さきほどコディーノが疝痛の症状により緊急手術を行ったと記事にしたが、海の向こうのアメリカでも1頭のスターホースが疝痛により、緊急手術を行ったとして大きなニュースになっている。
そのスターホースの名は
ワイズダン(Wise Dan)。
長い歴史を誇るアメリカ競馬のなかで、史上6頭目となる2年連続、エクリプス賞全米年度代表馬を受賞した同馬。
現在のアメリカ競馬を代表すると言っていい名馬を襲った思わぬアクシデントに、現地の競馬ファンの中からもワイズダンを心配する声が多く上がっているようだ。
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2年連続のアメリカ年度代表馬
◆Wise Dan Undergoes Colic Surgery / Blood-Horse.com 上記リンク先の記事によると、ワイズダンは16日の朝の調教終了後に馬房で疝痛の症状を見せた為、馬専門病院へと搬送。
そこでの詳細な診断の結果、小腸に異常を確認できたために緊急手術に踏み切ったとのこと。
どうやら手術は成功したようで、また患部の切除等もする必要は無かった模様。担当の獣医師からは順調に回復すれば、6-8週間程度の休養で完治可能とコメントも出ているようだ。
疝痛による開腹手術としては最小限度の負担を馬に強いるだけで済みそうで、まずは一安心というところだろう。
北米芝路線で絶対的な存在
ワイズダンは父Wiseman's Ferry、母Lisa Danielle、母の父Wolf Powerのアメリカ・ケンタッキー州産の7歳牡馬(詳しくは
こちら)
ダートに比べればレベルが低いといわれるアメリカ競馬で、絶対的な存在として2年以上に渡り頂点に君臨してきたワイズダン。
ブリーダーズCマイルを連覇していることからも分かるように、欧州調教馬も含めた芝マイル路線でトップの存在であり、ここまで積み上げたGⅠタイトルは10個にもなる。
またダートGⅠのクラークHでも3馬身半差の楽勝を記録したことがあるように、決して芝だけの馬ではなく、そのオールマイティーさも含めて世界屈指の存在と言えるだろう。
7歳になった今年も現役を続行し、つい先日の5月3日にはGⅠ・ターフクラシックSを快勝していた同馬。
この後は今までゴルティコヴァ(Goldikova)しか達成していない、ブリーダーズCマイル3連覇を目標にキャリアを重ねていくことになると思われていたが、ひとまずこの目標は棚上げし休養に専念することになりそうだ。
年齢も年齢だけに今後については不透明なワイズダンだが、症状が比較的軽かったことは幸い。先のことは一先ず置いとくとして、まずは傷を癒すことに集中して欲しいところだ。
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