かのディープインパクトやオルフェーヴルといった稀代の名馬でも、頂点に立つことは叶わなかったワールドサラブレッドランキング。
そのランキングの次回発表において、これら名馬たちが成し得なかった快挙を達成しそうなのが、今回ドバイディーティフリー(首GⅠ)を圧勝したジャスタウェイ。
昨年の秋の天皇賞を圧勝した時、日本馬トップの123ポイントを獲得していたジャスタウェイが、今回のドバイデューティフリーを受けて、どれ程数字を伸ばしたのか?
その注目の公式レーティングが1日、現地の競馬統括機関から発表された。
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■日本競馬史上、最もハイレベルなパフォーマンスを披露
▼Handicap Ratings / Emirates Racing Authority(※リンク先英文注意) 先日のドバイディーティフリーで、2着のヴェルシンゲトリクスに6馬身半差を付けて圧勝したジャスタウェイ。
そのあまりの強さに皆度肝を抜かれた訳だが、今回レース終了後の注目の一つに、ジャスタウェイの圧勝劇を目の当りにした現地のハンデキャッパーが、レース後同馬にどれ程のレーティングを付けるのか!?ということも注目されていた。
従来のレコードを2秒以上短縮し、しかも大差を付けて勝ったレース内容。そして2着馬がこのレースまで無敗だった南アフリカの強豪ということで、かなりの数値が付くことが期待されていたのだが・・・。
現地時間の1日、アラブ首長国連邦全体の競馬統括組織であるERA(エミレーツレーシングオーソリティー)が、今回のドバイWCデー出走馬のレーティングを発表。
注目のジャスタウェイは、今回のドバイWCデー出走馬全頭の中でも最高の数値である130を獲得。
これは公式な数字としては過去に日本馬が獲得した最高の数値であり、先日発表されたワールドサラブレッドランキングにおいて、現在トップに君臨するゲームオンデュードの125を更に5ポイント上回る数字。
今のところこの数値にはまだ速報値的な面があるので、後日世界中のハンデキャッパーが集まる会議において若干修正される可能性はあるのだが、まずは現時点での世界最強馬の地位を、ポイント上は獲得したと言えるだろう。
過去の日本馬の最高レーティングは、オルフェーヴルが獲得した129。数字の上ではジャスタウェイが稀代の3冠馬超えを果たし、歴史上の日本馬でもっとも高いパフォーマンスを披露した馬になった。
この130という数字は、世界の競馬史の中でも歴史に名を刻むレベルの馬たちが獲得してきた数値。
たとえば昨年の競馬で言えば、130という数字を記録したのはブラックキャビアとトレヴの2頭のみ。キングジョージを快勝したノヴェリストは128と、今回のジャスタウェイよりも2ポイント下回る数値だった。
そもそも例年の凱旋門賞勝ち馬クラスの馬が、大体125から126ポイントぐらいの数値を獲得する傾向にあるので、それを4ポイントばかり上回ったジャスタウェイが、今世界でいかに高く評価されているかが良く分かる結果になったのでは。
次のワールドサラブレッドランキング発表が何時なのかは分からないが、現時点での世界ランキング1位の座はほぼ手中にしたジャスタウェイ。
まさかこの馬が日本馬初のワールドチャンピオンに輝くとは、1年前は全く想像も出来なかったわけだが、現時点でその地位を脅かす可能性があるとすれば、今年も現役続行を表明した昨年の凱旋門賞馬トレヴぐらいだろう。
それでも昨年の凱旋門賞クラスのパフォーマンスを見せ付けないと、130という壁は中々破れないものなので、当分その地位は安泰か。
いずれにしてもイメージだけではなく、数字の上でも世界のトップに名乗りをあげたジャスタウェイ。
止まるところを知らない王者の、更なる飛躍を期待したい。
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