昨年の皐月賞馬であり、前走のドバイデューティフリーでは6着に終わったロゴタイプ。
近走はパッとしなかったものの、そのポテンシャルの高さは誰もが認めるもので、完調ならば再度GⅠタイトルを望めると周囲の期待も高かったのだが・・・。
復権を賭けた安田記念に向けて、日々調整を重ねているロゴタイプに今回アクシデントが発生。右前脚の膝裏に熱感と腫れが生じたため、予定していた安田記念参戦を取り止め。
春シーズンはこのまま全休し、秋以降に再起を図ることにしたことが、管理する田中剛調教師と、オーナーである吉田照哉氏から発表された。
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人も馬もリズムを取り戻すには時間が掛かる
◆ロゴタイプが安田記念回避、吉田照哉オーナー「復帰には半年ぐらい」 / netkeiba.com
吉田照哉オーナーは「残念だが、大事を取って安田記念は回避します。ドバイまで行ってストレスとかたまっていたのかもしれない。休養させますが、復帰には半年ぐらいかかると思う」と今後の見通しを明らかにした。
5月20日の調教後に右前脚の膝裏に不安を生じ、調教を取り止め検査を受けていたロゴタイプ。
どうやら熱感と腫れは外的要因(ぶつけた?)によるものだったようで、数日休ませただけでとりあえずは引いたようだが、昨年の秋以降チグハグな競馬が続いていることもあり、ここはしっかりと休ませて悪い流れを断ち切る選択を、同馬のオーナーである吉田照哉氏が下したようだ。
個人的にはこの吉田オーナーの決断は賢明だと思う。最近のロゴタイプは、昨年の春シーズンのような身体の内から溢れ出てくるような勢いと覇気が、全く感じられていなかったからね。
結果的に3着に入ったとはいえ、今季初戦となった中山記念の追い切りにしても、良い時のロゴタイプが見せていた弾むようなフットワークは見られず、動きに重苦しさが目立っていて正直「大丈夫かな?」と思ったものだ。
それでも好走したのは能力の証明だったのだろうが、その後は良くなり切らないままドバイ遠征を敢行し大敗・・・。中途半端な状態では世界で戦うのはとても叶わないということを、身をもって痛感する結果に。
そして今回のアクシデントによる安田記念回避と放牧。人間もそうだが一度リズムを崩してしまった場合、根本から立て直さないとズルズル行ってしまうのは競走馬も同じである。
いや、競走馬のほうが人間よりもずっと繊細だけに、上手く行かなくなった時のダメージは人間よりも大きいかも知れない。
昨年の皐月賞では、近年の同レース覇者の中でも際立ったパフォーマンスを発揮し、競走馬として相当な器であることを感じさせたロゴタイプ。
それから考えるとダービー以降の成績はさびしい限りだが、まだまだ先のある4歳馬。この休養できっと本来の自分の姿を取り戻してくるだろう。
4歳世代はキズナを筆頭にエピファネイア、ロゴタイプ、コディーノと最近アクシデント続きだが、秋にはこの悪い流れを払拭し、彼らが古馬路線の主役として躍動していることを期待したい。
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