今年もドバイWCデー本番まで僅かとなってきましたが、現地では本番に向けた最後の前哨戦が行われています。
その中の1つ、ドバイデューティフリー(首GⅠ)の前哨戦であるジェベルハッタ(首GⅠ)で、日本馬の前に立ちはだかる強敵になり得る有望馬が勝利を挙げました。
その馬の名はVercingetorix。
フランス最初の英雄と言われ、古代ローマの侵略に対して立ちはだかった英雄の名を与えられたVercingetorixは、果たしてその名の由来の通り、日本馬の勝利の前にも立ちはだかるのでしょうか。
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■父はいま流行のドイツ産馬▼「南アフリカの怪物」が6連勝飾る / 日刊スポーツ Vercingetorixは父Silvano、母National Vixen、母の父National Assemblyという血統の南アフリカ産の5歳牡馬(詳しくは
こちら)
父Silvanoはドイツ生産馬で、現役時代は香港のクイーンエリザベス2世Cやアメリカのアーリントンミリオンなどを勝利。
ステイゴールドが勝ったドバイシーマクラシックでは3着に入っており、名前を聞いたことがあるという方もおられるのではないでしょうか。
母のNational Vixenの牝系は代々南アフリカで発展してきた牝系らしく、その相手にはDanzigやNijinskyといったノーザンダンサー系一流馬の血を引く種牡馬が配されてきました。
SilvanoもNijinsky系の種牡馬なので、VercingetorixはNijinskyの4x4というクロスを持っていますね。血統的にも中々パワフルそうな印象を受けました。
■日本馬に難敵現る※ゼッケン番号2番の黄色い勝負服、黒い帽子の馬がVercingetorix▼Vercingetorixの全戦跡 / Emiratesracing.com 抜群のスタートから2番手を追走し、直線早めに先頭に並びかけるとそのまま押し切ったVercingetorix。
終始ロスの無い競馬を出来ていたように、手綱をとったスミヨン騎手の好リードに助けられた面はありますが、それでも力強い競馬振りは僅かキャリア6戦目の馬とは思えませんね。
同馬は昨年の3月28日にデビューしたとの事で、まだデビューから1年経っていない馬。
ここまで重賞3勝、うちGⅠ・2勝という実績で且つ無敗という戦跡からも分かるように、相当な器の持ち主であることは間違いなさそう。
また同馬を管理するマイク・デコック調教師は南アフリカNo1調教師で、毎年ドバイミーティングには管理馬を大量に出走させ、結果を残してきています。
言わばドバイでの調整の仕方と戦い方を熟知しているわけで、これは日本馬にとって相当な難敵が現れましたね。
Vercingetorixが出走を予定しているドバイデューティフリーには、ジャスタウェイ、ロゴタイプ、トウケイヘイローと3頭の日本馬が登録しています。
正直Vercintorixが登場するまでは、『日本馬3頭どれかが勝つだろう』と甘く考えていましたが・・・参りましたね(苦笑)
しかも同馬の手綱を取るのが日本馬のことを良く知っているスミヨン騎手ですから、余計に油断なりません。
それでも充実著しいジャスタウェイならば勝てると思っていますが・・・。本番での日本馬の健闘に期待しましょう。
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