今回の馬体診断は
トーセンスターダム 名手・武豊騎手を背にデビューから3連勝を果たし、3番人気に支持され勇躍皐月賞へと挑んだ同馬。
しかしそこではGⅠの高い壁に跳ね返され11着と大敗。しかしダービーに抜群の相性を誇るディープインパクト産駒という事もあり、ここでも巻き返しが期待され上位人気が予想される。
果たしてトーセンスターダムは皐月賞大敗から巻き返すことが出来るのか。フォトパドックを見ながら占ってみたい。
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トーセンスターダムの馬体診断
馬体の造り
トーセンジョーダンやトーセンホマレボシの近親だが、その2頭に比べると胴が詰まり気味で馬体も硬めに見える。
この辺は母父のエンドスウィープの血が出ているのかなと思うが、全体的なシルエット自体は上記2頭に良く似ていると思う。
馬体から受ける印象としては、トーセンジョーダンやホマレボシよりは距離適性は短め、将来的には2000mまでの馬になると思う。肩が立ち気味で肘離れも良くない為にピッチ走法になりやすく、使える脚は比較的短い印象だ。
ディープ産駒は、キャリアの浅い内は腰の甘さが目立つ傾向があるのだが、同馬も例に漏れずまだ腰がパンとしていない。当日のパドックで腰が左右にブレていたら減点で良いだろう。
道悪に関しては可もなく不可もなく。ただ全体的にまだ非力なので、基本重い馬場は向かないはず。
出来、仕上がり
皐月賞の時よりは毛ヅヤも良くなっている印象だが、全体的に締りが足りずまだ緩い印象。
これは絞りきれていないというよりも、全体的に筋肉量が不足しているというのが正しい。500キロ近い大柄な馬体の持ち主だが、その馬格に見合う筋肉はまだ付いていない印象だ。
以前も述べたかもしれないが、基本は古馬になってから良くなってくる馬であろう。逆に言うとこの状態でもデビュー3連勝を果たしているので、競走馬としての器は相当大きい。
ただ流石にこの完成度ではGⅠは厳しい。前走の皐月賞では先行して大敗しているが、これはGⅠの流れで先行して最後まで押し切る体力がまだ備わっておらず、それが為に最後苦しくなったと見るのが正しいだろう。
陣営は馬場を気にしたとコメントしているが、たまたま苦しくなったところの馬場が悪かっただけのことだと思う。
現在の状態、完成度は良くて8割程度ではないだろうか
まとめ
武豊騎手騎乗ということでダービーでもそれなりに人気しそうなトーセンスターダムだが、以上のことを勘案すると好戦は難しいというのが正直なところ。
ディープ産駒なので後ろから体力を温存しつつ、最後の直線のみに賭ける競馬をすれば、馬場適性的に掲示板ぐらいは有るかも知れない。しかし馬券圏内は余程恵まれないと厳しいだろう。
余程良い枠を引けば押さえ程度には買うかもしれないが、基本は消しというのが筆者のトーセンスターダムに対する評価だ。
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