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キズナが歴史的快挙達成!さあ次はいよいよ凱旋門賞制覇だ!!




 その年の日本ダービー馬として、史上初の凱旋門賞制覇を狙いフランスへと旅立ったキズナ。

 現地時間9月15日。。。

 凱旋門賞本番が行われる決戦の地、ロンシャン競馬場で前哨戦に臨んだ彼は、期待と不安を抱きながらレースを見守っていた多くの人々に、大きな期待と希望、そして夢を抱かせる快走を見せつけたのである。


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■海外遠征初戦。キズナの状態は?

 戦前、陣営のコメントでは『85%の仕上がり』とあったが、パドックの映像を見た感じでは、実際それぐらいの状態だったと思う。

 過去にキズナが100%と呼べる状態だったのは、言うまでもなく日本ダービーの時であったが、その時と比べると身体の締まり、歩様のスムーズさ、気合乗り全てが劣って見えた。

 強いて言うならば毎日杯、ならびに京都新聞杯の時の仕上がりと、そう相違なかったのでは。いかにも前哨戦仕様と呼べる、余裕を残した仕上げだったと思う。


■恐ろしい程の頭脳明晰さと、競馬センスの高さを見せたキズナ

 他の出走馬が中々ゲートに入らず、ゲートの中で大分待たされることになったキズナ。ゲート内で暴れるそぶりは見せず、大人しく待ってはいたが、スタートのタイミングが合わずに半馬身ほど出遅れてしまう。

 まあ元々後ろから競馬をする馬だけに、半馬身ほどの出遅れなら許容範囲だっただろう。変に抜群のスタートを切って前で競馬するよりは、全然良かったと思う。

 この日のロンシャン競馬場の馬場状態はSoft(ソフト)。Hevy(ヘビー)と呼ばれる一番酷い馬場状態よりはマシだったが、それでも充分に水分を含んでいて、道悪と形容するに相応しい馬場状態だった。

 キズナが今回凱旋門賞に挑戦するに当たって一番心配されていたのが、ロンシャン競馬場芝2400mの適性並びに、ヨーロッパ独特の道悪競馬への適性。

 図らずしも今回懸念されていた2つの材料を、この前哨戦ニエル賞で経験することになった訳だが、やはりレース序盤は何度かノメる場面を見せるなど、柔らかい馬場状態に苦労している姿を見せていた。

 ただレースも中盤になると、そういった馬場にノメる姿を殆ど見せなくなる。これはキズナ自身が、こういった水分を含んだ柔らかい馬場でノメらないよう、走りながらフットワークを修正したからだろう。

 今振り返れば、日本ダービーの前哨戦となった京都新聞杯(GⅡ)でもそういう姿が見られた。

 この京都新聞杯。表向きの馬場状態は良馬場発表だったが、1つ前の10レース中に突然雨となり、かなりの量の雨が馬場に降り注いだ。

 ホンの数分間で雨は止んだ為、馬場状態変更等のあからさまな馬場悪化は免れた訳だが、それでも芝生の表面は満遍なく水分を含み、非常に滑りやすい馬場になっていたのである。

 こういった芝生の表面が濡れた馬場というのは、地盤まで充分に水を含んだ馬場よりも却って走りにくい。滑り易いからだ。

 特にフットワークが綺麗で大トビな馬は、滑る馬場に脚を取られる確率が高く、普段の実力を発揮する間もなくレースを終えてしまうことがしばしば。

 周知のとおりキズナはディープインパクト産駒である。ディープ産駒はトビが綺麗なことで有名だが、当然キズナもディープ産駒らしい綺麗なトビで走る馬だ。

 それだけにこういった滑る馬場でどういう競馬を見せるのか、当時現地で注目しながらレースを見守っていたのだが・・・。

 そこでキズナが見せたのは、レース中に自身でフットワークを修正し、馬場状態に適応した走りを行うことが出来るという、恐ろしいほどの頭脳明晰さと、競馬センスの高さだった。

 それまでのキズナは、どちらかと言うと後肢に比重を掛けた走り方をする馬だった。しかしこの日の馬場状態で同じような走り方をすると、他の馬よりも前肢に掛ける比重が少ない分バランスを崩しやすくなり、結果として後肢の蹴りで生み出す推進力を充分に生かすことが出来なくなる。

 この馬場状態で今までと同じ走り方をすると、却って走り辛いと感じたキズナ。彼は最後の直線でラストスパートを開始すると、後肢で地面を蹴った後に頭とグッと下げ重心を無理やり前に持ってくる、今までとは違う走り方を見せたのである。

 こうすると重心が前方に掛かる分、前肢をいつも以上に使って走るようになるので、滑りやすい馬場でも前肢のハンドリングが利いて、地面を上手く捉えて走れるようになる。

 この変化を車に例えて分かりやすく説明するならば、このレース以前のキズナは後輪駆動のFR車であったのだが、京都新聞杯では悪路に強い4輪駆動車へと進化したと言えるだろう。

 サラブレッドという動物は基本的に学習能力が高いので、最初は道悪が苦手でも経験を積めば対応出来るようになる事はある。しかしレース中に馬場状態にいきなり対応し、自身の走法を変えてしまうような馬は、正直ほとんど記憶にない。

 京都新聞杯そして今回のニエル賞と、キズナは恐ろしいほどの頭の良さと、競馬センスの高さを見せ付けてくれた。この恐ろしいほどの頭脳明晰さは、混戦となることが確実の凱旋門賞本番でも、心強い武器となることは間違いない。

 ニエル賞の最後の直線。

 馬群の外を抜群の手応えで、馬なりのまま上がっていくキズナ。残り300m付近で満を持して武豊騎手がゴーサインを出すと、人気のフリントシャーや、内から抜け出しを計るオコヴァンゴを一気に捕らえ、先頭に踊り出る。

 最後は久々が影響したか、もしくはソラを使ったのか失速してしまい、英国ダービー馬ルーラーオブザワールドに内から強襲されたものの、その追撃をハナ差抑え先頭でゴール坂を通過したキズナ。

 前哨戦とはいえ、同世代の英国ダービー馬並びにパリ大賞典(「実質フランスダービーはこちら」と言う声も上がる程のレース)馬を、日本ダービー馬が下したと言うこの事実は、日本競馬史において歴史的快挙と呼んでも良いのではないだろうか。

 前哨戦を見事快勝したという事実以上に、素晴らしい快挙を達成したキズナと武豊騎手。そして遠征を決断した前田オーナーと、キズナをここまで鍛え上げた佐々木調教師と厩舎関係者。

 キズナに関わった人々を一から挙げれば正直まだまだ足りないのだが、そのキズナに関わった全ての人々に、私は心から賞賛の拍手を送りたい。


■いざ歴史を変える時!

 初めて尽くしと言える海外遠征緒戦で、しかも余裕残しの状態で最上の結果を残して見せたキズナ。

 当然のことながら、次走の凱旋門賞本番では全ての面で上積みが見込めるだけに、同じく凱旋門賞に挑戦するオルフェーヴルと共に、日本馬による歴史的快挙達成を期待する想いは、競馬ファンの中で否応なしに増していることだろう。

 もちろん本番では、今回の前哨戦とは比較にならないほど厳しい戦いが待ち受けていることだろう。当然の事ながら相手は更に強くなるし、現地の競馬関係者も『競馬の本場』の誇りを胸に、プライドを掛けて立ち向かってくるはず。

 今年で92回目を迎える世界最高峰のレース、凱旋門賞。1920年に第1回凱旋門賞が行われて以来、欧州調教馬以外がこのレースを制した事実は未だにない。

 果たして今年こそキズナが、そしてオルフェーヴルが、欧州競馬の恐ろしく高い壁を木っ端微塵に打ち崩す歴史的快挙を達成することになるのか!?

 10月6日、凱旋門賞当日。。。

 その日が今から待ち遠しい。


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[ 2013/09/16 17:25 ] 海外競馬 | TB(0) | CM(-)
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