思う。
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新しいブログ『馬事総論ドットコム』を開設しました。今後はこちらのブログで更新を続けます。
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