オークス最大の惑星といえば、フローラSを快勝したサングレアルだろう。
桜花賞組と手合わせをしていないので、力関係という点では何とも言えないところはあるのだが、逆にそこから生じる未知の魅力と血統的な底力から、大きな可能性を期待されている。
その期待の一方で、体質的な弱さから不安説も囁かれているのも確か。果たしてサングレアルはどういった馬でどういう状況なのか?フォトパドックを観ながら考えてみたい。
スポンサードリンク
オークス当日のパドックの気配に注意
410キロ台と小さな身体ながら、肩とトモにしっかりとした筋肉が付いているサングレアル。この辺は筋肉質な馬が多い、父ゼンノロブロイの血の影響だろう。
ただ馬体のシルエット自体は、姉のブエナビスタやジョワドヴィーヴルに良く似てスラッとしており、この血統特有の軽さを全面に押し出した馬体をしていると思う。なので高速馬場の適性は充分持っているのではなかろうか。
姉たちよりも筋肉質な馬体をしているといっても、元々かなり小柄な馬なので、やっぱり良馬場の方が良いだろう。少し時計が掛かる程度なら問題ないだろうが、完全な重馬場だと割引必至だ。
距離に関してはコンパクトな馬体に見せるわりに、脚の長さは標準よりやや長めで繋ぎも長く、また充分なクッションも感じられるので全く問題ないだろう。基本は中距離だろうが、クラシックディスタンスでも充分力は発揮できる造りだ。
また松田博資厩舎はコース追いが基本の為、腰が甘いところのある馬がそれなりに存在しているのだが、サングレアル自身は写真からはそういった感じは見受けられない。その辺の心配も要らないだろう。
報道などで伝えられている馬体細化に関してだが、この写真では特に細めには映りはしないが、この後最終追い切りと東京への輸送が控えていることを考えると、やはりもう少し馬体に余裕は欲しかったというのが正直なところだろう。
また毛ヅヤ自体もそこまで冴えておらず、特に胴体部分の肌の張りがイマイチなのも気になるところ。デビュー時から体質の弱さが囁かれ、また陣営も調整に苦労していることを公言している馬ではあるが・・・。
オークス当日のパドックの気配は、他の馬以上に注意して観察する必要がある馬だと思う。
もし絶好の状態でパドックに登場してきたら・・・、ハープスターに肉薄する可能性は充分あるだろう。
◆ブログ移転しました◆
新しいブログ『馬事総論ドットコム』を開設しました。今後はこちらのブログで更新を続けます。
新しいブログのURLはhttp://bajisouron.com/です。
恐れ入りますがお気に入りの変更をお願いします。
スポンサードリンク