長々と書いてきた皐月賞のレース回顧も最後。
今回はスプリングSを制すも10着に終わってしまったロサギガンティアと、3番人気ながらも11着と大敗したトーセンスターダムについて振り返ってみたい。
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■GⅠの雰囲気に呑まれてしまっていたかも 相変わらず好馬体が目立っていたロサギガンティアだけど、ちょっとテンションが高かったかな。
いつもパドックでは多少チャカつく馬だけど、今回はいつも以上に落ち着きがなかった気がする。GⅠの独特な雰囲気に多少呑まれていたのかも知れないね。
レースではスタートで多少後手を踏んだこともあり、中団外からの競馬。
スタートからずっと行きたがっていたね。3コーナー過ぎまで口を割ってかなり力んで走っていた。
ロサギガンティアの最大の武器は、その大柄の馬体に似合わない器用さと一瞬の脚。
前走のスプリングステークスではスタートで出遅れるも、道中徐々にポジションを押し上げていって、直線スパッと抜け出すという理想的な競馬が出来たけど、今回は折り合いをつけるのが精一杯で、とてもポジションを押し上げる余裕などはなかった。
道中終始力んでいたのにプラスして、ずっと外々を回されて二重に脚を消耗してしまったロサギガンティア。直線一瞬だけ加速し直ぐに脚が上がってしまったのも、まあ当然の結果だったかなと思う。
フジキセキ産駒って、過去の活躍馬を見ても気性的に繊細なところがある馬が多いが、同馬も同じ部類なのだろう。
上手く折り合えば爆発的な脚が使えるけど、ちょっとでもリズムが合わなければ不発。今後もそういった面を見せるかもしれないね。
■体力不足が目立つトーセンスターダム デビュー戦の頃に比べればだいぶしっかりしてきたトーセンスターダムだが、それでもやっぱりまだひ弱な感じを馬体から漂わせていたね。
そもそもその雄大な馬格から500キロぐらいは有ってもおかしくない馬なので、その分まだ筋肉とかが付いてきていないということなんだろう。
フォトパドックでも馬体重の割りに小さく見えたし、近親のトーセンホマレボシなどはこの時期から一気に力を付けていったけど、同馬はまだまだこれから、古馬になってから本格化するタイプなのだと思っている。
レースは好位からの競馬。ペースの割には早々に手応えがが怪しくなり、直線失速して11着に敗れてしまった。
レース後関係者は『馬場を気にした』とコメントしたようだが、それよりも今までとは違う自力勝負の競馬を試みた結果、いつもの競馬と比べて早々に体力を消耗してしまい、脚を失ってしまったというのが敗因としては正しい考え方ではないかと思う。
先ほども述べたように、同馬は現時点で完成度において他馬より劣る部分が大きく、自力勝負で押し切れるほどの体力は備わっていない。
これがもし今までと同じようにレース前半はセーブし、後半に賭ける競馬だったらもう少し着順は上がっていただろう。そういう競馬が合っているというよりも、現状ではそういう競馬しか体力的に出来ないのだと思う。ディープ産駒はこういう馬が多い傾向があるし。
陣営はダービーでの巻き返しを誓っていたようだが、現状筋力不足も影響して前の捌きが硬い部分があるし、よほどの成長を見せないと厳しいと思う。それこそトーセンホマレボシみたいな急上昇があれば話は別だけどね。
個人的には次走のダービーは皐月賞以上に軽視して、秋もしくは来年以降に期待したいかな。
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